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丸く収まったこの世界  作者: 榊屋
第四章 回り廻るこの世界
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11-The Investigation-

11話 取調べ



 大嫌いなものを好きになる方法。自分で考えてみてください。

 

 休憩所から先ほどのホールに戻ると、海馬を含めた5人が居た。

「・・・・・・ん?」

 その内の気の強そうな男がこちらに気付いた。

「・・・・・・何だ?」

 静かにこちらを睨んだ。それに気付いた海馬が

「あぁ・・・・・・。落ち着け満。俺の友達だ」

 と、警戒を解かせるように話しかけて、こっちに来た。



「コイツは嘉島奏明、んで、こっちが虎郷火水だ」

 まずは俺達の紹介をしてから、向こう側の紹介に入った。

「私はさっきも挨拶したよね?長柄川里子だよ」

 と、長柄川が自ら挨拶すると続けるようにさっきの気の強そうな男が、

「花咲満だ。宜しく頼む。お前らの話は長柄川から聞いてるよ。見学しに来たらしいな」

 と自己紹介した。

 あぁ・・・・・・そういう話だったな。

 さらに

「・・・・・・長堂寺 志楽。よろしく」

 と、少し暗そうな少女が言った。てか女だったのか。

「俺っちが丹波龍馬だ。よろしくさん」

 さらには明るい少年が続ける。


 そして俺は。

 1人ずつ握手する事にした。


[花咲満:READ TALE:諜報]

[丹波龍馬:READ TALE:防衛]

[長堂寺志楽:READ TALE:キラー]


 間違いなかったな。俺の取調べ(手を取って調べる・・・・・・我ながら上手いな)の結果、間違いなくコイツらは「レッドテイル」のメンバー・・・・・・ということか。


「じゃ、俺は取り敢えず別のところ行くわ。ココに居たら危険そうだし」

 と言いながら、そこから消えていった。

「おい、海馬」

 俺は呼び止めてみたが、何の返事も無く何処かへ行ってしまった。

「全く・・・・・・相変わらずだな、海馬は」

 丹波が言う。

「昔からそうだ。自分が危ない時は基本的には介入してこない。仲間の危機にのみ介入して来るんだ・・・・・・。まぁ、それがアイツのいいところでもあるんだろうけど」

「あ」

 ちょうどいいので訊いてみることにした。

「あのさ。海馬ってここでダンスのレッスンでも受けてたのか?」

「ん?まぁな。俺達とアイツらでよくつるんでいたよ。でも――」

 丹波が口ごもった。それを見かねたのか、

「海馬君の過去は知ってるよね?」

 と長柄川が言った。

「まぁ・・・・・・ある程度なら聞いているわ」

「ならわかるでしょ?彼の家庭が崩壊して、サッカーをやめてから、彼はココを去った。もちろん、ココに来なくなっただけだけどね」

 

 なるほど・・・・・・。

「今は・・・・・・君達が彼の仲間なんだろう・・・・・・」

 長堂寺がボソリと言う。

「彼は・・・・・・優しいから・・・・・・仲良くしてやってくれよ・・・・・・」

 そうつなげてから、口をつぐんだ。

「彼も居なくなったからそろそろ雅も来るでしょうし、このホールは使用するから、お引取り頂ける?」

「あ・・・・・・うん。分かった。じゃあ、また今度」


 俺達はそこで、ココから退室した。


 そして、事件は発生する事になった。




 僕は、受け入れるのが精一杯です。どうすれば嫌いなものを好きで居られるのでしょうね?



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