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第三部【第二章】外資の脅威
手術まであと3日。
準備が進む中、病院に衝撃が走った。
外資系投資ファンド「グローバル・ヘルス・キャピタル」が聖陽総合病院の買収を提案してきたのだ。
会議室に現れたファンドの代表、冷酷なスーツの男・ハリスが告げる。
「この病院は非効率だ。我々ファンドはすでに理事会の過半数を抱き込んだ。3日後の緊急理事会で、救急・研究部門の閉鎖と利益優先の規約改定が決議される。抵抗は無意味だ」
外科主任の山崎が声を荒げる。
「ば、馬鹿な! 命を救うための病院を、金儲けの道具にする気か!?」
ハリスは冷笑を浮かべ、答えた。
「感情論は不要。覚悟しろ」
医師たちは凍りつき、高城が呟く。
「くっ、救急部門がなくなれば、藤井さんのような患者は……」
炎堂は拳を握り、燃えるように叫んだ。
「ふざけるな、ハリス! この病院は命を救う聖域だ! 貴様らの薄汚れた野心など、私の魂の炎で焼き尽くす!」
ハリスは鼻で笑い、去っていった。




