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丸く収まったこの世界  作者: 榊屋
第五章 失って気づくこの世界
145/324

58-要点-

 ↑まとめを二文字で書くとこんな感じです。


 ま、今回はまとめるようなことはほとんど無いのですが。

 いつも通りのまとめだ。

 手短に話す。手短に聞いてくれ。




 そもそも今回はまとめるほどの内容もない。

 俺が一々言うほど、皆状況が分からないでもないだろう?

 だから、理解しにくい点のみをまとめていこう。


 彼・・・・・・王城 隼人は、王城グループの御曹司である自分に嫌気が差していた。その状況そのものを嫌っていた。彼が嫌っていたのは『地位』とそれによる『偏見』だ。彼がいじめられていた原因もそこにあったのだから、それはまぁ仕方が無かった事だろうと思う。


 彼には居場所が無かった。それが問題だったのだ。

 居場所と言うものは何時、如何なる時も必要なもので、それがないということは自分を認めるものが無いと言う事。自分を認めることができない事は結果論で言えば、自分を理解できないと言うことに発展する。その事実は、自分を苦しめる。


 自分は何なんだろう。


 どうしてこの世界に生きているのだろう。


 自分がここに居る意味は何だろう。


 どうして自分が必要なんだろう。


 自分の価値は一体どこにあるんだろう。



 自分は生きている意味があるのだろうか。



 大げさだと思うかもしれないが、実際に王城隼人はその状況に陥った。

 自分の居場所が無い事に恐怖した。

 だから彼は夏休みに仲間を作った。

 それが嘉島奏明だった。

 そして「東 諒」「今日元 終」「虎郷 火水」「海馬 正」「音河 響花」「常盤 雅」という仲間を得た。

 居場所が出来た。


 そう思っていた矢先、王城グループが危ぶまれる状況になった。実際、幹部達は優秀なのでそうでもなかったりするのだが。

 彼は「父と母。それ以前から受け継がれてきた物を滅ぼすわけには行かない」という使命感にとらわれたためだろう。彼なりの全力だった。


 それによって彼はまたも仲間という居場所を失った。


 だから彼は願った。『居場所が欲しい』と。


 それが彼の進化となり、この戦いを招いたのだ。


 さて、もうそうろそろクライマックスだぜ。

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