第9章
第9章 《ユウタンを突如腹痛が襲う!!》
階段を上り終えたユウタンに
突如、腹痛が襲いかかりました。
ユウタンは耐えました。そして頑張りました。
どれくらい頑張ったというと、
マラソン大会で、ちょ~疲れて吐きそうなのに
女子の応援しているゾーンだけ
涼しげな顔でゴボウ抜きしたときくらい頑張りました。
しかし、とうとうユウタンに限界が来ました。
決してこの場で放ってはいけない魔物が
すぐそこまで迫ってきていました。
しかし、日頃の行いが良かったせいか、
目の前にトイレがありました。
5分後…
魔物を聖なる泉に封印し、
極楽のユウタンに、ベタな展開だがこの状況で一番起きては
いけない事が起こりました。
なんと、トイレットペーパーが約10cmくらいしかありませんでした。
ピンチでした。
今日、学校の帰りに歯医者なのを忘れてて、
給食で納豆を食べてしまった時くらいピンチでした。
〔ユウタンの心〕「考えろ!考えるんだユウタン18歳!俺ならこの状況だって乗り切れるはずだ!
誰もいないと思って鼻歌を歌っていたら後ろに人がいて
鼻歌を聞かれていた事に気付いた時だって笑顔で乗り切ったじゃないか!!今回だって!」
ユウタンは考えました。
ユウタンは天才だ。この程度の事など夕飯前なのだ。
〔ユウタンの心〕「現在トイレットペーパーの残量は約10cm。
しかし、芯(筒みたいなやつ)から剥がす際に数ミリの損失がでるはずだ。
だが、この状況では数ミリの損失すら命取りだ。
凡人なら数ミリの損失をだしてでも芯から剥がしてしまうだろう。
だが、俺は天才だ。凡人とは発想力が違う。
だが、いかに天才である私が秘奥義を使っても芯からトイレットペーパーを剥がしたら数ミクロの損失がでてしまう。
いかに数ミクロといえど、この現状では金の延べ棒に値する価値がある。
よって、芯からトイレットペーパーを剥がすという策はこの現状では不適切だ」
天才であるユウタンは考えました。
そして、ユウタンは特殊相対性理論、ビックバーン、スクワットという
高等テクニックを駆使し
あえて芯から剥がさず、芯に付いた状態のトイレットペーパーを
使うという、誰も考え付かなかった方法を編み出しました。
《凡人では決して思い付かない方法を簡単に思い付いてしまう!
これがユウタン!
次章、雑魚の管理人3と運命的な出会いが!!》