58-要点-
↑まとめを二文字で書くとこんな感じです。
ま、今回はまとめるようなことはほとんど無いのですが。
いつも通りのまとめだ。
手短に話す。手短に聞いてくれ。
そもそも今回はまとめるほどの内容もない。
俺が一々言うほど、皆状況が分からないでもないだろう?
だから、理解しにくい点のみをまとめていこう。
彼・・・・・・王城 隼人は、王城グループの御曹司である自分に嫌気が差していた。その状況そのものを嫌っていた。彼が嫌っていたのは『地位』とそれによる『偏見』だ。彼がいじめられていた原因もそこにあったのだから、それはまぁ仕方が無かった事だろうと思う。
彼には居場所が無かった。それが問題だったのだ。
居場所と言うものは何時、如何なる時も必要なもので、それがないということは自分を認めるものが無いと言う事。自分を認めることができない事は結果論で言えば、自分を理解できないと言うことに発展する。その事実は、自分を苦しめる。
自分は何なんだろう。
どうしてこの世界に生きているのだろう。
自分がここに居る意味は何だろう。
どうして自分が必要なんだろう。
自分の価値は一体どこにあるんだろう。
自分は生きている意味があるのだろうか。
大げさだと思うかもしれないが、実際に王城隼人はその状況に陥った。
自分の居場所が無い事に恐怖した。
だから彼は夏休みに仲間を作った。
それが嘉島奏明だった。
そして「東 諒」「今日元 終」「虎郷 火水」「海馬 正」「音河 響花」「常盤 雅」という仲間を得た。
居場所が出来た。
そう思っていた矢先、王城グループが危ぶまれる状況になった。実際、幹部達は優秀なのでそうでもなかったりするのだが。
彼は「父と母。それ以前から受け継がれてきた物を滅ぼすわけには行かない」という使命感にとらわれたためだろう。彼なりの全力だった。
それによって彼はまたも仲間という居場所を失った。
だから彼は願った。『居場所が欲しい』と。
それが彼の進化となり、この戦いを招いたのだ。
さて、もうそうろそろクライマックスだぜ。