~第一節 設定集~
作中登場人物・登場物の紹介
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藤咲 勇
本作の主人公。 公立白代高校 2年4組 16才 10月10日生まれ 身長167cm程だが割と細身
。 童顔な所と、肌が多少色白なのを気にしている(生まれつき)。 でも筋肉質なので触ると石の様に硬い。
成績は中の上ほど。体を動かすのが好きであったが球技は苦手。(ノーコンらしい)
性格は素直で誠実。 親に似てお人好しで、割と人の事を信じやすい。
逆に欠点はと言えば、意思がそれほど強くない事か。 何かに流されやすく、これと思った事以外はからっきしだったりする。 直感的人物の傍に居ると安心するタイプだ。
ただし割と直情的な所もあり、正義感に似た衝動を抱く事もある。 ただしこうなると視野が狭まってしまうのが玉にきずか。
中学3年の頃に剣道と出会い、一生懸命打ち込める目標が出来た。 統也と出会ったのはその頃。
統也に置いて行かれない様に日々の鍛錬は欠かさない。 とはいえ相当な努力家でもある。 趣味が無いので暇な時に筋トレをする程だ。 そのお陰で剣道でもなかなかの成績を収める事が出来たのだと言えよう。 とはいえ凡人の領域はまだまだ出られないが。
好きな食べ物は寿司、ただし回転寿司の。 エンガワが一番好きらしい。
そんな至って普通の高校生である彼はその後、凄惨な戦いの運命に巻き込まれていく事になる。
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田中 茶奈
本作のヒロイン。 公立白代高校 1年5組 16才 6月3日生まれ 身長144cm程で現在も成長中。
気になるサイズも成長中。
髪型は黒髪ロングだが前髪もロング。このままでははっきり言って可愛いとは言いがたい。
ただその髪を避ければ美少女が姿を現す。 小顔美人、整った顔付きは大和撫子の名がよく似合うくらいだ。 ただしあくまで「素材が」の話だけであり、彼女自身には余り手入れが成されていない。 よく見れば髪も痛んでいて、肌も荒れている。 化粧もしていない様で基本はすっぴんである。
また性格は極端に大人しく、根暗という印象さえ抱くだろう。 口数も少なく、意思表示も苦手で考えている事はよくわからない。 何かしらの理由はありそうだけど。
でも割と行動力はある様で、次第に彼女らしさを明らかにしていく事だろう。
なんらかの理由で渋谷にいた所に、勇達と出会い、そして救われた。
身長に伴わず非常に体重が軽い。 大体30kg前後と推定。 その原因は生活習慣にあると推測される。
また本人は名前に何かしらのコンプレックスを持っており、あまりその名前を伝えたがらない節がある。
好きな食べ物は肉の模様。 肉種に拘りは無いらしい。
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司城 統也
勇の親友でもあり目標。 公立白代高校 2年2組 17才 5月1日生まれ 身長192cmと高長身。
勇と並ぶと明らかに背丈が違い、並ぶと目立ち易い。 頭一つ分抜けているので当然か。
容姿端麗で面長、お洒落にも自然と気を遣えるイケメン男子ここに極まれり。
頭も良く仲間の信頼も厚い。 話し方も嫌味が無く、誰も卑下したりしない精神の持ち主。 ただ多少おせっかいな部分もあり、これが出るとたちまちトラブルメーカーに。 何度勇を困らせた事やら。 もっともこれも愛嬌の一つで、仲間内からは笑いの種にされる事が多い。 陽キャ達は細かい事を気にしないのだ。(勇としては少しは気にして欲しい所もある様だけれど)
スポーツ万能で少人数の部活の手伝い等をオファーされる事も多い。
しかし実はこんな彼も、勇と出会う以前はダメ人間だった。 何でも出来るが故に目標が無く、何もする気力が起きないという。 競い合う人間と誰一人として巡り合えなかったからだ。 だから付き合い方も下手で、やさぐれて言葉もきつく友達もいない。 そんな中学時代を送っていた。
でも勇に出会う事で変わる事となる。 才能に関係なく唯ひたすら剣道に打ち込む姿勢に感動し、共に進んでいく事を決めたのである。 これが親友となるきっかけだったからこそ。
突如とした魔者の襲撃より勇を守る為に盾となり、目の前で儚くその命を失う。
だがその死に様はまさに統也自身が宣った通りの結果を残した。
だからこそ勇は統也を忘れない。 想いに報いる為にも。
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剣聖(あるいはソードマスター...etc)
身長226cm その身長にして全身が筋肉の様な巨体を持つ謎の大男。
その力は絶大で、魔者と呼ばれる異形の者を軽く屠る程だ。 おまけに尋常ではない速度まで体現する超人的存在と言えよう。 そもそも街の空を跳ぶなんて普通じゃない。
様々な異名を持ち、その異名のいずれもが世界に轟き知らぬ者などいない、と本人は豪語しているが詳細は不明。 そもそも勇もちゃなも両親達も知らなかったのできっと何か理由があるに違いない。 何故その様な異名が付いたかは物語が進むと明らかになっていくだろう。
ちなみに彼の本名は教えてくれない。 憶えていないのだろうか。 それとも異名で呼ばれる事に慣れ過ぎたからだろうか。
なお興味のない者の名前も覚えられないのか、人の名前を口にする事は殆どない。 面倒臭がりなのが拍車を掛け、それが普通になっている。
巨大なバックパックを背負いながら歩く姿は異形の者となんら変わりのない風貌に見える。 重量も相当で、勇の家の軒先に置いた今は庭を沈下させる程。 なお中身はガラクタばかりの模様。 そんな重くて大きな荷物を持ち運んでどうするつもりなの?
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シン(敬称)
統也とは別の親友で、本名は園部 心輝。 勇達と同じ白代高校の同級生で同じクラス。
サブカルに深い知識を持ちながらも無駄に熱い、熱血系オタクである。
勇との絡みも多く、統也に負けない程。 それ故に若干統也にジェラシーも抱いている。
問題児のあずーを妹に持ち、その扱いは世界一と豪語している模様。 というかそもそもお前しか扱わないだろう。
なお詳細は登場時を参照のこと。
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あずー(敬称)
統也とは別の親友シンの妹で、本名は園部 亜月。 勇達と同じ白代高校の生徒で1年生。
出会った時から元気一杯で勇達に絡んでくる女の子。ただし少し頭は悪い方。
元気過ぎて適当にあしらわられる事が多く、色々と問題も起こしてばかり。 なので話のネタにもされやすい。(兄からも)
決して勇の好みの存在という訳では無い。
なお詳細は登場時を参照のこと。
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渋谷
しぶやではない。 しぶたにである。 フィクションであり微妙に名前が違うだけで、誤植ではない。
若者の街。 田舎者の憧れ。 明日を彩るフィーチャーシティの一つ。
人々はここに出会いと刺激を求めて集まってくる。 お陰で平日・休日に関わらず人でごった返し、多種多様な目的を果たす為に夜遅くまで光が途絶える事は無い。
勇達の家のある街からも比較的他の街よりも近い。 なので地理的な関係上、同学校生徒が訪れる事も多い。 基本的に最寄り駅から電車一本で到達可能となっている。
なお物語の関係上、実際の人物・施設などとは一切関係はありません。
「渋谷にそんな所は無い」と突っ込んでも、「作品の世界にはあるんだよ」と返って来るだけである。
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マモノ
漢字で書くと『魔者』。 ちなみに文字で書くと何故か剣聖には通じない。
その名の通りではあるが、魔―――人に害を成す、その者という事である。 何故それだけで通じるかはわからないが、いつかその理由が公になる日がくるかもしれない。
異形の姿をしており、その種族は千差万別と言われる。
勇達が初めて出会ったのは、例えるなら鬼の様な存在か。 緑と茶が合わさった肌の色で、2m程の背丈という亜人。 肩幅は大きく、まるで常に肩を上げているかのよう。 目は人の2倍程に大きいが作りは似ており、耳は長い。 髪型は個体によって異なる。 爪や牙なども獣の様に大きく、足の長さよりも腕の方が長いのが特徴的。 ただし角の様な物は無い模様。
服もラフだが着ている。 害獣の様に殺意をばら撒くが、喋れたり服を着ている辺りは知性や文化があるのだろうか。
何故ここに居るのか。何故襲ってくるのか。今はまだ何もわからない存在。
只一つ言える事は、その力は大型の獣が如き。人を殺す事など造作もない。
今後は彼等の様な存在が物語に対して大きな存在感を放ち続ける事となるだろう。
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マケン
漢字で書くと『魔剣』。 そのままである。 これも何故これだけで伝わるかは不明。
不思議な力を持つ武器であり、感情を込める事でその力が攻撃力に繋がる。 その威力は人の可能性を凌駕するという。
これらを使う者を魔剣使いと呼び、ひいては魔者との闘いにおいて高いイニシアチブを持つ要素になる様だ。
なお魔剣と言っても剣だけではなく、この様な力を持った武具全般を魔剣と呼ぶらしい。
この物語において勇達、魔者、そして変容する世界を繋ぐ鍵とも言えるアイテムである。
その秘密は物語が進むにつれて徐々に明らかになっていく。
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エブレ
勇が初めて手にした魔剣。 旧オーダラ語で『誘い』『いざない』という意味を持つとの事。
刀身は全長で80cm程の短剣クラス。 刃先が40cmくらいで半月型を象り、いびつな十字を描いた形をしている。 黒塗り。
素材は不明だが木の様な特徴を持っている。 とても軽く、あっても1kg以下で片手でも振り回せる。
十字の中心に直径5mmほどの小さな玉が嵌め込んであり、光の反射角度により様々な色を放つ。
剣道をやってきた勇にとって両手持ちし辛い柄の長さではあるが、我儘も言ってられない。
ちなみに旧オーダラ語とは現代には存在しない言語である。
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勇の自宅
2階建ての3DK宅。 1階に両親共用の書斎とリビング兼キッチン、風呂トイレ別、2階に勇の部屋と両親の寝室がある。 駐車場は車1台分で結構狭い。 いわゆる東京で一般家庭が持てる平均的な一軒家である。
勇が小学生の時に父親が決起して購入。元々中古物件で築30年ほど。 なのでちょっと古臭いのと歪が生まれ始めている。 リフォームしたいけど予算が無いので対策は半ばあきらめ気味。 ローンも残っているので我儘は言えない。 住めば都の精神で行こう。
2mを超える身長の剣聖にとっては狭い事この上ないだろうが、日本人の感覚としては丁度いいので仕方の無い所。
ちなみにワンボックスカーを所有し、敷地内で駐車されている。 なお2回ほど駐車場内にて擦ってしまっている模様。 痛々しい傷跡は今なお車と塀に刻まれたままだ。 悲しい。
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しゃぶしゃぶ
日本が育んだ鍋料理の亜種。
鍋あるいは専用の容器を使用し、焼くのではなく茹でる事で無駄な脂肪分を落とし。 かつ出汁湯と共にコーティングされた肉の旨味が最強のハーモニーを奏でる。 焼肉の上位互換と言わざるを得ないだろう。(適当)
タレはポン酢、胡麻だれ以外にも様々あるという。 加えて出汁湯も麻辣油や白湯、豆乳やトマトと種類は豊富。 果たして人生において全てを制覇する事が出来るだろうか。
なお、似た特徴を持つという事で生まれたすきやきしゃぶしゃぶという別種も存在する。 ああなるともはやしゃぶしゃぶではない。(美味しいけど)
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ちゃなの飲んでいたジュース
彼女は別に他意はない。ただ欲しそうだったから提供しただけだろう。
しかしそれは健全な男子にとって魅惑そのものではないだろうか。
ちなみにリンゴ100%ジュースである。甘い青春の一ページ味。
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