第三部【第四章】魂のプレゼン
手術当日。
氷室はオペ室でウィップル手術を進め、山崎と高城は緊急理事会で外資系ファンドに立ち向かう。
一方、炎堂は病院の裏庭で、己の魂を極限まで高める過酷なトレーニングに励んでいた。
山崎が理事たちに訴える。
「聖陽総合病院の救急部門は年間1万件の急患を受け入れ、収益の30%を支えています。研究部門も助成金で昨年2億円を確保。救急閉鎖は地域医療を壊し、収益を下げるだけです!」
山崎の声は会議室に響き渡り、普段は穏やかな外科主任の眼差しに、命を救う医師としての使命感が宿っていた。
彼は一呼吸置き、さらに言葉を重ねた。
「この病院は、命を救う聖域! 患者の希望を第一に考える理念を、金儲けのために捨てるわけにはいかない!」
高城も涙を流しながら叫ぶ。
「自分、炎堂先生のトレーニングを見ました! あの魂の熱さがこの病院の全てです! 絶対に守り抜きます!」
理事たちの心が揺れ、ハリスは追い詰められる。
だが、議論は膠着状態に。
ハリスが冷笑を浮かべるその瞬間、会議室のドアが勢いよく開いた。
そこに立ち尽くすは炎堂烈。
彼のスクラブは、燃え盛る魂の緋衣となり、その不屈の意志をまとった姿は、戦場を切り開く烈火の戦士そのものだった。
炎堂は一歩踏み出し、燃えるように言い放った。
「皆さん、大事なのは金や数字じゃない! 魂だ! 命を愛する魂があれば希望は生まれるのです!」
その言葉に、会議室が静まり返った。
ハリスは炎堂の燃える眼光を見つめ、初めて動揺を見せる。
「どうやら……私は金の亡者と化し、若き日の熱い魂を見失っていたようだ。思い出させてくれてありがとう、ミスター炎堂。君こそが、本物の『サムライ』だ」
山崎と高城の説得に、炎堂の魂の炎が加わり、理事たちの心が完全に傾いた。
買収案は否決され、聖陽総合病院は守られた。
時を同じくして、オペ室では氷室チームの成功に沸く。
会議室は熱狂の渦に吞まれた。
炎堂はボロボロのスクラブを、魂の炎を宿す聖衣のごとくたなびかせ、雄々しく胸を張った。
「燃える信念があれば、どんな分厚い壁も粉砕できる!」




