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魔王VS魔王
『獄炎』
炎上する大地。
頭の中でヴェルディ―の曲が流れる。
「のぉぉぉぉぉぉ!」
弱体化ナウな私には逃げるので手一杯。
「魔王が逃げるとはどういう事だ!」
だから今俺は人間だっての!
『水弾』
後ろからやって来る炎上魔王に弾丸を喰らわす。が…
シュッ!
後ろで弾丸が蒸発する音が聞こえた。
熱気と光が迫る。逃げ切れない!
かといってまともにやれば水が足りん!ならば………
『潜航』
地面に穴を掘って炎を回避する。
「チッ………逃げるな!」
炎上魔王が俺の掘った穴に向けて獄炎を
ゴウッ
爆炎が空に向かって走った。
「ザマァ見ろ!」
私がやった事。
・穴を掘ります。
・転移して穴ぼこの中を空にします。
・魔法をぶっこませて跳ね返します。
要は自爆を狙った。
自分の火力だ。少しばかり焦げ………
「小賢しい。」
綺麗なもんだ。
流石に自爆で魔王死んだら洒落にならんものな。