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入社1週間後

新卒として入ってきた1週間後

食堂で社員みんなと一緒に昼食を取っていた

食堂にはテレビがついておりニュースを伝える


「全く…とんだ新卒社員だな。いいかね、君はホントは入れたくなかったんだ!俺はホントは別の人を入れたかったんだ!分かる?もっとしっかりしろ!」


所属長たる長官の怒鳴り声が食堂に響き渡る

そこで一滴の涙が落ちる

誰もがこちらを注目する

声をかける者もいる

そして声を開いた


「可哀想だな。ニュースの人」


その言葉に呆気に取られながらも全員がテレビを見た

しかし流れてるのは自殺した人のニュースだけ

誰もが二度見をし疑問に思った

何を考えてるのか

何をそんなに涙を流すのか

何をもってそこまでの感情を表すのか


「あのー、なにが?」


ふと声が掛かり答える


「だって自殺したんですよ。自ら命を絶つことがどれだけ苦しいことか。悲しくて悲しくて。」


誰もが思ったであろう

こいつはおかしい

神経が狂ってると

たしかにニュースにはもう先程の報道はなく

むしろ特番をやっていた

そんな数分のニュースで涙を流す手前

長官は呆れた顔をしていた


ああ、そうか。

またあの決まり文句を言っていたのか

この会社に入って1週間

ずっとさっきのフレーズを言われ続けてきた

最初は応えたが今では慣れてしまった

もとい、その感覚も狂っているんだろうな


俺は涙を流しながら食堂を出た

そして同時に自分の感覚と他人の違いに疑問と吐き気が出た

長官以外の人にも

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