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死ぬな!

作者: 〜ちあき〜

きみ、

自分を何者だと思ってる?


あぁ、そうだ。

人間だよな。


その手は動かせる?

足も?

体も?


それって

結構すごいことだぜ。


その体は

きみが作ったんじゃないだろ?


こんな複雑なもの、

自分で作れるわけないよな。


でも

その体は

いつでも思い通りに動くし、

自分だけのものだ。


自分の感情しだいで

泣きたい時は泣けるし、


無理矢理にだって

笑おうとすれば笑えるし、


つまり

この体は

何でも自分の言うことを聞く奴隷だ。


自分専用の奴隷。


きみは

どうやって

そんなすごいものを

手に入れた?


いつのまにか?

気がついたら?


だよな。


その体は

きみ専用の高級なおもちゃだ。


ありがたく使わせてもらえ。


そのおもちゃで遊んでいるきみは、


本当のきみは、


実は

次元を超えた別の場所に

存在していることを、

そろそろ自覚した方がいい。


そこは

自由で平和で完璧で


きみは

刺激を求めて

この世界に探検に来た。


このゲーム世界に。


その『体』と言う名の奴隷を

一時的に借りて。


でも

その体はたった数十年しか持たないよ。

ゲーム寿命が設定されてるんだ。


しかも

完璧なプレーヤーだと

面白くないから、


それぞれが

色々な欠点を設定してる。


そう 、

例えば


貧乏だとかブサイクだとか

体が弱いとか頭が悪いとか。


才能も個性も、各々違う設定だ。


だから今更

人間みんな平等じゃない、とか

あいつばっかり、とか

俺ばっかり、とか

いちいち騒ぐなよ。


ここにゲームしに来た意味が

無くなるから。


与えられた設定でどれだけ楽しめるかが重要なんだ。


とにかく何でも楽しめ。

不幸も楽しめ。



ただ言えることは

このゲーム、


死はゴールではない。


自分自身を

感動させたら勝ちだ。


自分を感動させるために

自分を動かせ。



金持ちに生まれて

なんの不自由もなく育って

容姿も良くて

才能があって

やることなすこと全部成功してたら、

いつどのタイミングで感動する?

そんなゲーム、誰がやっても

つまらなくてすぐ飽きるだろ。



映画もドラマも小説もゲームも

作者が山あり谷ありを色々と

盛り込むのは

観る人を感動させるため。


そうさ、

今きみが歩んでる

この人生ゲーム、

色々と盛りこまれてるのは

それが

感動に繋がるからなのさ。


消えて無くなりたいその気持ち、

死んでしまいたいその気持ち、

どうでもいいその気持ち、

どうしようもなく悲しい気持ち、


そんな経験をしてこそ、

この世界に来た意味があるってもんさ。

それこそが

人生の意味なんだ。


めいっぱい泣け。

悲しめ。

落ち込め。

ドン底に落ちろ。


そして…


気が済んだら

這い上がれ。


それが

このゲーム世界の生き方だ。


その面白さに

いつかきっと気づくだろう。













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