その頃、城では
レイと小鳥が城から立ち去った後、城では勇者がいなくなったということで事件になり、裏では赤ん坊がいなくなっていたということで事件になっていた。
王の間では国王ロイドとメイドのライラ、ルイカが話し合っていた。
「つまり、赤ん坊が少年になったということか?」
「はい、その少年は王とレイナにそっくりでしたから。」
「あの子は将来、絶対かっこよくなりますよ!!」
ロイドとライラが話してる横でルイカは絶対絶対と腕を上下にぶんぶん振っていた。
「やめさない、ルイカ。」
ライラはパチンとルイカのおでこをでこぴんした。
「いたっ!あっすみません!」
はしたないところをとルイカはロイドに頭を下げた。
そんな、ルイカのことは気にせずロイドは難しい表情のまま口を開いた。
「まあ、あり得ないことではないな。なにかの能力なのかもしれん」
「スキルですか?ロイド様と同じ」
ロイドは下級の貴族だったが『未来視』という未来を視ることができるスキルの持ち国王の座まで上りつめた。そのため、彼を国王とは認めないものも多い。
その時、リンカがは「はあーー」とため息をつきながら入ってきた。
「ロイドおわったわよ。」
「ご苦労だった。」
「ホントよーあの貴族たちはうるさい奴ばっかり」
そう言いながら、リンカは近くの椅子に座った。
リンカは「勇者が消えた」「この国はどうなる」と自分たちは何もしないのに文句しか言わない貴族たちを落ち着かせに行って疲れ切っていた。
「ルイカー肩もんでー」
「はいはーい」
ルイカはお疲れ様でしたと言いながら、笑顔でリンカの肩と疲れをほぐしに行った。
ロイドはどこか宙を見ながら口を開いた。
「勇者と赤ん坊が一緒にいる可能性が高いな」
「やはり、そう思いますか」
ライラもその意見に同感だった。
「小鳥様の部屋と赤ん坊の部屋の中心の倉庫が荒らされてたもんねー。それに、あの貴族どもに囲まれて逃げたくなるのは勇者と言えど当り前よね。」
リンカはルイカに肩をもまれながら言った。
「小鳥様が心配ですね。」
「そうね。」
ルイカはリンカの肩をもみながら心配そうに言った。
ライラはなにかを決意したような表情で口を開いた。
「王様!私にどうか二人を捜索させてください。小鳥様が心配ですし、あの少年に気になることがありまして・・・」
「もしかして、ライラさんも惚れちゃった!?」
「違います!ルイカと一緒にしないで!」
ライラの決意に水を差すルイカにライラは少し顔を赤くしながら言った。
「なにー、ルイカあの子に惚れちゃったの!」
リンカはニヤニヤしながら、ルイカに尋ねた。
「はい!でも、私もあの少年に気になることが、、、」
ルイカには珍しい難しい表情で言った。
「ならば、ライラとルイカで二人を探しに行ってもらおうか。」
「本当ですか!」
ロイドの言葉にルイカが目を輝かせながら言った。
「私はともかくルイカは。」
ライラは冒険経験のないルイカが心配だった。
「任せてください。回復魔法は使えますし、子供の時に冒険したことがあります。」
ルイカは三人の中で一番大きい胸を張りながら言った。
「それって、迷子になって魔物に助けられたやつよねー」
リンカはルイカをからかうように言った。
「余計なこと言わないでくださいー」
「いたっ!いたた!ルイカいたい。」
ルイカはリンカの肩をギューーともんだ。
「まあ、頼んだぞ二人とも。私は少し仕事がある後は頼んだぞリンカ。」
「はーい。わかったわよ。行くわよ二人とも」
「え、でも。」
「いいからいいから。行きましょうライラさーん」
不安そうなライラは笑顔のルイカに背中を押されながら、三人は部屋から出てった。
「ふう。小鳥には悪いことをしたな。しかし、小鳥には最強の力がある二人でどうか世界を、」
ロイドはため息をつき言った。そして、ロイドは小鳥とレイがいる方向を見てどこか呆れたように言った。
「何かの運命なのか。まさか、二回もお前を子にするとは。」
ロイドは何かを願うように目を閉じた。
「頼んだぞ!我が息子レイ・エース。いや、ベガ・オメガよ」
その言葉はレイの親として、ベガの親としてロイドそして、この世界の神アステリズムは言った。