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極度の人見知りな彼女と引きこもりの僕。

作者: 七瀬





___僕と彼女は、深夜のコンビニで知りあったんだ。

僕は、3年前に会社をクビになってから仕事に就けなくなったんだよ!



 その会社では、頻繫にイジメがあって......。

普通は、新入社員がターゲットになるのだけど、、、。


 直ぐに、そのイジメに耐えられなくなって辞めてしまったんだ。

・・・でも、どうしてなのか? 僕がそのターゲットになってしまったんだよ!


 会社の先輩や同期、上司までもグルになってイジメられたんだ、、、!

イジメは? 学校だけが、イジメを受ける場所ではないと僕は思う!!!



 何処でもあるんだよ! “イジメっていうのは、、、!”

僕がされていたイジメは、完全に会社の中で孤立する事だった。

会社の全員から、無視されたりね!


 僕が何を言って、何をしてても、何も言われない!

僕が誰かに何か聞いても、誰も答えない!


 まるで、“空気みたいな存在になってしまったんだ!”

生きてるのか? 死んでいるのか? ここで、僕は何をしているのか?


 会社の飲み会や食事会にも、誘われない!

誰も、僕に何も言わなくなってしまったんだよ!






___ここで、働き始めた頃は、、、?

僕も仕事に対して、やりがいもあったし!

先輩や上司達とも、上手く付き合えるだろうと思っていたんだ!



・・・だけど?

1年半後に、、、新しく入ってきた新入社員の男の子が急に会社で

イジメに合うようになってね!


___原因は、、、?

未だに、僕にも分からないよ!


 その男の子の挨拶の仕方なのか? 先輩や上司に嫌われる事を言ったのか?

・・・なんで? そんな風になってしまったのだろう?





___それから数ヶ月後、彼は会社の屋上から飛び降り自殺をしたんだ!

幸いなことに、彼は“意識不明”で命だけは助かったんだけど...。



・・・だけど? あれから、1年以上経っても意識は戻らない!




___僕も、このイジメに耐えられなくなって会社をよく休むようになり。

僕の会社の上司から、僕の携帯に電話が鳴り、こう言われたんだ!


『___会社に来ないなら! 自分から自主退職しろ! お前が会社に

迷惑をかけてるのが分からないのか! お前のような、能無し人間が早く

会社を辞めないと、みんなに迷惑がかかるだろう! いい加減、大人に

なれ! 今だから言うがな、みんなお前の事が大嫌いなんだよ! もう二

度と戻ってくんな!』


【ガチャ】



___一方的に、僕は上司に言われて、、、。

僕から、反論する事なく会社を辞めてしまったんだ...。




 それからというモノ、僕は家に引きこもる生活をはじめてしまったんだ。

人に会うのも、誰かと関わる事も、何もかも嫌になってしまったんだ!


 何処で、誰が、僕の悪口を言っているのかも分からないし!

僕は、完全に“人を信じれなくなっていたんだよ!”

  



 僕は、外が明るいうちは外に一歩も出る事が出来なくなったんだよ。

夜中の人が少ない時間に、外に出て散歩をするのが日課になったんだ。


___何か食べ物や欲しいモノがある時は、、、?

近くのコンビニに行って何か買うよ!

家の家賃は、今まで僕がコツコツ貯めてきたお金を切り崩して使っている。


・・・だけど?

流石に、貯金も底をつき始めていたんだ!

贅沢なモノは、買えないけど、、、?

よく行くコンビニのおじいさんが、お金のない僕を見て! 賞味期限が切れた

商品をコッソリと僕にくれるようになったんだ。


『___賞味期限は切れているけど? 腐ってる訳じゃない! お腹空いてる

んだろう? これ! 持ってていいぞ!』

『___いつも、ありがとう! おじさん。』

『___あぁ、“あの子にも、何か? あげないとな!”』






___コンビニのおじさんが、言ったあの子は、、、?

凄く、人見知りで! 彼女の存在は、ここのコンビニで知ってはいたけど?

話す事も、気にした事もなかったんだ!


・・・でも? コンビニのおじいさんのあの一言で、、、!

僕は、あの子が気になるようになったんだ、、、!





・・・ある時、僕が勇気を振り絞って彼女に話しかけると、、、?

彼女は、僕を見て! サッと逃げて行ってしまったんだ!



___僕は、てっきり彼女に嫌われていると思っていたんだけどね!



・・・どうやら? 違ったらしい!

何回も、このコンビニで会ううちに、彼女も僕に気を許してくれたのか?

少しだけ、話す事が出来たんだよ。


『___あぁ、ココのコンビニのおじいさん、いい人だよね?』

『___えぇ!? あぁ、ううん、そうだね!』




・・・たった、これだけの会話だったけど?

僕は、物凄く嬉しかったんだよ!



コンビニのおじいさん以外の人と話す事がなかったしね!

それに、まさか!? 若い女の子と話ができるなんて、、、! 

夢にも思ってなかった事だからだよ、、、!






___それからというモノ。

僕も彼女も、このコンビニでなら、話す事が出来るようになったんだ。


優しいコンビニのおじいさんのおかげだね!




・・・それでね?

僕の心に、少し変化が起きたんだよ!


___また、仕事がしたいなって、、、!

そんな風に思えたんだ!



閉ざしていた心に、優しい風が吹いたのだろう。

僕も、また頑張らないとって思えるまで心が回復したのかもしれない。


___今は、バイトでいい仕事がないか? 探しているところだよ!




最後までお読みいただきありがとうございます。

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