乙女ゲーに来ちゃいました! 愛子目線
愛子さん目線です。
目が覚めたら異世界だったなんて陳腐で在り来たりの小説のようだって思ってたけど、いざ自分がその状況になったら慌てるものなんだね!
私、間仲愛子が生きてきて初めての異世界トリップ。
自分がどんな状況なのか解らなくて泣きそうになってる時に私を助けてくれたのが、ルーニベルグ様。
彼の顔を初めて見た時、ここが乙女ゲーム゛ドキドキ!恋する魔法♡゛の世界だって解った。
そして私がヒロイン!
私、このゲーム大好きだったの!
だから、攻略する人は決めてる。
イディオン、グリゴロール様!
彼の笑顔を独り占めしたい。
たしか、妹が死んで悲しみにくれるイディオン様が私に妹を重ねて………みたいな?
ルーニベルグ様もイケメンすぎて捨てがたい。
イディオン様に初めて会った。
隣にはストーリーの中で死んでいるはずの妹。
たしかアーリー。
なん十回に一回レアストーリーがあるって聞いたことがあったけど妹が生きてるバージョンってこと?
なら、シスコン気味のイディオン様を落とすために妹と仲良くならないと!
私が妹のアーリーちゃんと仲良くなろとしているのにアーリーちゃんはどんどん顔色が悪くなっていった。
人見知りな上に病弱って感じかな?
アーリーちゃんとイディオン様が帰ってしまって、ルーニベルグ様が勇者の梨元照太郎様のところに連れていってくれた。
照太郎様は優しくて爽やかで素敵だった。
「同じ日本人だし仲良くしような!」
優しい言葉にキュンキュンした。
イディオン様と仲良くなるためにアーリーちゃんに会いに行った。
イディオン様が今日魔法局をお休みなのは調べ済だ。
アーリーちゃんを呼んだのに出てきたのはSキャラ執事のスキロフだった。
Sキャラのデレる時は大好きだけど、すぐにデレてくれない難しいキャラなのがスキロフだ。
「お嬢様は今日勉強の時間が立て込んでいますので貴女と遊んでいる時間はございません。」
「………勉強………なら私も一緒に勉強します!」
「はぁ?」
スキロフの眉間にシワがよった。
その時ゆっくりと近寄ってきたメイドがスキロフの横に寄り添った。
たしかケーシーとか言うメイドでライバルキャラだったと思う。
「申し訳ございません。我主であるアリアンロッド様と貴女様では勉強のレベルが違いすぎてしまいますので一緒にと言うのは無理な話かと思われます。」
私は、彼女にニコッと笑顔を作って見せた。
「あ、大丈夫です。私はアーリーちゃんと仲良くなりたいだけなんで!側にいれるだけで大丈夫です。」
二人はハハハと軽く笑うと言った。
「「今しばらくお待ちください。」」
そして二人はそそくさとその場から居なくなった。
結構待った。
そして、次に現れたのはイディオン様だった。
優しげな笑顔がそれだけで私の胸をキュンキュンさせた。
「妹の代わりに僕と少しお話でもどうかな?」
「喜んで!」
イディオン様と町中のカフェみたいな所に行った。
イディオン様は終止笑顔で私の住んでいた日本の話を聞いてきた。
私は、嬉しくてあれやこれやと話して聞かせた。
暫くそんな話をしていると、照太郎様が歩いているのが店から見えた。
どうしよう。
攻略対象者がかち合うとどっちかの好感度が下がちゃう。
逆ハーなんてねらってないけど、好感度が下がるのは嫌だ!
私がそう思っているとイディオン様が照太郎様に気がついた。
「ショウタロウ!」
しかも、わざわざ呼び止めたりして!
「イディオンに愛子ちゃんデートか?」
「いや、ニホンって国について聞いていたんだ。それより聞いてくれ!シグレが僕に笑ってくれたんだ!」
「!?………嘘だろ!」
「嘘じゃないよ。シグレは本当に天使だよ。」
イディオン様はシスコン丸出しに幸せそうに笑っていた。
一方照太郎様は目を見開いた後に眉間にシワを寄せた。
「イディオン!ちょっとお前の家に寄ってくる!」
「シグレの勉強の邪魔したら滅ぼすよ。」
「え、俺を?国を?世界を?」
「ショウタロウを。跡形もなく………」
笑顔のイディオン様は爽やかに見えた。
言ってる事は恐い。
照太郎様は口元をひきつらせていた。
「イディオン様。」
「ああ、アイコ悪いがそろそろ帰るよ。次、いつこんな時間が作れるか解らないが楽しい時間をありがとう。じゃあね。」
イディオン様はそう言うと胸ポケットから出した魔法陣の紙で、一瞬にして居なくなった。
残されたのは私とイディオン様の珈琲のお金だけだった。
照太郎様と私は、呆然とイディオン様が居た場所を見つめることしか出来なかったのだった。。
愛子さんは計算高くしたい。
出来るかな~
イディオン兄さん狙いです!
イディオン兄さんは時雨ちゃんの事しか考えてません。
勇者頑張れ!




