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丸く収まったこの世界  作者: 榊屋
第二章 運が定めたこの世界
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14-あれ、何で?-

「君、僕に借金したってことだからね?これは、王城の金ではなく、僕個人の資産なんだから」

「おう。サンキュー、隼人」

 あの次の日。もう曜日の感覚も日の感覚もかなりなくなっているが、たしか10月4日の火曜日だ。

 海馬の家の修復に金を使った、隼人の。


「いや、感謝しても感謝したり無いなぁ、隼人には」

「全く誠意が伝わってこないよ」

 と、隼人は俺の言葉の返事を溜め息で代用した。

「で、多分だけど君は彼も仲間に引き入れようって魂胆じゃないだろうね?」

「・・・あぁ。仲間じゃないけどな」

「ま、反対はしないけど。それにしても僕も君もヒスイ君も彼も、家族に不和と歪みを抱えているよね」「否定はできないよ。俺はそれらに惹かれているという気もするけどな」

 俺もそうであるように。

 ・・・奏も響也も心配しているだろうな・・・。母さんは俺を心配するような余裕が無いだろうけれど。

「で、どうするというんだい?」

「・・・海馬にはこれを渡す」

 そう言って、俺はポケットからカードキーを出した。

「・・・何だい、それ・・・あ、今日元さんか」

 そう、これは虎郷が飲み込んだ物と同じ物だ。形状は違うけれど。

「どうやって渡すかが問題だな」

「そうだね。僕らが彼の家に侵入するのは難しそうだ」

「いっそのこと、投げ飛ばすってのは?」

「・・・・・・普通に考えても、修復作業中の工場員に化けるべきなんじゃないかい?」

「ん?あ、そうか」


 というわけで。

 3人で侵入ミッションに参加した。


「何で虎郷まで着いて来るんだ?」

「これから仲間になる人と対話したいじゃない?」

「はぁ・・・」

「心配するな。何があっても僕らはそれなりの手を打っている。僕とヒスイ君が考えた最高の策だ」

 もし、こいつらがアレを本気で言っていたら、こいつらはそれなりに馬鹿だ。馬鹿と天才の紙一重を見ることになるだろう。


 最初は順調だった。

 作戦としては、まず、虎郷が「フューチャーライン」で、未来を見て人間の移動ルートを確認。

 それを聞いて隼人がルートを検索。何とか移動ルートを見つけ出す(時間差さえ利用)。

 上記2つについては工事用の地図を利用した。

 そして、そのまま行くはずだった・・・のだが。


「おい。ルートミスじゃないか。何で人がいるんだ?」

 そこに本当に人がいた。

「・・・ヒスイ君」

「・・・王城君」

 同時に言った。

「どこをどうミスったんだ?」

「どこをどうミスったのかしら?」

「他人に責任を押し付けあうな!」

「何とかしよう」

「そうね。ケンカしている場合ではないわ」

「何とかって?」

「「囮作戦」」

 そして、彼らは異常に速いスピードで消えていって。


 俺は、その男の人に質問された。

 結果。


 工事関係者じゃないのにも拘らず、その服を着ているということで、俺は縄で縛られて、牢獄のような部屋に入れられた。


 何で、牢獄のような部屋が何であるんだよ。


 そう思ってから、気絶した。

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