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第二十話 ダッシュリザード

 鍛冶師のドゴンの教えてくれた通り、店を出た後俺を鞘に収めミラは南へと向かった。

 途中、せっかくだからとポーションも飲み干したが、どうやら50%回復ポーションだったようでミラの傷はみるみるうちに回復していった。


 本当に厳しい顔して根が優しいおっさんだなあのドワーフ!


 まぁそんなわけでHPに関しては大分マシになったが、わかっちゃいたが当然出会う敵はダッシュリザードだけの筈もなく。


『ミラ、上からも来るぞ気をつけろ』

「うん! ありがとう!」


 そう返答しつつも、頭上からのブラックウィドウの一撃を回避、そして俺を横薙ぎに振るい斬り殺す。

 

 最初に比べると相手の攻撃が判っている分、大分対処はしやすくなってるみたいだけどな。

 とにかく毒攻撃は厄介だから牙には気をつける。

 

 後は吐き出してくる糸だな。特に今の通路は道が細い。

 逃げられるスペースも限られている。

 背後に回りこまれたり、囲まれでもしたら厄介だ。


 ただ、横穴が狭いせいか一度の多くのブラックウィドウが襲ってくるようなことはない。その分、ここでの戦いはボックルを助けるために相手したときよりもかなり楽だな。


 ミラは忙しなく黒目を動かしながら、相手の動きを観察し、一匹一匹確実に仕留めていく。

 ダメージも最小限に、毒もなんとか喰らわずに済んでいるが。


――進化PTを4得ました。


――経験値を42得ました。


――進化PTを4得ました。


――経験値を38得ました。


――進化PTを4得ました。


――経験値を38得ました。


――進化PTを4得ました。


――経験値を42得ました。


――熟練度が3に向上しました。


 おっし! 熟練度が上がったぞ!

 これでまた少し強くなったかもしれない。

 取り敢えずミラに報告しつつ倒したブラックウィドウから魔晶を回収して、それからステータス確認だ!



──────────

ステータス

種別:進化の剣

剣銘 :ロングソード

熟練度:3/10(6%)

耐久値:25/25

重量:1.5kg

進化PT:65

直接属性

切:23↑4打:15↑3突:18↑4魔:0

補助属性

火:0水:0土:0風:0

光:0闇:0雷:0氷:0

パッシブスキル

【ガイドLV2】【言語理解LV1】【念話LV1】【シンクロナイズLV1】【鉄の精神LV1】【剣術LV1】【マナ換算LV1】

アクティブスキル

なし

称号

【勇敢な剣士(付加中)】【異世界パートナー】【倍返しの反撃者】【ゴブリンキラー】

──────────

スキルリスト(パッシブ)

【ガイド】

LV2:取得済み

次のレベルには800PT必要。

概要:目覚めしものをサポートする為のスキル。

【言語理解】

LV1:取得済み

次のレベルには50PT必要。

概要:言語が理解できる。

【念話】

LV1:取得済み

次のレベルには80PT必要。

概要:念で相手に言葉を発信できる。

【シンクロナイズ】

LV1:取得済み

次のレベルには1000PT必要。

概要:装備者とシンクロ(同期)する事で能力を引き上げる。対象の変更は不可。装備者のHPが0になるか剣の耐久値が0になるとどちらも死ぬ。

【鉄の精神】

LV1:取得済み

次のレベルには50PT必要。

概要:精神が強くなる。

【剣術】

LV1:取得済み

次のレベルには150PT必要。

概要:剣術に長けるようになる。

【マナ換算】

LV1:取得済み

次のレベルには30PT必要。

概要:魔晶のマナとしての価値を知る。

──────────

スキルリスト(アクティブ)

アンロックなし

──────────


 

 これが今の能力って感じだけど……上昇値は地味に上がってるって感じかな。

 一応はミラにも掻い摘んでステータス値を教えてあげるけど。


「やっぱり切るの方が威力は高いんだね」

『あぁ、でも突くも使えないこともないかな。打は、そもそも剣で叩くことがないからそこはあんまり気にしなくてもいいかもだけどな』


「そうだね……でも、打はともかく、すばしっこい相手の場合は突く事も大事になるかもなぁ。まぁそこは僕が腕を上げて対応しないとだめなのかもだけど」


 そんな会話をしながら更に奥へ向かう。

 ミラの腕は十分高い気はするけどな。

 まぁ客観的に見てだけど。


 で、それからもワラワラ湧いてきた蜘蛛を倒しながら進んでいく。

 しかし蜘蛛多いなここ。ダッシュリザードに行く前から結構厄介だぞ。

 蜘蛛も別に弱くないから、ミラも神経すり減らして戦ってる。

 とは言えおかげでミラのレベルも一つアップしたけどな。



──────────

ステータス

名前:ミラ

レベル:8/17↑1

経験値:315/834

HP:49/74↑9

MP:68/68↑10

疲労:15%

状態:正常


力:34↑3

体力:40↑3

精神力:38↑4

魔導力:37↑3

素早さ:44↑3

器用さ:38↑4


攻撃力

切:59↑7打:49↑6突:56↑6魔:0

火:0水:0土:0風:0

光:0闇:0雷:0氷:0

防御力

切:28↑2打:30↑2突:26↑2魔:19↑2

火:5水:0土:0風:0

光:0闇:0雷:0氷:0 


パッシブスキル

【進化の剣の恩恵LVMAX】


アクティブスキル

【スキル共有LVMAX】


装備品

武器:ロングソード

防具:草臥れた革の胸当て

盾 :樫の円盾

──────────



 こんな感じか。それと魔晶もしっかり手に入れててその合計値は42だな。

 まぁそんなわけでミラも流石に警戒心を強めてるのか、俺を鞘に収める事もなく、抜身の状態で奥へ奥へと進み――ついに開けた空間に出ることが出来た。


「もしかしてここにいるのかな?」

 

 ミラはそう言いながら広まったそこへ足を踏み入れキョロキョロと辺りを見回すが。


『馬鹿! 油断するな! 避けろ!』


 俺が思わず警告すると、え? と目を丸くさせ、ミラの視線が正面に戻る、ておせぇ!

 

「――ッ!?」


 激しい衝突、そしてミラの身が宙に浮いた。 

 お、おいおい! 洒落になってねぇよ! この飛び方、トラックにでも跳ね飛ばされたみたいじゃねぇか!


『ミラ!』

「大丈夫!」


 慌てて叫ぶ俺だが、そんな心配を跳ね除けるような声音。

 そしてミラは宙を漂いながらもクルリと後方に一回転を決め地面に着地。

 マジか! スゲェ身体能力高いな!  

 元が高いのかレベルアップした恩恵かは判らないけど。

 でも思ったよりは平気そうで安堵した。


『まさかあれを喰らって平気とは驚いた。安心したけどな』

「うん、当る直前に自分から後ろに飛んだからね」


 ……そんなまね出来る事にびっくりだな。


「でもやっぱりノーダメージってわけにいかないね。結構節々痛むし、HPも12ぐらい減ってるよ」


 ははっ、て笑いながら言ってるけど、いやいや! それ結構重要だからね! ダメージを軽減させて12って残りHP37? おいおいそれわりと洒落にならないぞ。

 まともに喰らってたらどうなってたんだ。半分軽減してたとして24とかダメージあるのかよ。

 

「それにしても、あれがダッシュリザードか、やっぱ一筋縄じゃいかないね」


 そしてミラは改めて自分に攻撃を仕掛けてきたそれをみた。

 見た目には体長2メートル程のでかい蜥蜴って感じだな。

 まぁダッシュリザードだから当然っちゃ当然か。

 でも尻尾は妙に長くて太い気がするな。嫌らしい意味じゃなくて。


 しかし――そのダッシュリザードが3匹も居やがるんだけど。

 しかもひっきりなしに洞窟内を元気に駆けまわってるんだけど――


 あのドワーフのジジィめ。これでどうやって1匹ずつ相手しろと言うんだよ――



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