死。そして目覚め。そして理解。
「あー今日も腹減った。研究室忙しかったし気づいたらもうこんな時間だ。セイコーマートでカツどん食って済ませるか・・・。」
黒野大空はそんな独り言を呟きながら研究室を後にした。
♪~~~ 電話が鳴った 幼馴染の千久美からだ。
「もしもし?どうした?」
「も~~~~~~~どうしたじゃないでしょ。今日の部活なんで出なかったの?今日は師匠も来て直接指導してくださる日だって言ったはずだけど????」
「あっ。。。完全に忘れてたわ。研究室籠ってると時間間隔おかしくなるんだよな。スマンw」
「うーん。まあいいわ 明日は来なさいよね。」
「うん、明日は行くよ。じゃあそろそろセイコーマートつくから切るわ。」
「また明日ね」
そんな感じで他愛のない電話は終わった。
セイコーマートについた俺はホットシェフでカツどんを注文し、完成を待つ間エロ本コーナーでエッチな本をよむことにした。
(うっひょ~このチャンネーたまんねぇな 乳でけぇwってニップルドームまでwwww最高じゃん)
プップーーーーーーーーーー
そんなことを考えているときクラクションが鳴り響いた。
「うるせえなぁ ってなんか眩しいな」
そう呟いて俺は前を見た。なんと居眠り運転手の乗ったトラックがそのまま突っ込んできたのだ。
直前まで本を読んでいた俺は当然避けることもままならずそこで俺の意識は途絶えた。
ドクンッ ドクンッ 心臓の鼓動が聞こえた。
「あれ。。。俺は確かセイコーマートで。。。いやっ、それよりここはどこだ?俺の住んでるとこはこんなに暖かくはないんだがな。。。時間も夕暮れだな」
そんなことを考えてるうちに足音が聞こえた。
「ん?誰かいるのか?ちょうどよかった、ここがどこか教えてくれないか?」
俺は、岩の陰から聞こえた人の足音に向かって声をかけた。
「グギギュギュギュゥ」
そこから現れたのは口元から涎を垂らし、纏っている布には返り血をつけたゴブリンだった。
俺は、オタクだったのでよくシコシコ動画等で異世界転生等のアニメを漁っていたので、ここですべての状況を把握した。
そう、俺はおそらく転生したのだ、この世界に。
「マジかよ・・・こいつどうすんだよ。まだ距離はある。とりあえずステータス確認でもできればいいんだがやり方もわからない。」
そんなことを考えてるうちにゴブリンは走って襲い掛かってきた。
「くそっ 何か武器になるものは・・・」
あたりを見回してもあるのは石ころや木の棒だけだった。
俺は剣術を前の世界では嗜んでいた これでも有名な師匠の元10年間いつも励んでいた。
「やれやれ、これしかねぇよなぁ・・・」
俺は落ちていた長い木の棒を手に取った。
「グギギュ ギュアァァァァ」
叫びながら距離を詰めてくるゴブリンに向かい俺は木の棒を構えた。
そしてそのままゴブリン目掛けて切りかかる
が・・・ 無慈悲にも棒は折れてしまった。
「やっべ、、、まじかよ とりあえず逃げながら考えよう。暗くなってきたしもう夜だ。どこかに隠れてやり過ごせればいいが。。。」
そう思い走っていると空の異変に気付いた 月が黒いのだ。
それを見た時 俺は体に異変を覚えた。足が速くなっているのだ。明らかに速く・・・
「なんだこれ力が湧いてくる・・・ん?」
♪~ その時音が聞こえた そしてステータスという項目が見えた
先ほどまで見えなかったそれを俺は開いた
黒野大空 種族 人間
ステータス 不明
称号 黒の剣士 影を統べる者 闇夜の支配者 転生せし者
ステータスは見えないが今の俺の体の違和感 速度 この称号を見たところ夜の間 俺は大きな力を使うことができるようだ。
「ってことはゴブリンぐらい楽勝ってことか・・・?いっちょやってみるか!」
振り返り落ちていた木の棒を拾い構える。
先ほどまで早かったゴブリンの動きが遅く感じる。
「遅せぇ・・・」
そう呟いて俺が木の棒を振りかざした。
「グギャァァァァ?」
ゴブリンは真っ二つになっていた 切られたことも気づけなかったのか状況も把握する間もなく息絶えていた。
先ほどは折れてしまった木の棒だったが今度は強化された俺が使ったせいか業物の日本刀のような切れ味になっており、それは容易にゴブリンを真っ二つにしてしまった。
「おいおい、マジかよ。。。これってマジでいつも見てる小説のやつじゃん!」
力に驚きながらもちょっぴり嬉しい大空だった。
「あ・・・でもこの時間、日課でいつも見てた電磁砲TVの時間じゃん・・・今日見れないのかよ・・・ってずっとこれから・・・?どうにかして元の世界に戻れないかな・・・まあ眠いし今日はそこの洞窟で休もうか」
そして大空は最初の一日を終えた。