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丸く収まったこの世界  作者: 榊屋
第三章 響き渡るこの世界
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08-王の婚約者-

何か友達が誰かと付き合うじゃん。


滅ぶ時を待つのはまぁまぁ楽しいけど、滅んだ後の2人を見てると、痛々しくて仕方がない上に、周りの生活にも支障が出るよね。

 というわけで、音河響花の控え室に入った。

「ということは、VIPという立場でよろしいのですね?」

「ええ。そんなところよ」

 俺は口下手だし、海馬は

「あのタイプは口説きにくい。相手が居る場合は落とし難いんだよ。愛が純粋であればあるほどに」

 と言って、学校での「いつも通りの冷静な少年」を演じている。ので、相手は虎郷がすることになった。

「でも招待状は誰からもらったのでしょうか?席は確か基本的には埋まっていたと思います。招待客の顔は大体拝見しましたけど・・・その・・・皆さんのような特徴的な方々なら覚えているはずなので・・・」

 あー。疑ってるなぁ・・・。ちなみに、隼人の知り合いである事は隠してある。そしてあることないこと(主にないこと)を話して、結果的には「VIP」という立ち位置にいるようになってしまった。

「その点は心配要らないわ。彼はいわゆる富豪なのよ。金さえ使えば簡単に入れる物よ」

「はぁ・・・」

 そこまで驚いていないようだ。これが別世界か。

「信用してもらえたかしら?」

「はい。信用に値できそうな方々だと感じました」

 所々、失礼な人のような気がする。堂々と言えるところが怖いよな・・・。

「自己紹介は・・・しない方がいいわね」

「?どうしてですか?」

「本当に信用されていないのに、自らの素性を明かすのは私は好まないの。行きましょう」

 俺の肩をたたいて、部屋を出た。海馬は誰よりも早くその部屋を出た。

「・・・あの」

 思わず振り向いてしまう。

「どこかで・・・会った・・・いや、見たことあるような・・・」

「・・・・・・」

 昨日のことか・・・。

「・・・昔・・・そう、3年前・・・」

「!!!!!」

 俺は急いで立去った。



 そこから離れて、これからどうするかを話し合った。

「んじゃ、侵入経路を確認してみるか」

「どういうこと?」

「つまり、その選挙に参加する人間・・・参加者が、仲間を使ってこの会場に侵入してくる可能性があるだろう?」

「あー。それもそうね。では、裏口から見てみましょうか」

 ・・・。

「嘉島君。どうかしたの?」

「いや、少し気になる事があってな」

「そう。言いたくなさそうだから訊かないで置くわ」

「ありがとう」 

 3年前か・・・。



 その後、危険のあるポイントを見回って、危険物の設置を確認して、11時になったので会場の中に向かっていくことにした。空気はどことなく、緊張した面持ちを否めない雰囲気をかもし出していた。上の世界というものが、如何なるものなのかということを俺は身を持って感じていた。


「・・・・・・大変よ。2人とも」

「どうした?虎郷」

「見えたわ」

「・・・・・・何が?」

「ファントム・ダーツ」

「なっ!」

「これから、4つの事件が起きるわ」




まぁ、人の自由だから迷惑ではないな。


恋愛って言うのは自由なんだろうな。自分を自由に表現することの一環だろうな。

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