55-乱戦-
乱れ、戦いけり。
それすなわち乱戦と呼び、獣達の戦を示すものなり。
↑適当です。
思ったよりも隼人の筋力がある。
もっと楽に倒せると思って見栄はっちゃったな。
「アクターで行くか」
左手を地面につけて、刃を作る。
形はほぼクナイと同じ。
「やっぱりどう見ても錬金術師だよね」
「マスタングなら会ったぞ」
「ああ、明前さんね。はいはい、あの人は外国の元中佐だ」
ああ・・・・・・大佐と呼ばれた覚えはないってのはそういうことか。
「!」
奇襲。
いつも突然隼人は突っ込んでくる。
「ざっけんなぁぁ!!」
俺は先ほどの刃を隼人の靴に差し込む。
「いってぇ!」
「知るか!」
言いながら俺は刃を抜く。
「うっそぴょん」
隼人は俺の頭を蹴り飛ばす。
体感距離3メーター。
「くっそ!」
左手を突く。地面を盛り上げて、少し通常より高い位置に。
「何してんの?」
「隼人に見下されてばっかりだから、物理的に見下ろしてみた」
「しばく」
隼人は怒りを露にしながら、走ってきた。
「散弾銃!」
左手で盛り上げた地面を突き破るように突く。
ぐしゃ。
という音を立てて、地面が砕ける。それらの欠片がまるで弾丸のように隼人の方向に向かって突き進む。
「コレは・・・・・・?」
隼人は屈む。
破片のうち、20個くらいが隼人に突き刺さる。
それなりの強度と鋭さを誇る。
だから。
「勝てると思ったんだけどな・・・・・・」
隼人は上着を脱いで、破片を巻き取るようにした結果の上着を持っている。
「何?今の」
「左手で震動を加えて、俺の意志を送ることによって隼人に飛ばしてみた」
「・・・・・・進化ってわけ・・・・・・」
「・・・・・・実は違う」
「は?」
隼人はこちらを見る。
「俺の進化はもっと上を行く」
「・・・・・・あっそ」
隼人はそう言ってから、上着を投げ飛ばす。
「・・・・・・!」
隼人が走ってきた。
「盲点かよ・・・・・・」
「僕の基本スタイルは奇襲戦法だ」
隼人の左足が俺の腹部を突き刺す。
俺の体は低空飛行で後方に飛ばされる。
「くっそがぁ!」
俺はその状態から無理やり地面に手を伸ばす。隼人は走って追撃を掛けようとする。
逆立ち状態で留まり
「うおぉぉおおお!」
海馬や雅のようにその状態から回転して蹴り連打。
「しくった」
隼人は止まれず、その蹴りの連打を受ける。
3、4発ヒットさせて、5発目で隼人を突き飛ばしながら、宙返りで地面に立つ。
「本当に・・・・・・君は強いよね」
「痛めば痛むほど燃える男なんで」
「サイヤ人とM・・・・・・どっちがいい?」
「いい加減、マジでやれよ」
俺はそう言って睨んだ。
「・・・・・・OK」
隼人はそう言って、右手を突き出した。
これからが面白くなるぜ。
だぜだぜ。
(マス○ングとかにしたほうがよかったか・・・・・・)