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丸く収まったこの世界  作者: 榊屋
第四章 回り廻るこの世界
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25-settle-

25話「まとめる」


 さて、今回も俺の参上だ。

 嘉島が今回は事件の本質を理解していなかったので、分かりにくいが俺の能力が間違いなければ推測はほとんど当っているはずだ。


 今回の内容はほとんど纏まっていると思うが、取り敢えず復習と言う事でまとめてみよう。


 彼らが今回の事件に関わったところから始めよう。

 海馬がレッドテイルを知っていたのは、彼らと一緒にいたことだと推測される。

 もちろん別の理由もあるだろうが、それはこの後嘉島や隼人が物語りを進めることで明らかになってくるだろう。


 今回の事件が起きたのは海馬が1度やめて2度と現れることの無かったダンスグループの長柄川の目の前に現れたことが原因だった。初めてであったとき逃げたのは、運のいい能力を無視するほどの予想外さを誇る常盤雅から逃げる以外に、長柄川の気持ちに気付いていて――なおかつ、嫉妬深い性格であることも知っていたため、もしも海馬と常盤雅の関係に気付いたら大変な事態が起こると踏んだため、余計な発言をしないように逃げ去ったのだ。

 しかし、その時常盤雅は「正先輩」と呼んでいた。その時に気付いた――或いはそれよりも前に気付いていたかもしれないが――のだろう。下の名前で呼ぶような関係・・・・・・たとえ付き合っては居なくとも、そう呼ぶ関係を長柄川は許さなかった。


 そこで彼女は動いた。

 まずは爆弾作り。

 彼女としては、「まずは」ではなく間違いなくこれで終わらせるつもりだったのだろう。何せ、あの爆弾を最初に持っていたのは「常盤雅」だったのだから。

 嘉島がいっていた通り、窓は安全のため全て閉まっているので、海馬の居た1階に行くためには嘉島が通っていたルートを通るしかない。すなわち、あの時ダンスホールに集まっていたメンバーが嘉島の横を通っていない以上、「READ TALE」が海馬の前に現れるのは無理だ。

 しかし、指揮官の指示で他のメンバー(狙撃軍団のような人間達)が運んだ可能性もあるので、これだけで全てを言い切ることは出来ない。なので別の方向からアプローチをかける。

 プレゼントの箱にかけられていたと思われるプレートのような紙に書かれてあった「ト」という文字。

 海馬正でない以上、「READ TALE」が狙うべき相手は「トキワミヤビ」しかいないだろう。端っこの部分で「ト」であったことからも正解だと思われる。

 そして無造作に上の方が破られた、こちらへの挑発のようなメモ。これの上には恐らく、


 お前の大切な人を奪って見せた。少なくとも病院送りだ。残念だったな。


 と書かれていたのだろう。それを隠した意味は、嘉島たちを自らの戦い巻き込まないためだろう。元仲間である「READ TALE」の話によれば海馬は自分のことには他人を巻き込まず、他人のためには努力すると言っていたから、そういうことだろうと推測できる。


 さて・・・・・・。後、海馬の行動は・・・・・・。

 あぁ。そうだ。

 彼ほどの男が動揺して水銀レバーを作動させてしまうはずがない。

 と隼人は言っていた。

 アレは対象である常盤雅を逃がした後、自らが自爆する事で、「READ TALE」への挑発行為をした。また、こちらに心配かけさせないように嘉島たちに危険を知らせようとしたのだ。どちらも彼の「運がいい」おかげで起こった出来事ではあったのだが。

 それが彼なりの――他人にお願いが出来ない彼なりの、嘉島たちに対する「SOS」だったのだろう。


 常盤雅が事故現場の前に現れたのは、自分が何者かに渡された時限爆弾を持って海馬の前に現れ、「彼なりの」優しさでそのプレゼントを海馬に渡すように促されて、それを渡した。彼には爆弾だと推測がついていたのだろう。そして事件が起きてしまい、自分に責任を感じて現れたというところではないだろうか。


 そして結果的に雅を殺す、或いは海馬を仲間に引き戻す――自分の物にする私利私欲の活動に失敗した長柄川は、ダンス仲間である「常盤雅」を殺す事を他のメンバーに伝えた。もしかすると他のメンバーはこの時点で長柄川に呆れていたのかもしれない。それに、彼らなら常盤雅の能力も知っていただろうし、戦うのが無駄だと気付いていただろう。

 そして、拘束はせずに何らかの方法で常盤雅に爆弾を飲ませた。そして何らかの方法で眠りにつかしてから海馬を脅した。それからは皆もご存知だろう。


 そして、結局起きた常盤雅は何らかの形で自らが危険にさらされている事と海馬がそのために死にそうになっていることを知った――――おそらく方法は東だと考えられる。虎郷が東に場所を聞いたときに、そこにいたはずの今日元なら隼人以上の推理力と情報力で解決したはずだから。

 そして居ても立っても居られなくなった。ということだ。


 今回は恋愛感情が交差したからだろう。純愛と嫉妬が混ざり合い、それがこんな状況を作り上げたと予測される。

 

 「疾風怒濤」の爆発と勢いで物語が進み解決へと導かれた。まぁ、俺としては仕事が減って嬉しい限りである。


 いい加減俺の謎を解決しなくてはならないだろうが・・・・・。


 まあ、しばらく待っておいてほしい。


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