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少女の一日目
小さい頃から、私に向けて皆が嘘つきだの、大人は嘘つき少女だの、言われ続けてきたけど、私は今までで嘘をついたことなどない。
それを伝えてみるのだけれど、それも嘘だと言われるしどんなに頑張っても『嘘つき』に縛られ続けた私。
そんな時に、私のお母さんは病院に行こう、と言ってきた。
私を病人や精神がおかしいと判断したのだ。おそらく、隣の人達から苦情を受けたからだろう。
結果は入院。でも、その入院も意味のないものとなった。私のことは、例え医者だろうと治せなかったのだ。それは、そうだ。私に悪いところなんて一つもないのだから。
それから、明日から学校だけど、大したこともないのだから手ぶらで、行けば問題ないだろう。
明日から楽しみなのだけれど、そんなにウキウキすることなどないけどね。
何もない、いつも通りの明日に違いないし、気構えることはないよね。
そうして、私はベッドに横になり、目を閉じて眠りについた。