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第三部【第三章】炎の鍛錬
炎堂は病院と患者を救うため、行動を開始した。
手術までの3日間、彼は病院の裏庭で過酷なトレーニングに励んだ。
鉄棒での懸垂、タイヤを叩くハンマートレーニング、夜通し走り込むランニング――汗と泥にまみれたスクラブは、紅蓮の戦袍と化し、炎堂の不屈の魂を宿していた。
高城が驚愕しながら呟く。
「炎堂さん、すごいトレーニングだ! 何を鍛えてるか全然わかんないけど、『守りたい』という強い信念だけはすごい伝わる!」
看護師が目を輝かせる。
「炎堂先生の汗、なんか……『希望』そのものみたい! 何で鍛えてるのかさっぱりだけど、絶対何かすごい考えがあるんだわ!」
炎堂は汗だくで、タイヤを叩きながら燃えるように叫んだ。
「私の魂は……患者と病院を守る炎! 藤井さんを苦しめる憎き病も……医療を食い物にするハゲタカどもの野望も……この燃える信念が打ち砕くッ!」
その姿を見た氷室は、静かに呟いた。
「炎堂……君の情熱は、確かに人を動かす力がある。――だが、オペと理事会、両立は信念だけで解決できるほど簡単なことではないぞ」




