表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
丸く収まったこの世界  作者: 榊屋
番外編 前置きが必要なこの世界
149/324

01-アクター-

 皆のアクターについて、長々と語ります。


 番外編の主軸を立てました。

 正月をすっ飛ばした。

 いや、別に何もなかったわけではないのだけれど、特筆すべき内容も無かった。強いて言えば、おみくじで海馬が大凶を引いた事だが「逆に凄い」ということで運がいいのかもしれない。

 さて、そんなこんなで正月明けの新学期、2日目の日曜日。


「何と俺達は受験生だったんだな」

 俺は学校で隼人と海馬の前で言った。

「・・・・・・そうだけど?」

「だから日曜だろうがなんだろうがここには来るんだよ」

 隼人と海馬は冷たい反応をする。

「・・・・・・危ないような気がする」

 俺はそう呟いた。

「いや、大丈夫だろ」

「君なら何とかなると信じているよ」

 2人はそういうが、俺にとってはそんな簡単な問題ではないのだ。

「いいか。俺の能力とお前らの能力には決定的な違いがある」

「確認してみとくかい?番外編だ。そういう風な考え方もありだろう?」

 隼人が突然何か言い出したので、取り敢えず殴る。


「隼人の能力は『シンキング・キング』だ。簡単に説明すると『最強の頭脳』だよな。つまりこの世界でもトップクラスの頭脳を誇るって訳だ」

「トップだよ。模試で1位だし」

「だが、実際マンガとか小説に模試の1位が多すぎるから、誰が頭いいのかわからないな」

 海馬が正論を言う。確かにそれは実情だ。いつも疑問に思う。


「海馬の能力は『サデンリィー・ラック』だったけ。運がいい能力だよな。この能力があれば、記号問題は満点が取れるだろうし、数学とかは解答欄に適当に数字書けば当る。以上の点より、お前らは勉学に向いているわけだ」

「だけど、君の能力は違う・・・・・・。そういいたいわけかい?」

「そう。俺の能力の『リメンバー・リメイン』は、心を読めるだけ。後、送信も出来るけど、これは意味は無いだろう」

「心が読めれば十分だろう?」

 海馬が当たり前のように言う。

「違うんだなー、これが。雑にぐちゃぐちゃ思念が舞っている中、たった1つの答えなんか当てられねーよ」

 苦しい現実である。


「でも、虎郷の能力はどうやって利用するんだよ」

「僕から説明しようか」

 隼人が言う。

 うん、番外編らしくていい。

 ・・・・・・メタ発言は禁止した方がいいかな?


「ヒスイ君の能力は『フューチャー・ライン』の派生系、『ファントム・ダーツ』だね。最初は不幸な未来しか見えていなかったはずだけれど、心を解き放ってから普通の未来も見えるようになったんだね。また、フューチャー・ラインはよく、『予知無』っていうタイプのに近いけど、実は思念の塊が見せるものだ。だから、彼女は簡単なサイコキネシスくらいなら使えるって訳さ」

「その能力は勉学には?」

「テストとかなら、問題を見ようとすることができるかもしれないけど、コントロールして見えるものじゃないからね」

「ということは、それは利用できないって訳か」

「でも、彼女は普通に頭がいい。そんな卑怯な手は使わなくても勉強面に支障は無い」

 隼人はそう言ってニヤリと笑う。久しぶりに俺を見下しているようだ。

 ムカつく。


「響花の能力も、利用は出来ない。彼女の能力である『エイム・ノート』は感情を司る、『エモーション・エイム』のギターバージョンといったとこかな。音を武器として利用したり、回復に使用したりするくらいだしね」

「音河はそんなに頭はよくないよな」

「まぁ・・・・・・。でも彼女は理解力はあるよ」

 かばいやがった。俺は見放したくせに。


「雅の『ターニング・ポイント』はどうなんだ?」

 海馬が続けて質問する。

「頭の回転が速いから、基礎が出来ていれば応用にも利用できるね。彼女はあまり勉強は得意ではなさそうだけれど、やれば出来るタイプだろう。彼女は『予想外』を旨としているからね」

「その所為で俺の能力も消え去るんだが・・・・・・」

 海馬は落ち込むように呟いた。

 海馬の運は予想外には対応できないから。


「あ」

 海馬が思い出したように呟く。

「でも嘉島は能力が進化しただろ?えーっと・・・・・・」

「『ムービー』だ。皆の能力を使える」

「そうそう。それ使えばいいんじゃないのか?王城の頭脳とか、俺の運とか」

「アレは俺の覚悟が必要なんだよ。皆が俺に協力してくれる時とか、使うに相応しい時とかにしか発動してくれない」

「そうなのか?」

「だから基本的には戦闘時にしか利用できないだろうな」

 俺はそう言って、さらに続ける。

「後、ムービーの能力は仲間の物だけしか利用できない。だから俺の手から炎は出ないし、爆弾も作れないんだ」

「仲間ってのは、明確な基準があるのか?」

「それも覚悟に通じるんだろう。守りたいと思った奴とか、協力して戦ってきた奴とか」

 実は俺自身、そんなに何度も使用してないから。実験で炎を出そうとしたけどでなかったし、普通には海馬の能力も使えなかった。


「虎郷は近未来予知だし、音河は感情を声にするんだったけ」

「ミヤビ君はスパイラル・・・・・・。体中に回転を巻きつける技だったかな?つまり、攻撃に回転を加えられるってことか」

「そう考えると、あんまり勉学には向いてないんだな、進化って」

 俺が呟くと

「進化した理由が全て戦闘のときだったからじゃないのか?」

 と隼人はそれだけ言った。


「まぁつまりは能力には頼らずに、俺達は受験しなくちゃならないんだなー」

 面倒だ。

 楽に受験に合格したい。

「だったらヒスイ君に頼めばいい」

「ああ、それがいいと思うぜ?」

 隼人と海馬は笑う。

「・・・・・・何言ってんだよ」

「僕は教えられるようなことは出来ない。どうして出来ないのかがわからないからだ」

「てか、お前虎郷、好きじゃん」

 さらにニヤニヤと笑われて、イライラが止まらない。

「そんなんじゃねーよ」

「ま、かなわぬ恋だから、諦めたほうがいいかもな」

 海馬はそう言って、俺の肩に手を置いた。


「叶わないかどうかは分からないだろ」

 隼人が俺をかばうように言う。

「あれ?知らないのか?」

 海馬が不思議そうな顔をして言った。



「アイツ、昨日告られたらしいぜ?」

 主に、受験についてと、中学3年生の恋愛です。


 甘酸っぱいのかな?どうだろう。


 恋愛経験自体が少ないので。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ