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丸く収まったこの世界  作者: 榊屋
第二章 運が定めたこの世界
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15-嘉島と虎郷の即興マシーン-

何か人気になる秘策みたいなの無いですかね?


ダメだしでもなんでもいいから、感想を下さい。

「何で気絶したんだっけ・・・」

 まずは記憶を辿る。確か捕まって投げ飛ばされて、閉じ込められて。あ、そうだそうだ。寝ようと思ったけれど寝れないから、ためしに全力で頭を打ってみたら、気絶したんだ。

「・・・じゃあそろそろ行くか」

 縄を分解して外す。さらに牢獄の扉(檻みたいなアレ)を捻じ曲げる。もちろん能力である。

 さて、もうココまで来てしまえばなんでもいいや。不承不承、隼人と虎郷の作戦を利用すれば何とかなる。俺は、そこに有った黒いカーテンを破りさって体に巻いた。そして、地面を思い切り蹴った。

「な・・・何だお前!」

 どうやらココは地下室のようだ。階段が上にあるのに対して、下には無い。1階にこんな部屋は無かったから間違いないだろう。てか、この家の警備員か。仕方がない。俺は少し前の床を左手で変形させ、捲りあげた。そこに向かって走る。多少なら遠距離でも、俺の左手の効果はある。

「快刀乱麻」

 言いながら、俺は捲り上げた床を伸ばす(床には余裕があるから、いくらでも伸ばせる)。ループを作り上げて万有引力の法則を無視し、床を走る。

 一応伝えておくと、このとき俺は「快刀乱麻」は、怪盗なのだと思っていた。本当に恥ずかしい。

 ともかく。

 彼の部屋が何階にあるのかは知らない。だから、俺は全力で走り続ける。

「・・・・・・・あ」

 そうだ。右手と身体で隼人を捜そう。と思いついて3階廊下で止まったと同時に、虎郷が正面に現れた。

「何だ、嘉島君か」

「残念がるな。俺のガラスのハートが傷つく」

「そう。ならば、粉砕してあげようかしら?」

「お前は、防弾ガラスだな」

 俺が何か言うたびに、それ以上のダメージを俺に与えようとする。

「最上階・・・・・・屋上は含めないわよ?そこに彼の部屋があるわ。王城君もきっとそこにいるでしょう」

「そうか。じゃあとっとと行くか」

 俺は走ろうとする。が、その手を虎郷につかまれる。

「・・・・・・何?」

「走る必要はないわ」

 と、天井を指した。

「あなたの左手と私の力が有れば十分でしょう?」

「あぁ・・・そうか。最上階って何階?」

「10階」

「了解」

 俺は床に左手で触れた。

「じゃあ、嘉島エレベーター起動」

 感情のこもらない声で虎郷が俺の肩をたたく。

「虎郷デストロイロケット発射」

 俺はそう言い返して、床を上に向かって伸ばす。嘉島は足を構え、思い切り足を突き上げた。足と天井の間には30センチくらい差が有ったのに、天井をぶっ壊す。ソニックウェーブか!衝撃波だな!と思ったが、それを言ってられる程僕には余裕はないし、彼女も反応するような余裕は無いだろう。なぜなら、2秒の休みも無く、彼女は天井を破壊しなくてはならないのだから。

 というわけで、4、5、6,7,8,9と壊して、そこで降りた。途中何人か警備員が吹っ飛んだ。

「どうして止まったの?」

「上を蹴飛ばして、隼人が居たらどうするんだ。あいつは俺より弱いんだよ。耐久力はな」

「そう。では速く行きましょう」

 俺よりも、1.2倍くらい速いスピードで階段に向かった。俺は念のため、階段前に壁を設置した。


「さて・・・始めようか」

 会談を。

絶対、嘉島君は錬金術師だと思う!



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