表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【悲報】レベル1の妹。兄の装備でダンジョン配信を始める。(84億円相当の激レア装備で最下層スタート、未確認ドラゴンに遭遇した模様)  作者: 高瀬ユキカズ
ダンジョン部の姫

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

104/149

第104話 白? 黒?

 部長と私との間で、良からぬことがあったのではないかという疑惑が生まれてしまった。

 画面には異質なコメント文が流れていく。


》違法行為を確認、通報しました……

》通報しました……

》通報しました……

》通報しました……

》通報しました……

》通報しました……

》通報しました……


 弁解の余地すら与えてくれない。通報、通報、通報。

 通報の嵐。

 そして、チャンネル登録者数がごそっと1万人ほど減った。


「なんでえええ!?」


 私は頭を抱えながら、天井を仰ぐ。


》ダンジョンで合体してはいけません

》ダンジョンで分身を作ってはいけません

》剣の使い方が間違っています

》ちゃんと装着しましたか? 近藤さん……

》それは男の責任


 視聴者は勝手に想像を膨らませ、疑惑が事実であるかのように語り始めてしまう。


「誤解ですってー!」


 私は画面に向かって、懸命に叫ぶ。


》否認するハルナっち

》ひにん……

》別の意味に聞こえる……


 横ではユカリスさんがその場でくるくると回っている。目は焦点が合わず、足取りはよたよたとしていた。


「コメントの意味がわからないのじゃあ……。ダンジョンで合体? どういうことなのじゃあ? わけがわからないのじゃあ……」


 回りながら、ダンジョン部の部員たちの間を漂っている。


》小学4年生にはまだ早い

》天橋立ユカリスは自称99歳、実は大人だという説も

》知っていてとぼけているという噂もある

》ほんとは知っているのか?

》試してみるか?

》クイズです。「エッチになればなるほど、硬くなるものは?」


 視聴者から投げかけられた、突然のクイズだった。

 視聴者は試してみると言った。これは視聴者からの挑戦状なのか?


 私はそれを読み上げる。


(エッチ)になると硬くなるもの? そんなもの決まっていますよね。簡単です」


 くるくる回っていたユカリスさんも、ピタッと足を止める。


「簡単じゃなあ」


 そして二人で同時に答えを告げる。


「鉛筆」

「鉛筆じゃ!」


 私はすかさず解説を加える。


「だって、Hから9Hにかけて芯はどんどん硬くなります」


》即答だな

》迷いがない

》すまん、チャンネル登録しなおした

》俺の心が黒かった

》天使は健在だった

》疑惑は晴れました、白です

》無罪!


「あ、なんだか、一気にチャンネル登録者数が戻りました~」


 私は喜びのあまり、軽くステップを刻みながらユカリスさんと手を繋いで回った。


「なぜだか分かりませんが、疑惑が晴れたようです~!」


「やった~。やったのじゃあ~!」


 ところがダンジョン部の面々を見ると、みんな一様に顔を伏せていた。

 こちらと目を合わせようとしてこない。


 もしかして、さっきのクイズの答えが分からなかったのだろうか。


 そうだよね。女子中学生の私に即答されてしまったのだ。

 男のプライドを傷つけてしまったのかもしれない。

 それに(なん)高校の偏差値は79。彼らが理解できないはずがないのだ。

 答えが鉛筆だなんて、すぐにわかったと思う。


「簡単なクイズじゃったな」


 ユカリスさんはやたらと得意げだった。


「お主らはわからんかったのか? まだまだ子供じゃのう」


 ユカリスさんはダンジョン部の部員に絡み始め、1人1人の顔を覗き込んでいく。


 それから私の持つダンジョンデバイスに、ぐいっと顔を寄せた。

 視聴者に向かって、独白を始める。

 

「ユカちんは硬いのより柔らかいのが好きなのじゃ。お気に入りはBなのじゃ。まずはBで柔らかいのを堪能するのじゃあ。それから硬いのが欲しくなったらHに突入なのじゃあ」


 そして、にへらと画面いっぱいに笑顔を作った。


》…………

》え? 鉛筆の話?

》…………

》わざと?

》無自覚?

》どっち?

》狙って言っている?

》こいつの疑惑は消えていない

》怪しすぎる

》絶対、狙ってるよ、こいつ

》こっちは黒、しかもかなりどす黒いと見た

》エロすぎる

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ