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初心者だけど始めていいですか?

料理を学びに来たはずなのに部活探しの方が一苦労!今までバスケしかしてこなかった俺が選んだのは軟式野球!?

中学3年3学期、3月始め進路が決まりやることもなく俺はテレビの電源を付け適当にチャンネルを変えてみていた。1つ1つ変えていくうちにリモコンを動かす手が止まっていた。テレビ画面には進学先の野球部が春の選抜高校野球に出ているのが映っていた。小学校・中学校ともにバスケをしていたのになぜか俺は野球に興味を持った。


1.初心者だけど始めていいですか?

春、4月7日ほど良い暖かさの午前中俺は桜が舞い散る中『入学式』と書かれたボードの前に立っていた。『カッコつけるなよ!』父の笑い混じりの一言と同時に携帯電話のカメラのシャッターが切られた。今日は埼玉第一高校の入学式。普通科と食物科がある中俺は食物科に入学した。2学科合わせて600人以上入学する私立のマンモス校だ。

入学式が終わった後は校舎内外で部活の勧誘活動で1年生は1メートル歩くのがとても大変になる『アメフト部来ない!』『ラグビー部のほうがいいよ!』『ボクシング部見学だけでもきて!』と一歩一歩進むたびに勧誘のチラシを渡された手がいっぱいになる。それにしてもどの部活も必死に部員集めをしてるなと遠目からその様子を見ていた。俺は中学までバスケをしていたが高校では部活をやるつもりはなかった。というより親とやらないという約束をしていたからだ。なぜかというと自宅は埼玉県南部、高校は埼玉県の北部にある。通学には1時間以上かかる。次に俺が通うのは私立校。公立校と違い学費は高い。料理を学びにきているのに部活に時間をかけるのもなんか違うということだ。

そんな中文化部ならやってもいいと両親が言うので色々と見学してみることにした。バレーボール・バスケ・ボクシング・硬式野球となぜか文化部に足を運ぶ気にはならなかった。俺は運動音痴だがスポーツは好きだ。文化部で何かしらちまちまと活動するのはなんか違うと思ったからだ。結局部活は決まらず数日経った昼休み俺は母の作った弁当とコンビニで買ったカレーを食べるところだった。周りの同級生たちは俺の食べる量にドン引きしている。そんなことを気にせず弁当をぱくついていると真横から聞きなれない声がした。『ね〜この子にしようよ!こんなに食べる子なら強くなるよ!』どうやらアメフト部が勧誘に来たようだ。マネージャー4人とめちゃくちゃでかい現役選手1人が俺の真横にいた。俺は一度その方向を見た後アメフト部5人を無視してカレーをぱくついた。『無視してないで何か答えろよ!』同級生からはそう言われたので5人に一言『考えておきます』と適当に返事をしておいた。

次の日アメフト部には入部を断りに行った。あまりにも勧誘行為がしつこすぎだったからだ。そのまま帰路につこうと歩いているとある部活が目に入った。野球だ。でも何かが違う、軟式野球部だ。硬式ボールではなくゴムの軟式ボール、部員100人以上に対して2・3年合わせて6人、グラウンドと室内練習場1つずつ持っているのに対して二遊間あるかないかの場所に打撃マシン2台と硬式野球部と大きな環境差の部活があった。なぜかじっと見てしまう。

『野球やってみたかったけど硬式は無理だな。でも軟式ならできるかな?』そんなことを考えながら遠くから見学していると顧問らしき先生が声をかけてきた。『どう?興味ある?』確かそんな風に声かけられたと思う。それから色々と話を聞いていくうちに入部したいという気持ちになっていた。

帰宅後まず母の説得を試みた。『はぁ〜何バカこと言ってんの!』と言いスマホで何かを調べ始めた。そして画面を俺に見せる。それは軟式野球部の大会結果が記録されていた。県大会優勝や関東大会出場など好成績なものが多い。

『お前には無理だよ、3年間試合出れずに終わるのがオチだよ』など言われたが勝手に仮入部をし運動着と靴下を思いっきり汚す日々を繰り返し母が根を上げるまで行った。入部が決まり野球着・スパイク・左用のグローブを購入してもらった。これから先野球ができると思うとなんかワクワクしてきた。

入部が決まり一年生の部活がスタート!

これからの部活ライフは天国or地獄?

なんとも予想しやすい展開に!

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