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完結編【第二章】病室の悲鳴
手術の準備が始まったその瞬間――
「きゃああああ!!」
ICUの隣の病室からけたたましい悲鳴が響いた。看護師が血相を変えて駆け込んでくる。
「――大変です! 306号室で……患者が刺されました!」
医師たちは凍りつく。高城が震える声で言う。
「患者が……刺された!? さ、殺人事件!?」
山崎が叫ぶ。
「ええい、こんな時に……!」
氷室は冷静に状況を整理し、即座に指示を出す。
「事件は我々の管轄外だ。高城君は警察に連絡。山崎先生、芝原さんの術前準備を継続。私はERCPを予定通り進める。
そして炎堂は……とりあえず事件を調べろ。君の『魂』で犯人を暴けるはずだ」
炎堂は胸を叩き、燃えるように叫んだ。
「氷室、任せろ! 犯人の闇を、私の魂の炎で焼き払う!」
炎堂は赤いスクラブを翻し、306号室へ向かって颯爽と走り出した。




