後日談-年齢-
説明しよう、後日談とは! おまけである!
次の次の日の夕方、つまり9月12日月曜日の夕方のことだった。
「そういえば、知らないのだけれど、東さんって何歳なのかしら?」
虎郷がたわいも無い話のように入れてきた。
「・・・・・・17歳」
俺は恐る恐る答える。
「え?でもそれって・・・」
虎郷が何か言おうとする。
が、
「うん。君の疑問は最もだ。高校生の年齢だからね、彼も学校に行かなければならない事を心配しているんだろう?」
と、隼人が無理やり話を入れてくる。
「いや、そうではなくて・・・・・・」
「でも、大丈夫。彼は高校には行ってないんだよ。王城グループの御曹司・・・つまり僕の専属ドライバーとして、働いているんだ」
「・・・・・・もしかして話をそらそうとしているわね?」
「・・・・・・・・・」
「私が言いたいのは、無免許運転じゃないの?って言いたいのよ。彼、高校生なんでしょう?」
虎郷が、隼人を見た・・・だろう。
隼人は目をそらした・・・だろう。
いや、俺も既に目をそらしているから分からないのだ。
「今日元さんはいくつなの?」
「・・・・・・16歳」
俺は答えた。目をそらしたまま。
「・・・どうして、その年で」
「その通り。東さんと同い年で―――」
「死刑囚なの?」
今度は隼人の言葉で止まることは無かった。
俺は目を外の窓にむけたまま。
返事をしない。
「・・・・・・・・・」
「まぁ・・・。彼らは少し特別だと・・・そういう認識で宜しく」
と、隼人は言った。
虎郷は俺たちを睨んでいるが、
無視、無視。
ふむ。
後書きと前書きのネタが尽きた。