17-同時刻の隼人&虎郷-
今日は、続々と更新していってます。
もう4話くらい更新している感じです。
帰り道で、ヒスイ君は僕に、ソウメイ君が仲間にならない理由聞いてきた。
「家族?」
「うん。彼はきっと、僕らに迷惑がかかるとか、家族の悲しみや怒りが増幅するだけだとか、そういう間の抜けたことを考えているんだと思うよ」
僕には、全てお見通しなのに。
と、僕は思った。
「だったら、どうしてそう言ってあげないの?」
ヒスイ君はそう言って、僕をみた。
僕のほうが背が高いから、自然、首を下げなければならない。
「この間いったろう?僕らは、誰かを救う事なんてできない。それと同じ意味で、僕らは、誰かに教えてあげるとか、説教するとかはできないんだよ」
嘘だ。本当は、彼の口から言ってもらいたいだけなのだ。
「嘘ね」
見透かしているのか、ヒスイ君は言った。
「まぁ、そうだね」
とりあえずは、見苦しく嘘を続けるよりも、こうしたほうが得策だろうと考えて、肯定しておいた。
「あなたは、嘉島君から、仲間だって言って欲しいだけなんでしょう?」
そういうのは、優しさというよりは同情に近いような感じなのでしょうね。
と、そこまで虎郷は言い切った。
確かにそれは、同情のようなものなのかもしれない。
家族の中身を知ってしまった、僕としては、そういう感情を持っていることを否めなかった。
でも。
それでも。
だからこそ。
僕は、彼の口から『仲間』という言葉を聞きたいのだった。
連休とか大型休みがあるときって、何かテンションが上がるようで下がります。
やっぱ、平日が好きなんでしょうね。
イベント染みた事は、物によっては嫌いですね。