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第六話 ミラのステータス

 とりあえず気になる事はあったけど、それは置いておいて、互いのステータスを教え合うことにした。


 何せ今のシンクロナイズじゃ、ミラの詳しいステータスが殆ど判らない。

 それはミラからしても一緒だろう。


 それに俺自身、まだスキル取ってからのステータス確認してないしな。

 だから――ステータス!



──────────

ステータス

種別:進化の剣

剣銘:ロングソード

熟練度:1/10(15%)

耐久値:15/15

重量 :1.5kg

進化PT:6

直接属性

切:17打:10突:12魔:0

補助属性

火:0水:0土:0風:0

光:0闇:0雷:0氷:0

パッシブスキル

【ガイドLV1】【言語理解LV1】【念話LV1】【シンクロナイズLV1】

アクティブスキル

なし

称号

【異世界パートナー(付加中)】

──────────



 なんかステータスが変わったな。

 いや、これは変わってるっていうよりは、称号が増えたって感じか……

 そういえば称号が付加中になってるしな……しかし装備するとこういう風に変わるんだな。


 後はスキルはしっかり増えてるのと、熟練度が15%になってるな。

 敵を倒してもアナウンスが流れるのは進化PTと経験値だけだったから、熟練度に関しては何かをするごとに勝手に上がっていく感じなのか?


 どっちにしろ熟練度は気になるから、ちょいちょい確認しておいたほうがいいな。


 で、後はスキルリストがどうなってるかだけど……



──────────

スキルリスト(パッシブ)

【ガイド】

LV1:取得済み

次のレベルには50PT必要。

【言語理解】

LV1:取得済み

次のレベルには50PT必要。

【念話】

LV1:取得済み

次のレベルには80PT必要。

【シンクロナイズ】

LV1:取得済み

次のレベルには1000PT必要。

──────────

スキルリスト(アクティブ)

アンロックなし

──────────


 

 シンクロナイズの必要PT高! 何これ、1000PTって今ゴブリン3体倒しても6PTしか手に入らなかったんですが。

 このスキルのレベルアップだけでゴブリン100体以上狩らなきゃいけないことになるんですが!


 ……駄目だ。どうにも先が長すぎる。取り敢えず一旦シンクロナイズの事は忘れよう。

 で、その情報をミラに教えて、俺は俺でミラの詳しいステータスを聞いたけど。



──────────

ステータス

名前:ミラ

レベル:4/15

経験値:66/233

HP:24/39

MP:35/35

疲労:10%

状態:良好


力:19

体力:24

精神力:22 

魔導力:22

素早さ:28 

器用さ:22


攻撃力

切:38打:29突:35魔:0

火:0水:0土:0風:0

光:0闇:0雷:0氷:0

防御力

切:20打:22突:18魔:11

火:5水:0土:0風:0

光:0闇:0雷:0氷:0 


パッシブスキル

【進化の剣の恩恵LVMAX】


アクティブスキル

【スキル共有LVMAX】


装備品

武器:ロングソード

防具:草臥れた革の胸当て

盾 :樫の円盾

──────────



 こんな感じだ。う~ん草臥れたって酷いな。

 

「スキルは実はこれまで全くもってなくて、エッジのおかげで初めて手に入ったんだよね」

 

 頬を掻きながらミラは照れくさそうに言った。

 どうやらシンクロナイズを俺が手に入れたからこの二つも入手出来たようだ。

 レベルがMAXなのは俺の能力次第ってところが大きいのではないか? というのがふたりで出した結論。


 そしてさっきミラが言っていたスキルが手に入る時の感覚は、俺を手に入れた事で知ることが出来たと。


『そういえば称号はついてないんだな』


「うん、僕は称号なしでね。だからさっきもちょっと恥ずかしくて」


 バツが悪そうに笑って言う。そういえばさっき称号の事を聞いた時、確かにちょっと陰を感じたけど……。


 後は気になるのは経験値、HP、MP、疲労かな。

 経験値に関しては66が今の数値で233がレベルアップまで必要な経験値って事だ。

 ゴブリンを倒す前は0だったという話だから、やっぱりさっきのアナウンスはシンクロナイズしたことで持ち主になったミラが手に入れた分が明示されたって事だろうな。


 HPとMPもそれぞれヒットポイントとマジックポイントで問題はないんだけど、HPが減ってるのは気になる。

 ミラは細かい擦り傷や切り傷が結構多くて、内出血を起こしてる箇所もあるようだ。

 

 出来れば治療したいが、剣の俺ではその方法はないし、こんなところに治療できる場所があるかも謎だ。

 そもそもここがどこなのか俺はよく知らない。


 MPは魔法を使用するときに必要みたいだな。

 ミラはステータスの数値だけみるとバランスが良さそうに思える。

 だから魔法なんかも使えるのかな? と思ったけど、それは無理らしい。

 魔法を使うにはそれ専用のスキルがあって、それを覚えてないと使用できないらしい。


 そもそもバランスはいいけどミラは俺を手にするまではスキルだって1つも持ってなかったことになるしな。

 

 それにバランスにしても平均を知らないから、ミラのステータスだけ確認しての判断だ。

 とはいえ、ゴブリン相手の立ち回りを見る限りはそこまで低いというわけでもないとは思うけど。


「疲労度はそのままの意味でどれぐらい疲れてるかって事。歩いたりしてるだけでも増えていくし、戦闘ともなると更に疲労が溜まっていく感じかな。後は僕は持ってないから正確には判らないけど、アクティブスキルを使用すると更に疲れやすいみたい」


 なるほどね……ちなみに50%を超えると疲れが顕著に感じるようになるとか、100%になるともうフラフラでとても戦える状態じゃないとか。


 そして疲労度が溜まると目眩を覚えたり、気絶したりといった状態異常を引き起こしやすくなるそうだ。

 

『まだミラのステータスをはっきり知ることが出来ないから、危ない時は教えて欲しいかな』


 そうだね、と口元を緩める。

 ちなみにスキルに関してはパッシブスキルが一度覚えてしまえば効果が持続する常時発動型、アクティブスキルは任意で発動するタイプと、まぁこれは予想通りだったな。


『……ところで、妙な事を訊いてると思うかもしれないが、そもそもここは一体何処なのだろうか?』


「え? エッジも判らないの?」


『あ、あぁ恥ずかしい話だが、自我が目覚めたのがついさっきの事なのだ。だから殆ど何も判らない』


 なるほどね、と得心がいった顔を見せる。

 さっきも話に出たが、俺がものを知らないことに納得してくれたのだろう。


 ただ、今の話だと俺も判らないの? と言っていたしな……。


『もしかしてミラもここがどこか判らないのか?』


「詳しくわね。ここが多分迷宮なんだろうなっていうことは判るけど」


 迷宮……かそれの意味はなんとなく判るな。


『ここは迷宮なのか? 今俺はどこにいるんだ?』


――その項目を参照するにはレベルが足りません。


 今のは勿論ミラにではなく、ガイドに向けて念じた物だ。

 ただ、これで知りたい答えが帰ってくるとは思ってはいなかった。

 

 重要なのは、その項目を――の声が流れた事だ。

 つまり、恐らくガイドのレベルを上げれば知ることが出来るかもという事になる。


 そうなるとこれから何をするべきかって話だがな……俺としてはここが何処なのか、そして何故俺が剣なんかに転生したのか、まぁこれはレベルが上ったからって判るわけでもないかもだけど。


 とにかく情報が欲しいな。

 そして後は――持ち主になってくれたミラの……。


「ねぇ」


『え? あ、何?』


 考えに浸ってたからちょっと驚いてしまった。


「とりあえずこのまま黙ってるわけにもいかないし、一緒に一度、泉まで戻ってみない?」


『泉?』


「そう、さっき全部使ってしまったし、あれ飲むとちょっと疲れも取れるんだ。だから補充しておきたくて」


 それはさっき使用した神秘の泉の事か……そういえばあれで進化できたんだったな。

 と、なるともう一回かけたら更に進化が出来るかも?

 いや、流石にそこまで甘く無いか。必要な進化PTは一度目は0だったけど、二度目は必要そうだし……


 でも、それで次の進化がどんなのかが判れば今後の方針も決めやすいだろうか? 

 どちらにしろ疲れも取れるというなら断る理由もないしな。


『よし! じゃあ泉まで行くとしようか!』


 うん、とちょっと嬉しそうな顔を見せるミラ。まぁ俺もどっちにしろミラの手を借りないと動けないしな……。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 初期設定は面白いと思います。 [気になる点] スキル系のなろう小説のテンプレな悪いところと言うか、ステータスで画面が埋まってる。 設定を読んでて多くの人は面白く思わないし、何なら読まないと…
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