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店員とかに偉そうにしたところで誰も得しない

 女

 それは男の活動にとって、大きなつまずきの石である。

 女に恋しながら何かをするということは困難である。

 だがここに、恋が妨げにならないたった一つの方法がある。


 それは恋する女と結婚することである。



 トルストイ



 先生、それは結婚出来る人の話しです。

 自分は結婚する方法が知りたいんです。



 5W1Hというのがあります。

 学校での授業でも習いますが、社会人になっても新入社員教育から始まって報告書の書き方とか、プレゼンとか戦略会議とかでも末永くお世話になる事と思います。

 良くご存知でしょうか一応


 WhoだれがWhatなにをWhenいつWhereどこでWhyなぜ

 Howどのように、てヤツですね。


 警察とか消防とかの緊急電話の対応マニュアルでもあり、パニック状態の人から情報を効率的に得るのにも有効です。

 有効なはずなんです。


 主文 『ケーモナ様、助けて欲しいすぐ来て!』



「もう一度聞きますが、なぜ急いでるんですか?」


「おねーちゃんたちがたいへんなの!」


「場所はどこですか?」


「あっち!」


「何が大変なんですか?」


「おねーちゃんたちがたいへん!」


「……」


 どうしてもループします、知識があっても使い方が間違ってるみたいです。


「……なにやってるのよ」


 グリフィーに交代して話しを聞いてもらう。

 

 要約するとこうだ。


 ・ケモノ狩りにとっ捕まった

 ・連れて行かれれた所に他部族のお姉さん達が3人いた

 ・その場所は西にあるが距離は良く分からない

 ・ケモノ狩りはたくさんいる

 ・お姉さん達が身体を張って逃がしてくれた

 ・ケーモナズロックに光を発見

 ・ケーモナ様に救援要請しよう!

 ・追手のケモノ狩りに見つかる

 ・自分が介入


 有能だなグリフィー。



 自分は絶対にケーモナ様では無いので正直シカトしたいが、信頼を込めた瞳で見られると何とかしてやりたいとも思う。


 しかし、ヒャッハーさん達程度の戦力でも5人いれば不意討ちしても厳しい、ってか『たくさん』て何人だ。


 潜入して1人ずつ処理できればイケる気がするが、1人でも『ギャー』言われたら囲まれて詰む。

 音も立てず倒すとか自分には無理だよ、潜入して音も無く倒すとか忍者か!ス●パー忍のジョー・ムサシか!いやあの人は全く隠してなかったわ、身体が爆発とかするし。


 圧倒的に情報が少ない、これでは判断出来ないな。


「ケモノ狩りはそこで何をしてましたか?」


「大きいヒゲモジャがいばってた!」


 そのヒゲモジャはボスか頭目かな?大きいって5mも6mもあったらサシでもムリゲーだよ?

 ここはファンタジーなゾーンだ、どんな理不尽があるか分かったもんじゃないから油断はできない。

 敵を倒すとコインが出てきたり、お店が風船で飛んでくる可能性だってある。


「その人はどの位大きいのか分かりますか?」


「えーとねぇ熊族の大人くらい?」


「大きくても2m半程度よ、メートルは分かるわよね?」


「はい、1mはこれぐらいですよね」


「大体そうよ」


 朗報です、ファンタジーはメートル法です、異邦人が広めたのか?


 2m50なら何とか出来るか?いやセ●ム・シュルトよりデカイぞ素手だと厳しいなコサカモデルの出番ですね。


「あとヒゲモジャ黒い宝石のうでわしてた!こんな大きいの!」


「なんですって!ソレ多分『封魔の腕輪』ね、だとしたらヒゲモジャは『ゲース・イーノ』よ!」


 何て頭が悪い名前なんだ、どんな人間かもう大体分かっちゃったな。


 有名人か……中ボスだな絶対、出てくるのはえーよ!もう少しレベリングさせろよ!


「高名な人ですか?」


「悪名がね、『封魔の腕輪』は愚者の烙印と一緒に盗まれたジョージ・ハイン様の作られた魔道具で、周囲の魔法の効果を無効化するのよ!

 どういう経緯でケモノ狩りの『ゲース・イーノ』が手に入れたかは分かってないけど、王国騎士を何度も返り討ちにした凶暴で危険な男よ!」


 騎士とかいるのかカッコイイな!全身甲冑かな?見たいわぁ。


 でも魔法を無効化する事のどこらへんが有効なんだ?囲んで物理でボコッちゃえばいいのに。

 騎士様の流儀に反するとか騎士道的にNGなのか?騎士道知らんけど。


 

「なぜ魔法効果を無効化すると有利になるんですか?」


「それは戦闘に関する御業の基本が、健身とか強身とかの身体能力を上げるものだからよ、自分はそれらが封じられて相手は使い放題では凄いハンディキャップでしょ?」


 それは酷い、実戦で急に身体の感覚が狂うだけでも致命的だろ?なめプし放題だな。

 しかし、自分には効果無いな魔法とか最初から使えんからな!

 問題は上手くタイマンに持ち込めるかと、確実に勝てるのかだな……見てみらんと分からんか。



「お姉さん達の所に案内できますか?」


「できるよ!ケーモナ様来てくれるの?」


「助けられるか判断する為に見に行くだけですよ、あといい加減分かって下さいケーモナ様ではないですから自分は……」


 うん?……そうか!、名前を名乗ってないからだ!

 あれ?グリフィーには名乗ったか…………いやまだだ、バーバラ呼ばわりして有耶無耶だったマズイとんでもなく無礼だぞ!どうするフォローする方法が思い付かん。


……よし、この子の名前を尋ねつつ、さり気なく名乗ってスットボケる方向でいくしかない。



「そう言えば名前を聞いていませんでしたね、伺って宜しいですか?」


「アイーダ!」


「よい名前ですね、自分は――」

「――私はグリフノーシス・グノーシウス学者よグリフって呼んでねアイーダ!

 そうだ、名前といえば貴方の名前をまだ聞いてなかったわよね?」


 おのれぇグリフィー!


 いやグリフだったのか、わざとか!わざとだなぁ!

 あと一歩だったのに巧妙なトラップ仕掛けて追い込んできやがったな!

 グリフノーシス・グノーシウスだぁ?おう何か忘れてると思ってたがこれだったか……

 そうだプラスに考えるんだ!これで本名は分かった、上手く名乗って無礼が無かった事にするのだ!


「おや?名乗ってませんでしたか?これは大変失礼しました自分は宗範(むねのり)、村澤宗範ですムネノリと呼んでください、アイーダさんも宜しくお願いします」


 よーし上手く出来たぞ!グリフノーシス・グノーシウスさんの名前は後でマジにメモしとこう。


「うん!わかったよろしくケーモナ様!」


 全然分かってねーじゃん。


「私もよろしくねムネノリ!でも貴方、子供にまでそんな硬い口調で話すの?」


 上手くごまかせたが気がするが、そこに引っかかるのか。


「昔、自分の敬愛する方が『誰に対しても偉そうに話す奴はタダの馬鹿だからかわいそうな人だなーと思っとけばいいが、相手が弱者だと思った時に大きく態度を変える奴はクソ野郎だから絶対に信用するな』とアドバイスされたので、自分は人にフラットに接するようにしてるんです」


「そ、そう立派な考え方だと思うわ、疲れそうだけど」


「無論、身内は別ですよ」


 初対面からフランクにして相手の懐にノーガードで飛び込むのも悪いとは思ってない。

 自分は脇を締めてガードを高く挙げ顎を引いてなお距離を取るタイプなだけだ。

 対人関係の導入部が違うだけだ、後々は寝技の攻防だって受けて立つ、エロい意味でなく。


 あっエロい意味でもいいですけど。


「まあ、いいでしょうそんな事、お姉さん達が大変なんでしょ?早速向かいましょう案内お願い出来ますか?」


 早くいかないと心配だ、性的に。


「うん!向こうだよ」


 アイーダさんが元気に西を指差す。


「シッカリしてますねアイーダさんは、15歳くらいですか?」


 たぶん10歳そこそこだと思うが大きく上から攻めるのがバラエティーの鉄則、

 エー!と言う良いリアクションが取れるようにするのだ。



「ううん、アイーダ3さいだよ!」




「…………へぇ……」







 リアクションとか無理だろ。

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