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薬草採取だって大事な仕事。②

テンプレにはテンプレのいいところがあるんです…!!


あるったらあるんです!!(汗)






「それで?武器を出して騒いでるバカ共はお前らか?」




 左の額から目尻横に斜めに傷痕が入った堅いのいい壮年の男性がものすごい殺気をだしながらすごんできた。



「げっ!ギルマス…!!」




 あ、やっぱりギルドマスターのフリードさんか。最後に会ったのは2年前の学院に入る前、屋敷に来ていた時に挨拶して以来だ。





「冒険者同士の武器での私闘は御法度って言わなかったか?………ってお前アレ「申し訳ございませんでしたギルドマスター。俺は今日冒険者登録をしたレクスといいます。新人だからってからまれたのでつい防衛してしまい……依頼を受けてますので出発したいのですが行ってもいいでしょうか?」


「あ、あぁ…わかった。レクスだな?以後きをつけるように」


「ありがとうございます」



 俺だと気づいたみたいだけど、バラされちゃ困るんだよフリードさん。なので話をさえぎって言うなアピールをしたらフリードさんも気付いてくれたみたいで話を合わせてくれた。今度詳しく話すからそんな見ないでください。



==========



 薬草採取のため森の中に入って行く。ポーション用の薬草、アデルム草は森の入り口付近の日差しがよく当たる場所に生えている事が多い。いつも摘んでいる群生地に到着した。

 アデルム草を見つけたのでさっそく摘んで、無属性魔法の空間収納アイテムボックスを発動させその中に入れていく。

 このアイテムボックスすごい便利なんだけど、使える人は少ない。なぜなら無属性魔法の適性がないとまず使えないからだ。そして無属性魔法が使える人が少ない。だからアイテムボックスが使える人は重宝されるのだ。容量が少なくても。そりゃそうだよね。荷物無しで身軽に移動ができるんだから。商人なんかはアイテムボックス持ちを高待遇で囲んでるって聞いたな。ちなみに容量は術者の魔力量と比例するので魔力量が少ないと容量も少なくなる。


 そーゆー事もあって、ある国ではアイテムボックス持ちの誘拐が多発し、大問題になった事があった。オーレイン王国でも誘拐される事がある。奴隷制度が禁止されているこの国でもだ。奴隷制度のある国に売りつければ高値で売買されるから……


 


 アデルム草を摘んでいてふと、気づいた。風魔法で刈り取った方が早いんじゃね?と。



「これくらいかな?ほいっと」




 人差し指をツイッと横にスライドさせ魔法を放つ。すると目の前に広がるアデルム草が風で刈り取られていく。刈り取られたアデルム草を集めるために今度は人差し指をクルクルと回しながら風魔法で集めていく。あ、これ楽だわ〜。



「いつもは大量に集めないから考えもしなかったけど、意外と使えるなー。ファンディオールの書を読み直して訓練もしなきゃな。学院に入ってから訓練できてないし」



 アイテムボックスに刈り取った薬草を収納していると、後ろから何かが近づいてくる気配がした。なんだ?ここら辺はツノ兎くらいしか居ないはずなのに、気配が禍々しいぞ?




 剣に手を掛け臨戦態勢に入る。鞘は抜ける気配が無い。


 お祖父様…抜けない剣をくれても使えないです(泣)


 いや、そーいえば誰も使いこなせていないって言ってたな……なるほど!お祖父様はこの剣を鞘から抜いて使いこなしてみろと言う試練を与えてくれたのか!



 なら最初から言っといてくださいよ!!

 

 いや、剣を確認しなかった自分の責任なんだけど!!

 

 アイテムボックスの中にあるいつも使っていた剣に戻すか?………いや、抜けないからって諦めたらダメだ。なんか負けた気になる!!くっそ!意地でも使ってやるからな!!ファンディオールの剣め!!

 







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