極度の人見知りな彼女と引きこもりの僕。
___僕と彼女は、深夜のコンビニで知りあったんだ。
僕は、3年前に会社をクビになってから仕事に就けなくなったんだよ!
その会社では、頻繫にイジメがあって......。
普通は、新入社員がターゲットになるのだけど、、、。
直ぐに、そのイジメに耐えられなくなって辞めてしまったんだ。
・・・でも、どうしてなのか? 僕がそのターゲットになってしまったんだよ!
会社の先輩や同期、上司までもグルになってイジメられたんだ、、、!
イジメは? 学校だけが、イジメを受ける場所ではないと僕は思う!!!
何処でもあるんだよ! “イジメっていうのは、、、!”
僕がされていたイジメは、完全に会社の中で孤立する事だった。
会社の全員から、無視されたりね!
僕が何を言って、何をしてても、何も言われない!
僕が誰かに何か聞いても、誰も答えない!
まるで、“空気みたいな存在になってしまったんだ!”
生きてるのか? 死んでいるのか? ここで、僕は何をしているのか?
会社の飲み会や食事会にも、誘われない!
誰も、僕に何も言わなくなってしまったんだよ!
*
___ここで、働き始めた頃は、、、?
僕も仕事に対して、やりがいもあったし!
先輩や上司達とも、上手く付き合えるだろうと思っていたんだ!
・・・だけど?
1年半後に、、、新しく入ってきた新入社員の男の子が急に会社で
イジメに合うようになってね!
___原因は、、、?
未だに、僕にも分からないよ!
その男の子の挨拶の仕方なのか? 先輩や上司に嫌われる事を言ったのか?
・・・なんで? そんな風になってしまったのだろう?
___それから数ヶ月後、彼は会社の屋上から飛び降り自殺をしたんだ!
幸いなことに、彼は“意識不明”で命だけは助かったんだけど...。
・・・だけど? あれから、1年以上経っても意識は戻らない!
▽
___僕も、このイジメに耐えられなくなって会社をよく休むようになり。
僕の会社の上司から、僕の携帯に電話が鳴り、こう言われたんだ!
『___会社に来ないなら! 自分から自主退職しろ! お前が会社に
迷惑をかけてるのが分からないのか! お前のような、能無し人間が早く
会社を辞めないと、みんなに迷惑がかかるだろう! いい加減、大人に
なれ! 今だから言うがな、みんなお前の事が大嫌いなんだよ! もう二
度と戻ってくんな!』
【ガチャ】
___一方的に、僕は上司に言われて、、、。
僕から、反論する事なく会社を辞めてしまったんだ...。
それからというモノ、僕は家に引きこもる生活をはじめてしまったんだ。
人に会うのも、誰かと関わる事も、何もかも嫌になってしまったんだ!
何処で、誰が、僕の悪口を言っているのかも分からないし!
僕は、完全に“人を信じれなくなっていたんだよ!”
僕は、外が明るいうちは外に一歩も出る事が出来なくなったんだよ。
夜中の人が少ない時間に、外に出て散歩をするのが日課になったんだ。
___何か食べ物や欲しいモノがある時は、、、?
近くのコンビニに行って何か買うよ!
家の家賃は、今まで僕がコツコツ貯めてきたお金を切り崩して使っている。
・・・だけど?
流石に、貯金も底をつき始めていたんだ!
贅沢なモノは、買えないけど、、、?
よく行くコンビニのおじいさんが、お金のない僕を見て! 賞味期限が切れた
商品をコッソリと僕にくれるようになったんだ。
『___賞味期限は切れているけど? 腐ってる訳じゃない! お腹空いてる
んだろう? これ! 持ってていいぞ!』
『___いつも、ありがとう! おじさん。』
『___あぁ、“あの子にも、何か? あげないとな!”』
*
___コンビニのおじさんが、言ったあの子は、、、?
凄く、人見知りで! 彼女の存在は、ここのコンビニで知ってはいたけど?
話す事も、気にした事もなかったんだ!
・・・でも? コンビニのおじいさんのあの一言で、、、!
僕は、あの子が気になるようになったんだ、、、!
・・・ある時、僕が勇気を振り絞って彼女に話しかけると、、、?
彼女は、僕を見て! サッと逃げて行ってしまったんだ!
___僕は、てっきり彼女に嫌われていると思っていたんだけどね!
・・・どうやら? 違ったらしい!
何回も、このコンビニで会ううちに、彼女も僕に気を許してくれたのか?
少しだけ、話す事が出来たんだよ。
『___あぁ、ココのコンビニのおじいさん、いい人だよね?』
『___えぇ!? あぁ、ううん、そうだね!』
・・・たった、これだけの会話だったけど?
僕は、物凄く嬉しかったんだよ!
コンビニのおじいさん以外の人と話す事がなかったしね!
それに、まさか!? 若い女の子と話ができるなんて、、、!
夢にも思ってなかった事だからだよ、、、!
___それからというモノ。
僕も彼女も、このコンビニでなら、話す事が出来るようになったんだ。
優しいコンビニのおじいさんのおかげだね!
・・・それでね?
僕の心に、少し変化が起きたんだよ!
___また、仕事がしたいなって、、、!
そんな風に思えたんだ!
閉ざしていた心に、優しい風が吹いたのだろう。
僕も、また頑張らないとって思えるまで心が回復したのかもしれない。
___今は、バイトでいい仕事がないか? 探しているところだよ!
最後までお読みいただきありがとうございます。