06
「数が多いです。リル様!私がくい止めます。お逃げください。」
ユウが叫ぶと同時に、跳躍する。
「わかった、すぐに追ってこい!おい、外に出るぞ!」
リルはそういうと、オレの腕を掴み裏口へと向かった。
「大丈夫なのか?ユウをおいていって!」
走りながら、リルに問いかけたが、返事は返ってこなかった。
裏口の扉をひらくと、先ほどと同じ目に布を巻いた二人が立っていた。
オレが驚いていると、リルは特にきにすることなく走った。
「奴が見えていない場所なら人形は細かい指令は聞けない。とりあえず、走れ!」
リルが言うとおりに、二人の動きは鈍く、全力で走れば追いつくことはなさそうであった。
***
一時間ほど走っただろうか。リルが止まり、オレも走るのをやめた。すると、オレの方を向いてリルがツカツカと歩いてきた。
「はやく、私の契約をといてくれ!」
先ほどとは違い、リルに焦りが見えた。
「私の契約さえなくなれば、ユウだって自由になれる。私はこれ以上、仲間も友達も殺したくないんだ・・・。」
真剣な顔でオレに訴えてきた。
「困りますねぇ、勝手なことをされては。」
そこに、ジェイファが追いついてきた。
「何故ここがわかった!」
「言ったじゃないですか、放し飼いと。」
ニヤリと笑うジェイファ。たぶん、場所を探知する何かがあるのかもしれない。
「さあ、戻りますよ。ユウも大人しくなっていますよ。」
手足を鎖で縛られたユウが、人形の一人に引き摺られてきた。
「ユウ!」
リルが呼んだがユウは反応しない。
「ルキノ、お願いだ。もう私は誰も殺したくないよ・・。」
リルの願いをオレは叶えることにした。




