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丸く収まったこの世界  作者: 榊屋
第四章 回り廻るこの世界
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05-Suspects-



 今の僕の目標。生きてきた分の金を稼いで死ぬ事。


 革命軍(いわずもがなと思うけども、それはもちろん「READ TALE」のことである)のメンバーの容疑を固めるのにはそこまで時間がかかることは無かった。

「これが、容疑者だ」

 玄関ホールで出会った俺達に、龍兵衛さんは数枚の紙を渡した。

「これは・・・」

 時間がかからなかった理由は、そこまでメンバーが絞れなかったからだそうだ。

「合計、40人だ。しかも、子どもから高齢者までだ。これは骨が折れそうだな」

「こんなに・・・」

 隼人が頭を抑えた。またも予想外だったのかもしれない。

「ところで、1つ疑問があったんだよ」

 俺がそういうと、龍兵衛さんが

「一体、アイツらが何をしたのかってことだな?まぁ機密事項だから知らないのも無理ない」

 と先に答えてくれた。どうやら、他の4人も同じ意見だったようだ。

「3か月前の電車爆破事件・・・覚えているだろう?」

「!」

 顔立ちのいい虎郷の目が丸く開かれる。電車爆破事件・・・・・・確かあの犯人は・・・。

「あの爆破事件の犯人は木好一也だっただろう。しかし、あれに使われた爆弾の作成者はレッドテイルだ」

「爆弾の作成者・・・・・・」

「また、この間のホール破壊事件での西条の爆弾もレッドテイルだった。そして、今回はこれだ」

 そう言って、ポケットから紙を取り出した。そこにはこう書かれていた。

『今度は我々が実行する。覚悟しておけ』

 これはつまり・・・。

「犯行声明文か・・・」

 海馬が言った。

「俺達はさっさと先手を打ちたいんだよ。だから犯人を捜す。悪いが今回はお前らにそこまでかまってやれないから、警察として協力は出来ないから学校のミステリー研究会ぐらいにでもしておいてくれ」

 それだけ言うと、他の警察官と一緒に建物の奥へと入っていた。


「・・・・・・隼人。どうする?」

「まずはこの容疑者の特定だね。男子と女子で別れて行こう」

「そうね。じゃあ2時間後、どこかに集合すると言う方針で」

「じゃ、そういうことで」


 こうして、二手に分かれて捜査をすることになった。

 

 明日への希望+昨日の後悔+未来の光+過去の苦痛=自らの世界


 (怒り+無価値)× x=他人の世界(但し、x=その人の知らない部分とする)


 理不尽+無関心+不の感情=この世界


 それでも生きる物=僕ら

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