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迷宮で目覚めたら、何故か進化の剣だった  作者: 空地 大乃


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第三十話 ドゴンに聞く結晶の効果

『……本当にそれ食べるんだなミラ』

「うん! だって魚だよ! 美味しそうだし。あ、でも少しはドゴンにもおすそ分けしようかな~」


 魔火筒で火を起こし、焼いてミラがあの魚を食ってしまった。毒はないみたいだけど、それにどうやら旨いらしい。見た目グロいのになぁ。


 で、腹ごしらえも終わったところで、途中ダッシュリザードやブラックウィドウを片付けながらドゴンの店へと赴いた。


 そこでミラはお土産とあの魚を渡してたけど、ドゴンもちょっと戸惑ってたぞ。いや! 貰ってはくれたけどね!


 で、その後は先ず素材を買い取ってもらう。ツインリザードヘッドに関してはどうやら皮自体の質はダッシュリザードと同じらしく、正し1枚でダッシュリザード2枚分として換算されるそうだ。


 それらを全部引き取ってももらった結果、165マナとなった。そしてその後は例の結晶について尋ねてみることにする。


「ふむ、土の結晶と風の結晶か――」

『ああ、ボックルに聞いたら素材として装備品に組み込んでくれると聞いたんだけどな』


 俺が念で告げるとおっさんは首肯してくれた。どうやら間違ってはいなかったようだな。まあ鍛冶師ならよく考えたらそれぐらいするか。


「それで、これは装備品に組み込むとどんな効果があるのですか?」


「効果としてはそのまま、この結晶についてる属性値が装備品に加算される。武器なら攻撃力に防具なら防御力にだな。結晶は全て補助属性を補う形だから、武器なら直接攻撃が効きにくい相手に、防具なら相手からの魔法対策に役立つな」


『それは丁度いいか。武器はともかく防御に関しては、ツインリザードヘッドを相手にしたところだ』


「ツインリザードヘッドか。確かにあれは魔法を使うからな。土属性のアースボルトか」


「そうです。だからもしやってもらうなら武器より防具の方がいいのかな?」

「と、いうよりは選択肢は防具しかないぞ。確かに武器にも本来なら組み込めるが、そのエッジという武器には無理だ」


 え? とミラが目を丸くさせた。俺も自分のことなのにちょっと驚いてしまった。


『まさか俺には無理とはな……』

「ああ、通常の方法(・・・・・)では無理だな。だいいちやるとなると結構削ったり孔あけたりするんだぞ? お前だって嫌だろそんなの」


 ……そう言われると、なんとなく嫌な気がするな。


「それじゃあ、防具にこの結晶を組み込むとしてどれぐらい効果があるものなの?」


「そうだな。結晶と言ってもこれは低品質のものだ。1個組み込んで1増えるってとこだろ」


『……1って流石に微妙すぎるな』

「でもその分数でせめるという手もあるんじゃない?」

『だとしてもその結晶の数がそもそもそんなにないだろ?』

「あ、そうか」


 手をポンっと叩いて思い出したように言う。ミラ、結構抜けているところあるな……。


「数で補うと言っても、どっちにしろ難題はふたつほどあるな」


『うん? それは?』


「まず、その蜥蜴革の装備じゃそれぞれに組み込める最大数は3つ。それと費用だ。言っておくが例え低品質でもひとつ組み込むごとに100マナは取るぞ」


 ……いや、それは流石に無理だ。それだとそもそも対価に対しての効果が低すぎるだろ。300マナ支払ってようやく属性に3プラスされる程度って……。


「それは、結構厳しいね……」


「だろうな。正直それなら、俺はあまり好きじゃないが、魔法具師の店で専用の魔法具購入したほうがまだいいだろう」

「え? 魔法具師?」


 言下にミラが反応した。ふむ、ここでまた新しい店が判明したな。


「ああ、なんだまだ知らないのか。ならツインリザードヘッドがいた場所から先はまだ行ってないのか?」

「それって水が溜まっているところ?」


 ミラが尋ねると、ドゴンが頷いてそうであることを示したがな。


『ある意味タイミングがいいとも言えるけど、水門が閉じてて通れないんだよ。ボックルの話だとゴブリンロードがいて水門を開く装置というのを弄って閉めてしまったみたいなんだ』

「なに? ゴブリンロード? そうか、しかし、そんなのが今出てきたのか……」


 腕を組んで唸るようにドゴンがこぼす。どうやらゴブリンロードという魔物はおっさんも知ってるようだな。


「ドゴンはゴブリンロードについて詳しいの? 実はボックルにも話を聞いて、出来ればこれから倒しにいきたいと思うのだけど――」


 ミラがそこまで言うと、ドゴンがギロリとミラを睨めつけてきた。いつもにもまして物凄い迫力だな……思わずミラも顔が強張ったぞ。


「……お前、今レベルはいくつだ?」

「10、です」

「そうか、ボックルが何言ったかしらねぇが話にならねぇな。そんなんじゃ死にに行くようなもんだ」


 何かあっさりと否定されたな。それほどまでにゴブリンロードが強いのか?


『一応これでも俺自身も成長してるし、それなのにそこまで無謀なのか?』


「無謀だな。先ずゴブリンロードのレベルが最低でも16、それにロードを守るホブゴブリンが大体12~14,それ以外の兵隊のゴブリンでも8~10程度はある。今のお前じゃ運が良くてホブゴブリン1体狩るので精一杯だろ」


 ……それは、確かに相手の戦力がはっきり判ると、何せミラは1人だしな……。


「別に死ぬのは勝手だが、何も伝えず、それで無謀な事して客だった奴に死なれるのも寝覚めが悪いからな」


 うん、まあドゴンは親切心で言ってくれてるんだろうしな。


「……ここは無理せずレベル上げしておくべきかな」

「まあ、そうだな。最低でもレベル13ぐらいはあった方がいいだろう。それでも出来るだけ個別におびき寄せたり頭使う必要はあると思うけどな」


 ドゴンにもそう言われ、結局俺達は暫くダッシュリザードやツインリザードヘッドをメインに少しでも強くなれるよう尽力することとなった。


 勿論無傷というわけにもいかず、ミラもダメージを受け、俺の耐久値も減っていく。薬は出来るだけ温存しておきたいというのもあったのだが――なんとか薬に頼らずギリギリまで戦い、再びドゴンの店に俺の修復をお願いに行くと、またミラは仮眠を取らせてもらう事ができて、塗り薬も分けてもらえた。


 ドゴン曰く、この薬は塗ってから寝ることで回復力を増すそうだ。

 まあそんな意外とお人好しなドゴンの助けもあって狩りを繰り返す。干し肉を食べたりブラックウィドウの牙で持ちきれない分を処分したりしながらも狩りを続けた。

 

 途中ミラと相談し、剣術をLV3に上げ、そして熟練度も9なりアクティブスキルとして燕返しというスキルもアンロックされた。

 なのでこれも進化ポイント70で入手。更に結構使える場面も多いかもしれないということで両手持ちとスタン効果も1レベルずつ上げておいた。



 マナもその繰り返しでかなり溜まった――のだがやはり防具も傷んでいく為その修繕もドゴンに頼むこととなった為、結局俺の耐久値の回復と相まって結構消費したが、それでもレベルが12に達した頃には800マナまで貯める事が出来た。


 ここまでで今の俺達の強さを再確認してみたわけだが――



──────────

ステータス

種別:進化の剣

剣銘 :ロングソード

熟練度:9/10(49%)

耐久値:55/55↑10

重量:1.5kg

進化PT:150

直接属性

切:36↑4打:27↑4突:31↑5魔:0

補助属性

火:0水:0土:0風:0

光:0闇:0雷:0氷:0

パッシブスキル

【ガイドLV2】【言語理解LV1】【念話LV1】【シンクロナイズLV1】【鉄の精神LV1】【剣術LV3】【マナ換算LV1】【両手持ちLV2】【スタン効果LV2】

アクティブスキル

【鞘攻撃LV1】【燕返しLV1】

称号

【勇敢な剣士(付加中)】【異世界パートナー】【返しの名人】【ゴブリンキラー】【芸達者】

──────────

スキルリスト(パッシブ)

【ガイド】

LV2:取得済み

次のレベルには800PT必要。

概要:目覚めし者をサポートする為のスキル。

【言語理解】

LV1:取得済み

次のレベルには50PT必要。

概要:言語が理解できる。

【念話】

LV1:取得済み

次のレベルには80PT必要。

【シンクロナイズ】

LV1:取得済み

次のレベルには1000PT必要。

概要:装備者とシンクロ(同期)する事で能力を引き上げる。対象の変更は不可。装備者のHPが0になるか剣の耐久値が0になるとどちらも死ぬ。

【鉄の精神】

LV1:取得済み

次のレベルには50PT必要。

概要:精神が強くなる。

【剣術】

LV3:取得済み

次のレベルには600PT必要。

概要:剣術に長けるようになる。

【マナ換算】

LV1:取得済み

次のレベルには30PT必要。

概要:魔晶のマナとしての価値を知る。

【両手持ち】

LV2:取得済み

次のレベルには150PT必要。

概要:両手で武器を持てる。

【スタン効果】

LV2:取得済み

次のレベルには250PT必要。

概要:打撃攻撃に効果がつく。

──────────

スキルリスト(アクティブ)

【鞘攻撃】

LV1:取得済み

次のレベルには50PT必要。

概要:鞘に収めた状態で攻撃出来る。

【燕返し】

LV1:取得済み

次のレベルには140PT必要。

概要:燕返しが使える。

──────────



──────────

ステータス

名前:ミラ

レベル:12/23↑2

経験値:197/1673

HP:118/118↑23

MP:110/110↑22

疲労:0%

状態:正常

マナ:800


力:46↑6

体力:53↑7

精神力:50↑6

魔導力:49↑6

素早さ:56↑6

器用さ:50↑6


攻撃力

切:84↑10打:73↑10突:82↑11魔:0

火:0水:0土:0風:0

光:0闇:0雷:0氷:0

防御力

切:49↑3打:51↑3突:45↑4魔:25↑3

火:14水:0土:0風:0

光:0闇:0雷:0氷:0 


パッシブスキル

【進化の剣の恩恵LVMAX】


アクティブスキル

【スキル共有LVMAX】


装備品

武器:ロングソード

防具:蜥蜴革の胸当て、蜥蜴革の兜、蜥蜴革の手袋、蜥蜴革の具足

盾 :蜥蜴革の円盾


所持アイテム

ウェストバッグ、ブラックウィドウの牙×10、HP回復ポーション(小)×2、HP回復ポーション(中)×3、HP回復ポーション(大)×1、ハイポーション(小)、魔火筒、土の結晶×7、風の結晶×2

──────────


 こんな感じだな。やはり燕返しを覚えたのは大きかった。実践でも一度試したが、威力は中々のものだったしな。


 ただ、このあたりからダッシュリザードもかなり楽に倒せるようになり、おかげで経験値稼ぎが大分厳しくなってきた気がする。


 ツインリザードヘッドだけはそれでもまだ経験値は貰えるが、それだけでレベルを上げるのも少々キツイわけだが――


「あ! 見つけたポン!」

 

 と、そんなことを考えていたら息せき切ってボックルが姿を見せた。なんだ? どうかしたのかそんなに慌てて?

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