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丸く収まったこの世界  作者: 榊屋
第四章 回り廻るこの世界
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09-Meeting Of Boys&Girls-


 問:神様と悪魔が目の前に居ます。どちらかが願いを叶えてくれます。

   どちらを選びますか?但し、条件は同じとします。



 とりあえず俺達はダンス教室の建物の近くにあった、ハンバーガーショップで会議をすることになり、そこを集合場所にして、先に男子チームが到着したため、とりあえずは昼食タイムということにした。

「・・・・・・おかしい」

「ああ、俺も思っているところだ」

 俺と隼人は静かに会話を始めた。

「海馬、お前もおかしいと思わないか?」

「は?何が?」

「これだ」

 俺は海馬と話しつつ、俺は、俺の買ったレモンティーと隼人の買ったミルクティーを指差した。

「俺のは120円なのに隼人のは110円なんだよ。一体何が違うっていうんだ」

「そんなことしるかよ!」

「待ちたまえ。タダシ君。これは死活問題ともいえることだよ」

「言えねぇよ!」

 というまぁ、そこそこにどうでもいい話をしながら過ごしていると、

「待たせたわね」

 と、女子連合軍もやってきた。




「単刀直入に言う。READ TALEのメンバーは、長柄川 里子、花咲 みちる、丹波 龍馬りゅうま長堂寺ちょうどうじ 志楽しらく・・・あとイレギュラーが数人だ」

 海馬はチーズバーがを食べながら言い切った。

「あら、奇遇ね。私達も全員調査したけど、誰一人として当てはまる人間は居なかったわ」

 と、虎郷は続ける。

「どうしてわかるんだ?」

「私や響花は他人の目を気にして生きてきたから、人間の目を見れば、どういう人間かは大体分かるわ。その結果、あそこにはそんな事出来ないほどの臆病な人間か、優しい人間かだと思うわよ」

「そうか・・・。」

 俺は取り敢えず納得して、

「じゃあ海馬・・・。そいつらに関して聞かせてくれないか?」

「オーケーだ、ブラザー」

「誰がブラザーだ」



「まずは、長柄川 里子・・・。アイツはまず第一に誰よりも器用だ。それは運動でも勉強でも同じくらいだろうな。アイツは、1度やったことや覚えた事を自分の体に染み込ませたかのように、何でも一発で出来てしまう」

「超人みたいな女だな・・・」

 そしてそんな奴が海馬の彼女なのか・・・。だがますます分からん・・・。どうして海馬はそんな奴を避けるんだろうな・・・。

「花咲 満は、どんな奴でもない。あるいは、誰でもある」

「は?」

外連味けれんみや言葉遊びじゃないぜ?アイツは声色と仕草を誰にでも出来る。ものまねの超人だなと思っていたが、変装の達人でもある」

「・・・・・・なんか、気のせいかもしれないけど、そいつらってもしかして超人?」

「ああ、あいつらはそういう集団だ、話を続けるぜ?

 丹波 龍馬は、目がいい。どんな距離のものでも見渡せる。また、耳もいい。アイツには、10メートルまでは視野の範囲だ」

 ・・・・・・これは・・・手ごわそうだ・・・。俺が1番相手に出来ないタイプだな・・・。

「長堂寺 志楽は、速い。これも、何においてもだ。頭の回転、行動、記憶・・・ソレに伴い、忘却、失敗までの経過時間もな・・・。欠点であり、美点でもある」



 そこまで話しを聞いて、隼人は口を開いた。

「全員アクター・・・・・・か」

「だろうね。ここまでくれば私たちと同じような人間だと思わざるを得ないよ」

「・・・・・・だけど、ソレはそうだとしても、まだ問題が残っている」

 隼人は指を海馬に指して睨む。


「君は彼らとどういう関係なんだ?」

 ・・・海馬の動きが止まる。

 確かにそうだ。ここまで詳しく知っていたのにも拘らず、今更「単なる知識だ」ということもできないだろう。


「俺は守らなきゃならないんだよ。俺の原点であり、生きる希望があそこにはある・・・・・・。これ以上話すつもりは無い」

 言って、海馬は立ち上がり、ハンバーガーを口に入れてから退席した。


「・・・・・・やっぱ・・・・・・、まだ海馬は何か隠してる・・・」

「・・・・・・調査を再開しよう。僕は別行動を取るよ」

「私もついてく」

 隼人は響花と一緒に席を立った。

「俺達は海馬についていこう。行こうぜ、虎郷」

 俺は虎郷に右手を伸ばした。

「・・・・・・あまり、女の子に簡単に手を出さないほうがいいんじゃない?」

「・・・・・・ああ。それもそうか」

 俺は手を引っ込め―

「じゃあ行きましょうか」

 虎郷に取られた。で、立ち上がってから虎郷は俺の手を離した。


「・・・・・・女は分からん」

 言いながら、海馬の背中を追いかけることにした。





 解答とソレに見合うあなた


 神様:正さを求めているか、欲を求めている。


 悪魔:悪を求めているか、ひねくれている。


 自分で頑張る:正さも悪も両方をひっくるめた、正攻法です。


 それ以外:僕と友達になろう。ちなみに僕の解答は「両方殺す」です(できるもんならやってみろ!)。

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