我が家のゲーム事情、プレイヤーは疲れるらしい
私のお話に出てくる、約一名を除き少年主人公は、我ながら二重人格か?な程に、戦闘シーンではお口が悪いです。
これにはちゃんと理由がありまして、モデルがいけないんでしょうね。
作る話の登場人物は、身内やメディアに出ているお方から、先ずは人となりのベースを元に作っていってますが、よく参考にするのは、我が家の家族、親族一同様となります。
そこで出てくる戦闘シーンのお話……
身近な戦闘シーンといえば、映画か時代劇か手っ取り早く、ゲーム。
そして、戦う人間のそのときを見ていると、映画や時代劇になるとさすがにカッコよく、スマートに演技されてるので、言葉使いも洗練されカッコいい!けど私の世界と何かが違う……
なのでやっぱり、作者に近い世界である手短かな家族を参考にしたため、お口が悪くなってしましました。何故なら……
我が家の息子と旦那、柄が悪くなるのです。ゲームをしてると!
それは、もう、感情移入が半端なく!大きな一人言で、罵ってます!うるさい。
息子は今はオンラインで、フレンドさんとつながって楽しくやってますが、控え目ながら、効果音的な雄叫びが上がってます!
小声で良いだろー!何故に罵る?と母であり、妻は思ってしまいます。それではここで、ある例を出してみましょう。
「お父さん、カーチェイスやんない?」
息子がある夜、ゲームにおける親子対戦を申し入れてきた。受ける父親には異存は無い、彼もまた好きだからだ。
パズルゲーム、昔流行ったピコビコと右左に移動しながら、戦うあの有名なゲーム、もちろん『スーパー〇リオ兄弟ず』もやっている。
「おう!今日見たい番組無いからいいよ」
うん、じゃあ準備するね、と『穏やかに』『口調優しく』会話をする、何時もの二人。
そして早速リビングが対戦会場と早変わりをする。
ウキウキと、各自色々と設定をし、いよいよ始まる。音楽と共に、ジャジャジャーン!
シャォォォー!キュキュキュキュー!始まりから当然ぶっ飛ばす二人。
運転歴うん十年のベテランドライバー旦那、対するは運転歴数年の息子。しかし、コントローラの扱いはこっちのが上。
レースが佳境になるにつれ、大人しく最初は、うぉ!、おあ!とか単語の声が発せられるようになり、やがて……
「このクソガキ!幅寄せしてくんなやぁ!あー?裏ワザ使うか?アホちゃうか!」
劣勢になった、旦那の雄叫びが始まる。
「はぁー?何言っとんやぁ!オヤジも、何か撒いて行ったやろ!邪魔するなやぁ!」
親を口汚く罵り始める、何時もとはうって変わって柄が悪くなる息子
「お前には負けん!うおりゃぁぁぁー!」
「じじいのくせして、ゲームで俺に勝てると?はっ?あー?」
うるさい……ゲームすると疲れるって言ってるけど、これだけ大声出せば疲れるだろう、お主達……
さっさとゴールして終わってくれ!と白い目で二人を見守る私。そう、我が家の男達はゲームをするとき、声に出るタイプ。
息子はバトル系統が多いので、部屋からよく『チュドーン!ゴォーン!』爆発音聞こえてきますから、今のゲームってリアルな効果音ですね。
うおぉぉぉー!来やがれー、と気合いを入れる息子の声が佳境に入ると聞こえて、そして
ミッション失敗すると、あおぉぉぉー!と悲劇的なお叫びが、彼の部屋から聞こえてきます。
対する旦那は、好きなのは積んで消してくタイプですね。今は、見たい番組が無いときは、せっせと積んでは消して、チャラチャラーとやってますが、彼もまた
うおぉぉぉー!今この形来るかぁ!あー?卑怯な!今来るなぁー!
佳境に入ると、うるさいのです、口に思いが全て出てくるのです。私の読書を邪魔しないでくれる?と言いたいです。
そしてこちらも、ミッション失敗すると忌々しく、チッ!しょーもないやっちゃぁぁ!と大声出してます。
何故に我が家の男たちは、こうも、うるさいのか?不思議に思います。
そして、ゲーム世界が舞台のお話を読んでいて、敬語を使わない主人公になるのは当然、となんとなく納得してしまう私。
ゲームのキャラクターは敬語使ってますけどね。『隊長、次の指令を御願いします』とか聞こえてますから、
対する主人公の『息子キャラクター』
「おう!わかった。さっさとやれ!」
そして配下のキャラクター達が敵キャラにヤられて行くと
「お前ら、バッカやん!あー?作戦通りに動けや!あー?」
と、本人が答えてます。普段は穏やか君なのですが……もちろん、旦那も普通の人です。
ゲーム、されどゲーム、そしてゲーム、それは人間的の何かを、破壊するものなのでしょうか……
しかし、そんな二人を傍観者である私は、こっそりと見ているのが、ひたすら面白いのですけどね、上手くいって楽しく終る時は、
うおぉぉぉー!やったぁぁー!最高ー!うひょー!
と清々しく笑い声と共に、幸せ気分満載の二人を見るのは、とにもかくにも面白きもの……