表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界最強のチートは強さじゃなくて創造力!  作者:
第2章 エターナルソング
29/49

029 ヨルムンガンド


 ドサッ 

  

 アルベルトがサラにもたれ掛かる。


「サラ・・・・・殿下・・・・・・・ご無事でカハッ!」

「アルベルトさん!!」


 咄嗟にサラの盾となったアルベルトは、3箇所打ち抜かれていた。

 左肩と右脚は致命傷ではない。

 が、腹部の物は場合によっては致命傷になる。


「フッ、フハハハハ!!!

 アルベルト、貴様には期待していたのだがな。

 素直にリステインを滅ぼしていれば領地を増やしてやらんでも無かったんだがな。

 残念よ。覇者を見抜けぬとは。」

「・・・・・・まれ」

「なんだ?リステインから死にに来た王女よ。

 なんだ?そこに転がってる奴の仇でも討つか?」

「黙れって言ってんだろ!」

「たかが温室育ちの王女が。

 貴様に出来ることなど何も無い。

 例え、怒りに肩を震わせてもだ。

 それに、私を殺したところでリステインもアルベルトも帰っては来ないぞ?」

「そう。なら、教えてあげる。

 リリア様、あまり、見ない方が宜しいかも知れません。」

「いえ、これは、バーシアス帝国の不始末。私には見届ける義務があります。」

「そうですか。では、5分で片付けましょう。」


 サラは、アルベルトの方へ向き直る。


「アルベルトさん。ありがとうございます。」

   

 サラは治癒魔法を使った。

 いや、治癒魔法だとサラ本人は思っているが、サラが消費しているのは魔力ではなく神力だ。

 

 重傷。この世界では高位の治癒魔法師が複数いる大聖堂ぐらいでないと治療不可能。

 つまり、死と定義される。


 が、サラから発せられる光によってアルベルトは異常なまでの速さで回復した。


「信じられません・・・・」

「ええい!撃て!

 あの小娘を殺せ!」


 バババン!


 再びサラに向けて銃が撃たれる。

 が、その弾はサラの少し手前で全て止まった。


「なっ!何故だ!?」

「ふふ。それは、私が全力だからだよ。」


 サラの全力。

 つまり、脳力の自重無しだ。

 サラの、創造力のおまけでついてきた神力を操る力によって創り出された物理障壁は無敵だ。


 なぜなら、神の力による予定調和に等しい事象改変なのだから。

 だから、それはサラへと切りかかる兵士の剣すらも容易く止める。


「馬鹿な!何も媒介にすることなく物理攻撃を完全に無効化するなど神の御業ではないか!」

「神の御業ねぇ。80点かな。

 さぁ、クラリス侯爵。貴方に最後のチャンスを与えます。降伏してください?」

「くっ!

 まあ、良い。サラ・リステイン。貴様の勝ちだ。この場は。

 が、その戦争に勝つのは私だ!!!

 我が先祖が封印せし古龍ヨルムンガンドを放ち、貴様らを消し去ってくれる!!!」

「「!!!」」


 リリアや回復したアルベルト達に緊張が走る。

 が、サラは1人だけ意味がわからず頭にハテナを浮かべていた。


「クラリス侯爵!それは本気ですか!!

 災厄を再び呼び戻すのですか!?」

「ふ。災厄ではない。

 我が一族は長い年月をかけ、ヨルムンガンドを支配下に置いた。つまり、厄災ではなく兵器だ!」

「そんな馬鹿な!龍災は人が操っていいものではない!!」

「クラリス侯爵!血迷ったのですか!?」


 リリアとアルベルトの反応と話から、サラも大体の状況を理解した。


 が、サラにとってはそこまで動じることではない。

 サラは戦艦リステインを持っている。

 そして、リステイン王国では前に召喚された地球の兵器である零戦や爆撃機が倒している。

 つまり、サラの敵ではない。と。


「ヨルムンガンドは伝説級の龍災です。

 もし、制御に失敗すれば、私たちどころか、バーシアス帝国全土、リステイン王国は愚か、この大陸ごと焼き尽くしかねません!!」


 リリアの言葉に耳を疑ったのはサラだ。

 大陸を焼き尽くす程となると想像がつかない。

 何しろ、現状地球最強の核兵器であるツァーリ・ボンバでも爆発による人体に対して致命的な影響を与える範囲が60キロメートル程である。

 まあ、放射能は除いているが。


 バーシアス帝国やリステイン王国がある大陸はそれなりに大きい。そう考えると、地球の兵器など嘲笑うかのような強さだ。

 例え、戦艦リステイン出会ったとしても、倒すまでにリステイン王国やバーシアス帝国を壊滅させるかも知れない。


『エミール!!』

『なんだ?

 こちらは問題ないぞ?』

『違う!ヨルムンガンドとかいう龍が暴れるかもしれない!

 何かあったらリステイン王国を護って!!!』

『ヨ、ヨルムンガンドだと!?ルナの眷族だぞ!それに、はるか昔に死んだはずだ!』

『違う、バーシアス帝国に封印されてたらしい。それが、解かれる・・・』

『ヨルムンガンドは神の眷族の中でも高位の龍なんだぞ!私でもルナには勝てるが、ヨルムンガンドには勝てるか怪しいぞ!』


 悲報である。

 エミールが対処できないかも知れない。

 それは、戦艦リステインの不利を語るものでもあった。


「どうした。サラ・リステイン!

 その偽の神の力でどうにかしてみるか?」

「・・・」

「まあ、せいぜい頑張るんだな。

 我はクラリス。封印を司り、鍵となるもの。

 今ここに、解錠の意を示す。汝は破壊者なり。また、我は破壊を欲す。

 なれば、我が元につき、敵を打ち滅ぼせ!!

 ヨルムンガンド!!!!」



 さあ、皆さん、忘れていませんか?


 ルナは14話で登場した神様です!

 

 ここで登場したヨルムンガンド。ルナの眷族。

 何か、意味ありげですね。と言うか、怪しすぎますね。


 皆さんの予想通り、ヨルムンガンドは物語の鍵になります。

 次回をお楽しみに!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ