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エピローグーこれからー


 ▽▲▽


「今回の一件で、騎士リゼ・ハウエルの適性が認められた為、正式に粛清騎士の末席に加えることが決まりました。任命式の日付は、後日知らせる」


 聖騎士棟にある執務室にて、リゼは正式にカーティス特務神父から辞令を受け取る。

 憧れていた、目指す場所であった粛清騎士。

 そこに手が届いた瞬間であったにもかかわらず、彼女の表情は少し暗い。


「どうした、浮かない顔で」


 同席していて、それを疑問に感じたライが問いかける。

 それに対し、困惑したかのように彼女は答える。


「いえ、今回の件で結局転生者は逃がしてしまいましたし、何より同伴していただいた先輩が重症を負ってしまって、そんな未熟な私が――」


 その言葉を聞いて、ライは思わず大きなため息をこぼす。

 カーティス特務も、苦笑いを浮かべる。


「リゼが居たから、僕はこの程度で済んだんだよ」


「あぁ、君の対応は適切だった。 それに複数体の竜を相手にできたのなら、実力としても申し分ない」


「そ、そうなんですか?」


 自信なさげな彼女に、ライとカーティス特務はうなずく。

 それで彼女はおずおずと納得する。


 ――こうして、リゼ・ハウエルは粛清騎士序列第八位に任命された。


 ▽▲▽


 ()は、ライの意識の裏側で考え込む。


 あの時、ライは扉を開けて中に入った瞬間、意識を失って倒れた。

 そして突然肋骨数本と内臓に深刻なダメージが入った。

 何もしてないのに、口から血が溢れてきた。

 ――俺にはどうすることも出来なかった。


 あの後、ライが意識を取り戻しても記憶が同期できなかった。

 故に、あの時何があったかは、ライがカーティス特務に報告した時に初めて知った。

 今回のことで分かったのは、故意かどうかはわからないが、相手には俺とライの意識を分断する術が――異能があるということだ。

 

 だからこそ、これは由々しき事態だった。


 俺とライを分けてしまう敵。

 ――こいつだけは、何としても、迅速に、殺さなければならない。

 そう俺は静かに決心した。

 

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