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異世界最強のチートは強さじゃなくて創造力!  作者:
第2章 エターナルソング
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047 ガサ入れ


 前回の分、投稿できずにすいませんでした。


 翌朝、ノルベルク子爵家の王都邸を取り囲み、相当数の兵士か配置されていた。

 その指揮を執るのはクロエ。

 彼女は1件普通の女性にしか見えないが、今は違う。


 サラといた時のメイド服ではなく、近衛騎士団の装備に身を包んでいる。

 そして、この装備はサラが政策を決定してから作られたもので、近衛騎士団であることを示すバッチと階級章がついている。 


 クロエさんは階級でいうとかなり偉いのだ。

 そして、それに加えてサラ発行の第1級命令の命令書がある。


 今、現状でこの件に関して逆らえるのはサラとアリス、そして、この命令に反するアリス発行の第1級命令の命令書を持っている者だけだ。

 そして、そんな人物はいない。

 王国軍の部隊がクロエの命令に背く理由は無いのだ。


 クロエは確実に任務を遂行するため、まずはノルベルク子爵の王都邸を完全包囲したのだ。


 すべての準備を終えたクロエは自ら部隊を率いて子爵邸の門まで向かった。

 そこには、武装した領主軍とノルベルク子爵が立っていた。


「貴様!!何者だ!ここが我がノルベルク子爵家の王都邸だと知っての事か!!!」

「これより、私、第二近衛騎士団第三特務大隊特殊護衛部隊隊長クロエ、サラ様の第1級命令により、ノルベルク子爵邸を強制捜索を実行します。」

「そんな事が許されると思っているのか!?軍人風情が、俺は子爵だぞ!?お前達!!貴族に逆らうクーデターだ!!ノルベルク子爵の名を持って命ずる!あいつらを撃退しろ!!」


 ノルベルク子爵は自らの領主軍に対してわめきたてる。


 が、しかし、領主軍の兵達は動かない。


 いや、動けないが正しい。

 領主軍は有事の際には近衛騎士団、王国軍と共に戦う必要がある。だから、王国軍の階級制度も第1級命令も知っている。

 

「お前達!!さっさとやれ!お前らの家族がどうなってもいいのか!?俺は領主だぞ!」



 散々にわめきたてるノルベルクに腹を立てたのか、クロエの表情は更に固くなっていく。

 

「元、ノルベルク子爵領主軍の皆さんに命じます。現時刻を持って、一時的にノルベルク子爵の爵位を剥奪します。サラ様の命令に背いた逆賊を捕らえなさい!!」

「・・・・・・・・了解しました。」


 兵士達は一瞬戸惑ったが、第1級命令書を持ったクロエが宣言したのだから、わめきたてているのはただの男、いや、この国を救ったサラとアリスに敵対する逆賊でしかない。

 とるべき行動は決まっている。


「お前達!金は!金をやる!いくらだ?いくら欲しい!?」

「捕縛させていただきます。」

「くそっ!覚えていろ!!」


 その後はスムーズだった。

 クロエの迅速かつ的確な指揮によってノルベルク子爵の王都邸は洗いざらい調べられ、書斎の金庫から非合法な取引の記録が出てきたのだ。

 部下から手渡されたその書類を見て、クロエは目を疑った。


「手の開いている者は大至急で屋敷の地下を探しなさい!人質に取られた子どもや女性がいるはずです!!」

 

 そう。

 それは、商人の後ろ盾となるといい、安くものを買い叩き、その子女を預かるというものだった。

 それだけならばまだ行われることもある。

 しかし、その下から出てきた奴隷販売や奉仕活動(・・・・)の記録だ。

 これで莫大な利益を得ていたらしい。


「外道め・・・・・」


 その憎しみの篭った呟きは誰の耳に届くということもなかったが、クロエの心境を考えれば出てきて当然とも言える呟きだった。


 そこへ、1人の兵士がやってくる。


「クロエ指揮官、少し、お耳に入れたいことが。」

「何ですか?」

「地下から、幽閉されていた女性と子供を発見しました。」

「そうですか。では、直ちに安全な場所へ移動させてください。」

「いえ、その、殆どが外に出せる状態ではなく・・・。着るものとタオル、水魔法が使える女性がいると助かります。」

「わかりました。直ちに手配します。」

「それと・・・・・」

「どうしました?」

「複数の遺体も見つかりました。」

「まさか、そこまでとは・・・

 拘束したノルベルクに話を聞きます。」

「はっ!では、私は服や魔術師の手配を到します。」

「お願いします。」


 クロエはノルベルクの元へむかった。

 

 しかし、その途中、別の兵士に呼び止められる。


「クロエ指揮官!サラ様がお見えになりました。」


 クロエが振り返ると、そこには兵人とその後ろにサラが立っていた。


「クロエさん、ご苦労様です。ノルベルク子爵は?」

「申し訳ございません。私の独断で一時的に爵位を剥奪してしまいました。命令書があったとはいえ、出すぎたことを致しました。必要であれば如何様にも処罰を受けます。」

「いえ、そのつもりはありません。恐らく、必要だからそうしたのでしょう?それより、報告をお願いします。」

「はい。では、報告させていただきます。

 まず、孤児院に関してはノルベルクで間違いないでしょう。さらに、人攫いや奴隷商、殺人にまで手を出していたようです。」


 それを聞いた時、サラの心は怒りに待たされていた。

 サラの使う神力の波動は精神状態に深く影響される。この時、サラから溢れ出る神力は怒りや悲しみ、憎悪、殺意までこもっていた為、運悪く見かけてしまった兵士は悪魔でも見たと思ったほどだ。



「貴様がノルベルクか?」

「なんだ!小娘!お前が仕向けたのか!?」

「だからなんだ?」

「今すぐ拘束を解け!俺が誰か知っているのか!?ノルベルク子爵だぞ!?」

「違う。お前はただの犯罪者だ。」


 あくまでも子爵だと騒ぎ続けるノルベルクに、サラはそう告げた。


「サラ・リステインの名において、貴様の爵位を正式に剥奪する。」

「なっ!?俺の後ろ盾はグランツ侯爵だぞ!?いくら王族でもそんな横暴が・・・・・」


 ノルベルクの声はそこで止まった。


「黙れ。貴様が何をやったか言ってみろ。」

「そんな事言うわけが・・・

 俺は、メイドとして何も知らない田舎の女子を雇い、地下に軟禁し、奉仕活動としていろいろな男の相手をさせた。上玉は俺の物にし、それ以外は奉仕活動で教育してから奴隷商へ売った。

 狂っちまうような奴は殺して地下牢の隅に」

「黙れ!もういい。良くわかった。まずは彼女達の処置が先だ。それまで大人しくしていろ。楽に死ねると思うなよ?」

「ヒィッ」

「そうだ。まずは手始めに、彼女達の介抱が終わるまで、苦しんで自分の罪を省みることだ。」


 そうして、サラは立ち去りざまにある魔法を発動させた。


 体の至るところを魔法による矢が貫き、即座に肉体のみ回復させるという魔法を。

 さらが去った後、ノルベルクの拘束されている部屋からは悲鳴が聞こえ続けることになった。


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