09-Meeting Of Boys&Girls-
問:神様と悪魔が目の前に居ます。どちらかが願いを叶えてくれます。
どちらを選びますか?但し、条件は同じとします。
とりあえず俺達はダンス教室の建物の近くにあった、ハンバーガーショップで会議をすることになり、そこを集合場所にして、先に男子チームが到着したため、とりあえずは昼食タイムということにした。
「・・・・・・おかしい」
「ああ、俺も思っているところだ」
俺と隼人は静かに会話を始めた。
「海馬、お前もおかしいと思わないか?」
「は?何が?」
「これだ」
俺は海馬と話しつつ、俺は、俺の買ったレモンティーと隼人の買ったミルクティーを指差した。
「俺のは120円なのに隼人のは110円なんだよ。一体何が違うっていうんだ」
「そんなことしるかよ!」
「待ちたまえ。タダシ君。これは死活問題ともいえることだよ」
「言えねぇよ!」
というまぁ、そこそこにどうでもいい話をしながら過ごしていると、
「待たせたわね」
と、女子連合軍もやってきた。
「単刀直入に言う。READ TALEのメンバーは、長柄川 里子、花咲 満、丹波 龍馬、長堂寺 志楽・・・あとイレギュラーが数人だ」
海馬はチーズバーがを食べながら言い切った。
「あら、奇遇ね。私達も全員調査したけど、誰一人として当てはまる人間は居なかったわ」
と、虎郷は続ける。
「どうしてわかるんだ?」
「私や響花は他人の目を気にして生きてきたから、人間の目を見れば、どういう人間かは大体分かるわ。その結果、あそこにはそんな事出来ないほどの臆病な人間か、優しい人間かだと思うわよ」
「そうか・・・。」
俺は取り敢えず納得して、
「じゃあ海馬・・・。そいつらに関して聞かせてくれないか?」
「オーケーだ、ブラザー」
「誰がブラザーだ」
「まずは、長柄川 里子・・・。アイツはまず第一に誰よりも器用だ。それは運動でも勉強でも同じくらいだろうな。アイツは、1度やったことや覚えた事を自分の体に染み込ませたかのように、何でも一発で出来てしまう」
「超人みたいな女だな・・・」
そしてそんな奴が海馬の彼女なのか・・・。だがますます分からん・・・。どうして海馬はそんな奴を避けるんだろうな・・・。
「花咲 満は、どんな奴でもない。あるいは、誰でもある」
「は?」
「外連味や言葉遊びじゃないぜ?アイツは声色と仕草を誰にでも出来る。ものまねの超人だなと思っていたが、変装の達人でもある」
「・・・・・・なんか、気のせいかもしれないけど、そいつらってもしかして超人?」
「ああ、あいつらはそういう集団だ、話を続けるぜ?
丹波 龍馬は、目がいい。どんな距離のものでも見渡せる。また、耳もいい。アイツには、10メートルまでは視野の範囲だ」
・・・・・・これは・・・手ごわそうだ・・・。俺が1番相手に出来ないタイプだな・・・。
「長堂寺 志楽は、速い。これも、何においてもだ。頭の回転、行動、記憶・・・ソレに伴い、忘却、失敗までの経過時間もな・・・。欠点であり、美点でもある」
そこまで話しを聞いて、隼人は口を開いた。
「全員アクター・・・・・・か」
「だろうね。ここまでくれば私たちと同じような人間だと思わざるを得ないよ」
「・・・・・・だけど、ソレはそうだとしても、まだ問題が残っている」
隼人は指を海馬に指して睨む。
「君は彼らとどういう関係なんだ?」
・・・海馬の動きが止まる。
確かにそうだ。ここまで詳しく知っていたのにも拘らず、今更「単なる知識だ」ということもできないだろう。
「俺は守らなきゃならないんだよ。俺の原点であり、生きる希望があそこにはある・・・・・・。これ以上話すつもりは無い」
言って、海馬は立ち上がり、ハンバーガーを口に入れてから退席した。
「・・・・・・やっぱ・・・・・・、まだ海馬は何か隠してる・・・」
「・・・・・・調査を再開しよう。僕は別行動を取るよ」
「私もついてく」
隼人は響花と一緒に席を立った。
「俺達は海馬についていこう。行こうぜ、虎郷」
俺は虎郷に右手を伸ばした。
「・・・・・・あまり、女の子に簡単に手を出さないほうがいいんじゃない?」
「・・・・・・ああ。それもそうか」
俺は手を引っ込め―
「じゃあ行きましょうか」
虎郷に取られた。で、立ち上がってから虎郷は俺の手を離した。
「・・・・・・女は分からん」
言いながら、海馬の背中を追いかけることにした。
解答とソレに見合うあなた
神様:正さを求めているか、欲を求めている。
悪魔:悪を求めているか、ひねくれている。
自分で頑張る:正さも悪も両方をひっくるめた、正攻法です。
それ以外:僕と友達になろう。ちなみに僕の解答は「両方殺す」です(できるもんならやってみろ!)。