↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
迷宮で目覚めたら、何故か進化の剣だった  作者: 空地 大乃


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

59/79

第五十九話 フカヒレ! 蟹!

「ふぅ、フカヒレ料理美味しかったです! ありがとうございました!」

「……あ、ああ、そうさね。こっちも喜んで貰えて何よりさね」

「凄い食欲なの! オオグイもびっくりなの!」


 うん、とりあえずアロマは軽くひいてるな。わりと俺もだけどな。ちなみにオオグイというのは口のデカい魔物だそうだ。良く食うらしい。


 それにしても本当、ドゴンのところで食事を摂った時は、大丈夫か? と心配したもんだが、杞憂もいいとこだな。


 ちなみに料理は、フカヒレスープにフカヒレ焼売、フカヒレステーキにフカヒレ饅頭、フカヒレのあんかけ焼きそば……うん、まあとにかく量が多かった。


 勿論ミラは全種類制覇したけどな。おかわりしてたし。


 ちなみによくそんなに食べれるな、という俺の質問に対する答えはフカヒレは別腹だから! だった。聞いたことないぞそんなの……。


「あ、あの、それで申し訳ないのですが、少し包んで貰うことってできますか? あ! 勿論必要なら代金も支払いますので」

「いいさね別に。持って帰るなら、饅頭がいいかね?」

「は、はい! ありがとうございます!」


 結局ミラは、木箱ふたつに饅頭をそれぞれ入れてもらっていた。保存食として食べるつもりか? でもこれそんなに持つのか?


 とりあえず饅頭を受け取った後は、ミラは何度もアロマにお礼を言いながらその場を辞去した。


 そしてそのまま向かったのは――ドゴンの店だ。それで俺はなぜ箱をふたつにわけたのか理解した。


「こ、これを俺にか?」

「はい、いつも色々お世話になってるから、せめてこれぐらい……」


 いつも基本仏頂面のドゴンの相好が崩れた。よっぽど嬉しかったのか?


「ふ、ふん、あの偏屈婆さんの作ったものってのが気に入らねぇが、ありがたく受け取っておいてやるよ」


 婆さんって結構失礼な話だけどな。見た目には若々しいし。それと気に入らないのかありがたいのかはっきりしろよ。


 まあ、とはいえ喜んでは貰えたようだし、ミラもほっと一安心だろう。

 ただ喜んでくれたのはいいが、また飯食ってくか? とかいい出した。話聞いてたか? 今フカヒレ尽くしを堪能してきたんだぞ?


「うん! 折角だからいただくよ!」


 ……まじかよ――





「これ、マージュにお土産~」


 ドゴンに二度目の夕食(?)をご馳走になった後、改めてマージュの店にやってきた。ずいぶんと短期間の間の再会だが、マージュは随分と喜んでくれた。


 本当にミラのことが好きなんだな。いや、好きと言っても愛とかそっち方面ではないと思うけどな。


「凄く美味しいフカヒレ入りの饅頭だよ!」

『あ、ありがとうございます。私に、ぷ、プレゼントを頂けるなんて、い、一生の宝ものにします!』

「あ、うん、それはやめたほうがいいかな。腐っちゃうし……」


 ミラも思わず苦笑いだ。そりゃそうだな、こんなの2、3日も放置すれば目も当てられない状態になるだろうし。


「あ、それと、これ――」


 とりあえず手土産のやり取りも終わったところで、ミラがカウンターに1500マナ分の魔晶を置く。

 それに目をパチクリさせるマージュだ。


『え、え~と、こ、これは?』

「うん、この腕輪の分だよ。使ってみたら便利だしね」

『そ、そんな! 気に入って頂けたなら、ず、ずっと借りていても――』


 うん、その申し出は普通にありがたいけどな。でも、ミラはやっぱ納得がいかないようなんだよな。


「それは駄目だよ。友達だからこそ、こういうのはしっかりしておくべきだと思う。僕もマージュの気持ちに甘えてばかりもいられないしね」


 これがミラだ。だから1500マナは絶対に引っ込めない。でも友達だからって言葉に瞳を潤わせてるな。


『あ、ありがとうございます。そ、それでは、い、頂きます』

「うん! あ、後ね~」

 

 ミラは水の結晶を更に2つ売却し、そして残った水の結晶と雷の結晶でそれぞれの魔石を作成してもらった。


 結晶を利用すれば1つ250マナですむ。2つでも500マナでわりとギリギリだけど手に入る計算だ。


 正直手持ちのマナは心もとなくなるが、魔法が使えるのはやはり大きいだろ。

 水は、完全にミラの希望だけど、雷は遠距離攻撃が手に入るのが大きい。


『ま、また、来てくださいね!』

「勿論! あ、それとこのお饅頭は本当に美味しいから」

『は、はい! た、大切にします!』

「あ、うん。食べたほうが美味しいしハッピーになれると思うから」

『わ、わかりました! た、大切に食べます!』


 本当に判ってるのかなこいつ? 色々不安にはなるが、とりあえずそこまで話をしてミラは店を後にした。





「わ~~ほらほらエッジ、水だよ水~」


 再び水辺の前。ミラは腕輪に魔石を嵌めて喜んでいた。確かに水の魔法は使えるようになったな。

 

 一応名前なんかもあるようで水のこの魔法はシャワーというようだ。

 文字通り手のひらからシャワー状に水が出る。消費MPは2らしく、勢いはある程度調整が効くようだ。


 そして今度は雷の魔石の効果。魔法の名称はスパークボルト。消費MPは7で、エレキエイが使用していたのと同じ雷の球が飛んでいく。


 ある程度連射もきくようだけど、消費MP考えたら、そこまで調子には乗れないかな。


 とりあえずそれらを一通り試した後、一旦小休止してMPを回復。


 それから、目的の場所を目指す準備に入る。どういうことかと言えば、ヘモグローションを塗る、んだけど、なんかミラは俺をどこかに立てかけて、俺が見えないところで塗ってくるといい出した。


 なんで? と聞いたら何か、いいから! と怒り出すし良くわからないな。


 まあ、とにかくミラが戻ってきて俺を背中に戻したことでいよいよ準備完了。

 これで水の中でも息が出来るしな。そしてミラが水の中へと潜る。


 ただ、5分しか持たないからあまりのんびりとはしていられない。だからアクアシャークやエレキエイは出来るだけ避けたいところなのだが――やはり、全てを躱すのは無理で、アクアシャークとは戦う羽目になった。


 だが、それも仕方がないかな。せっかくなので雷の魔法を試させてみる。


 アクアシャークは突撃してくるから、そのタイミングに合わせてスパークボルトを放ち、そのまま逃げるように泳ぐ。


 相手はまんまとミラのはなった雷球にぶち当たり、バチバチと電撃が迸る。水の中だからか、ダメージは結構大きそうだ。


 一撃では仕留められないまでも、二度目の突撃へのカウンターでわりとあっさり仕留めることが出来た。


――進化PTを4得ました。


――経験値を35得ました。


 ふむ、アクアシャーク相手には雷の魔法を使用した方が効率良く倒せるな。


 ただ、MPにも限りがあるし、エレキエイに関しては耐性ある可能性あるからそこが要注意か。


 それはそれとしてそのままミラは水中を南西に向けて進む。すると、見えた、水中にぽっかりと開いた穴。洞窟の中の洞窟といった感じの入り口。


 時間的にはわりとギリギリかな、前もこれを見つけたけど、息が続かなそうという理由で諦めていた。息継ぎしようにも魔物がウロウロしてて中々難しいしな。


 そんなわけでミラは洞窟を抜ける。さて、一体ここには何があるかな? といったところだが――穴を抜けた先にはちょっとした壁がそびえ立っていた。


 正確には足場の支えか。ミラはそのままその支えを辿って身体を浮上させていく。


「ぷはぁ!」


 そして水中から顔を出し、足場に手を掛けてよじ登る。そこは円形状の大きめの柱にも思える場所だった。サイズ的にはミラの足で半径が4、5歩分程度の大きさ。


 で、それはいいとしてだ――


「え~と、蟹?」


 そう、蟹だ。その円形の足場の端には、大きな蟹が鎮座していた――

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。