第二部【第三章】炎の戦場
ロビーは戦場と化していた。
テロリストのリーダーが人質に銃を突きつけ、患者やスタッフが恐怖で震える。
炎堂は一瞬で状況を把握し、燃えるように叫んだ。
「貴様ら! 命を救う聖域を汚すな! 私の魂の炎で、貴様らの悪行を焼き尽くす!」
テロリストの一人が小銃を構えるが、炎堂はまるで雷鳴のように動いた。
かつて習った格闘術を駆使し、敵の懐に飛び込む。
拳が空を切り、テロリストの銃を弾き飛ばした。
「何!? この医者、ただものじゃねえ!」
別のテロリストがナイフで襲いかかるが、炎堂はスクラブの裾を翻し、流れるような回し蹴りで相手を倒す。
ロビーの机を盾にし、消火器を投げつけ、電光石火の動きでテロリストを次々とねじ伏せた。
高城が廊下から叫ぶ。
「炎堂先生、すごい動きだ! 何やってるか全然わかんないけど、めっちゃ強いってことだけはめっちゃ伝わる!」
別の看護師が目を輝かせる。
「炎堂先生の拳、なんだか……『魂』そのものみたい! 何してるかさっぱりだけど、絶対すごいことしてるわ!」
最後の一人、リーダーが人質に銃を突きつけ、叫んだ。
「やめろ! 近づけばこいつを撃つ!」
炎堂は一瞬立ち止まり、静かに、しかし燃えるように言い放った。
「貴様の心も、魂のメスで切り開く! 命を傷つけるその手を、私の信念が止める!」
彼は人質の隙をつき、リーダーの腕をひねり上げ、銃を奪い取った。
「ぐっ……!」
テロリストたちは全員床に倒れ、炎堂のスクラブは戦いの激しさでズタズタに。
破れた布から覗く筋肉は、命の戦場を駆け抜けた証だった。




