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薬草採取だって大事な仕事。①

恋愛モノの予定なんですよ!一応!

冒険味が強いですが!!(汗)






 依頼ボードを覗いてみると、まだ結構依頼は残っていた。


 そーいや、ここ最近魔獣が増えて活発になってるって父さんが言ってたな…瘴気も濃くなったって話してたし……だからか…ケガ人が増えてポーション用の薬草採取依頼が多いのは。



 魔物討伐依頼より薬草採取依頼の残りの方が圧倒的に多い。なぜなら魔物討伐の方が報酬が高いからだ。




「報酬が低くても、それでも誰かがやらなきゃポーションだって作れないよな〜」



 魔物討伐は明日からにしよう。どこの部位が必要なのかわからないまま行ったってしょうがないしな。今日は薬草採取して、帰ってから本を読もう。ポーション用の薬草なら知ってるし、群生地もわかってるし。

 数枚の薬草採取依頼表を取り受付カウンターに持っていくと、さっきの眼鏡の受付嬢が依頼表を見てホッとため息をついた。




「あの流れなら魔物討伐依頼表を持ってくるかと思ってました」


「あはは。もぅ昼過ぎだから今から依頼を受けても時間が足りないよ。それに、証明部位がどこか知ってないと討伐もしにくいでしょ?倒したのはいいけど、証明部位がぐちゃぐちゃでわからなかったら倒し損じゃないか」




 笑いながらそう言うと受付嬢はポカンとした顔をした後、マジマジと俺を見てきた。




「へぇ……無鉄砲な方かと思ったらちゃんと考えて行動できる人だったんですね。……金貨を持ち歩いて物腰も柔らかくしっかりした考えを持って剣も使える……もしかしてレクスさんいいとこの「おねえさん。冒険者の詮索は御法度じゃなかったでしたっけ?」


「………失礼しました。でわこちらの薬草採取の依頼を受付します。お持ちいただいた依頼は、常備依頼なので期限も違約金もありませんので依頼表を剥がさずに薬草をお持ちいただいたらいつでも依頼達成となります」




 笑顔でちょっとすごんでみたらおねえさんは受付嬢としてしっかりとした対応をしてくれた。詮索したっていい事ないからね〜?ちゃんと冒険者の規律を守ろうね〜?



 さて。初めて冒険者としてのクエストだ。さっそく薬草採取に行きますか!と、意気込んでいたら急に肩を掴まれた。

 振り向くと人相の悪いおっさん3人がニヤニヤしながら話しかけてきた。




「よう。今日冒険者登録したばかりなんだろう?だったら俺たちDランクパーティー《イカヅチの斧》に入れよ。いろいろ教えてやるぜ?」


「…せっかくだけど、俺は薬草採取に行くんだ。勧誘なら悪いけど他を当たってくれよ」


「はあ?先輩冒険者がわざわざ声をかけてやってんのに何言ってやがる?俺らのパーティーに入れっつってんだよ。頭悪ぃのか?」



 いやいや。お前らこそ頭悪いのか?入れって言われてはい。入ります。なんて言うバカいると思ってんのか?

 めんどくさくてため息を吐いたら



「なんだお前…バカにしてんのか?Fランクのくせしてなめた態度とってんじゃねぇよ!!」



 いきなり輩みたいにおっさんが殴りかかってきた。え、冒険者ってこんなんばっかじゃないよね?普通の人いるよね?

 なんて思いながら自己防衛のために動く。おっさんの右ストレートをかわし、鳩尾にグーパンを決めて沈める。2人目のおっさんが掴みかかってきたので顔面に回し蹴りを決めて沈める。3人目のおっさんは斧を出してきたので俺も剣を抜こうとしたら鞘から出ない。嘘だろ?!

 受付嬢のおねえさんが怒りながら何か言ってるけど騒がしくて聞こえない。


 ちょっと動揺したけど鞘のまま応戦する。鞘のまま受け止めたら鞘壊れるかな?貰った初日から壊したらダメだよね?なんて考えながら斧をかわし、鞘のまま横腹に叩きつけ沈めた。




「やるじゃねえか!新人!」


「期待のルーキーが出たか?!」


「お前つえーな!よくやった!」




 と、周りの冒険者がはやしたて、騒ぎ出した。そこに怒っていた受付嬢のおねえさんが壮年のおじさんを連れて戻ってきた。


 あれ?あの人どこかで見たことあるような……?






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