置いてけぼりほど可哀想なことはないんですよ?
星評価&ブックマーク登録ありがとうございます!!とっても嬉しいです!!
まだ使いこなせていないのでこの前初めて気付きました(汗)
やる気が出るので本当に嬉しいし、ありがたいです!!
今日はもう1話投稿したい……!
がんばります!!
「次の方どうぞ」
「お、レクスの番だな。じゃぁな!頑張れよ!」
「はい!頑張ります!ありがとうございます!!」
頭をわしゃわしゃとされ、ちょっと照れ臭くなった。冒険者にもやっぱりいい人いるよね!あんなやつらばっかじゃなくて良かったよ。
「薬草採取の依頼でアデルム草を持ってきました」
アイテムボックスからアデルム草を取り出すと、受付嬢のおねえさんがびっくりして目をパチパチさせてる。あ、このおねえさんも可愛い。
とたんに周りが騒めき始めた。
「おい、あいつアイテムボックス持ちかよ」
「羨ましい〜あたしも無属性魔法の適性欲しいわ〜」
「後で勧誘してみるか?」
うわ。やっぱ勧誘いらっしゃいムードになったか。
「り、量が多いので係りのものが計算をしますので、こちらの番号札を持ってお待ちください」
顔を引きつかせた受付嬢のおねえさんが後ろにいる職員に指示を出してアデルム草を奥の部屋に運び出す。
「量が多い場合、次からは事前におっしゃってください。部屋に案内いたします」
こんなとこで大量に物をだすんじゃねえクソガキ。とでも言わんばかりのものすごい、いい笑顔で言われた。ごめんなさい。
「あ、すみません。後、アデルム草を採取してた時にゴブリンに襲われたんですけど、色が見たことないやつだったんで持って帰ってきたんですけど、どうしたらいいです?」
「ゴブリンだと?ここらの森のアデルム草が生えてる場所にはツノ兎しか居ないはずだが…ゴブリンが出たのか?」
後ろに居たヴァンさんが怪訝な表情をしながら話しかけてきた。
「やっぱりおかしいですよね?あんな森の入り口にゴブリンが居るなんて…しかも色が青紫色だったんで、持って帰ったんです」
「青紫だと?!おい!リリスさん!!ギルマス呼んで来い!!」
「!!…はい!!わかりました!!」
あの受付嬢のおねえさん、リリスさんって言うのか。綺麗な人に似合う綺麗な名前だなぁ。
「レクス、そのゴブリンは目が赤かったか?」
「え?はい。赤かったですけど……あの…何かあるんですか?」
「………」
ヴァンさんは俺から話を聞いたら考え込んでしまった。え?何?俺何かダメなことしちゃったの?
「アー…じゃないレクス。青紫色のゴブリンを持って帰ったのはお前か?」
そうそう。俺はレクスですよフリードさん。
2階からギルドマスターのフリードさんが駆け降りて来た。
「はい。え?何かダメなことしました?」
「いや、そうじゃねえ。それよりそのゴブリンを確認したい。2階の部屋に移動するぞ」
「俺の調査報告もあるし、俺も確認したいから一緒に行くぞギルマス」
「わかった。ヴァンも一緒に来い」
俺はフリードさんに付いて2階に上がる。
上がってすぐの個室に案内され、後ろに続いていたヴァンさんがドアを閉めた。
「レクスここにそのゴブリンを出してくれ」
指差された床の上にゴブリンを取り出した。
フリードさんとヴァンさんは青紫色のゴブリンの瞼を開け、目の色を確認している。
「あたりだな。間違いない」
「くそ!もうこんなところにまで影響が出てやがんのか…」
「俺の調査報告はファンディオール大森林の東の奥にあるトレントの森の泉ら辺に濃い瘴気が発生しているのを確認した。そこより手前の方はまだ変化は無かったが……はぐれがここまで来たんだと思う。俺がここに戻ってくる時は1匹も見なかったしな」
「ダンジョンの方はどうだった?」
「問題ない。今のところは影響は出ていなかったぞ」
え?え?話がまったく見えてこないんですけど!
俺にもわかるように説明して!!(泣)