第7章
第7章《ユウタン脱獄伝説が今始まる!!》
時は西暦2***年 2月18日 深夜
ユウタンと名乗る少年が脱獄不可能と
されていた収容所から風のごとく消えた。
当時の看守はこう語る…
「………… 鬱……」と……。
これから今世紀最悪と言われたユウタン#脱獄伝説の
真実を語るとしよう……。
━━━━‥…
看守達は知らなかった……。
ユウタンがピッキングの達人だということを。
ユウタンにとって、独房の鍵を解除することは、
東大の入試問題ぐらい簡単なことだったのだ。
………
結局、鍵を解除できなかった
ユウタンは、力づくでドアをこじ開けた。
だが、この音に1人の看守が気付いてしまった。
もはや、ユウタンが捕まるのは時間の
問題かと思えた。
〔雑魚の看守1〕「そこのお前!!
何してる!!?」
〔ユウタン〕「いや、あの……
犬の散歩ですよ。」
〔雑魚の看守1〕「なんだ…。それなら早く言ってくれよ。犬の散歩は毎日してやれよ。」
〔ユウタン〕「はい。」
まさに天才。この危機的状況下で
誰もが納得してしまう
言い訳を考えるとは。
1人目の看守を華麗に交わした
ユウタンだが、すぐに新たな
危機が迫っていた。
次の曲がり角を曲がったところに
雑魚の看守2が目を焼肉で最後の肉を狙うかのように光らせていたのだ。
だがユウタンに選択の余地はなかった。
あそこを通らなければ
脱獄することは不可能。
不安と緊張がユウタンの体を襲う。
だが、ユウタンには秘策があった。
この秘策があれば見つかることはない。
ユウタンは、雑魚の看守2に向かって
走り出した!!
《秘策とはいったい!?ユウタンは脱獄できるのか!?》