~第五 節目 其の設定集~
作中登場人物・登場物の紹介
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藤咲 勇
本作の主人公。
物語が始まってから今に至るまでいい事が無く、自分の才能の無さを努力と根性でカバーする真面目で誠実が売りの少年。
ただし彼が思っている以上に回りの彼に対する印象は高く、好意を寄せる者も少なからずいる模様。
常に自分の成長度合いを測る癖があり、それは魔剣を持つ時よりも前から着いていた日常の特訓からなる癖である。
ザサブとの戦いにおいて全身の要所要所への命力を使用した身体強化を施した戦闘を行っており、着実に戦闘に対する技術は向上している。
また戦闘においての彼の閃きは非常に彼の戦闘の助けとなっている。
彼が前衛で戦い続けるからこそ、ちゃなも後衛に専念出来ると言えるだろう。
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田中 茶奈
本作のヒロイン。
彼女の身の上は非常に不幸であったが、勇達と出会う事でその不幸を払拭することが出来た。
普段はおとなしく内向的で口数も少なくはあるが、やると決めたらすぐに行動し始める前向きな少女。
ただしその決めた行動が必ずしもいい事であるかは別である。
魔剣使いとしての才能を有しており、その戦闘能力やセンスは人の考えを凌駕する。
命力も底無しかと思われるほどの力を持っている模様。
ザサブとの戦闘において加減を行った戦闘や火球ではなく空気弾のようなバリエーションの追加、そしてドゥルムエーヴェとアメロプテ二刀流という荒業もやってみせた。
二刀流から成る火球連弾は一発一発が雑魚レベルであれば即死を狙えるような威力の球を2~3発/1secほどで撃ちだせる驚異の攻撃性能。
ただし彼女にかかる命力の負担も大きく、今までの戦いで能力が向上していた彼女であってもさすがに戦闘終了後にはほとんど力尽きていたようだ。
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剣道部の先輩
3年生で剣道部副部長。
前回の全国大会団体戦で副将として出場するも準決勝で主将の統也に出番を渡す前に敗北した。
その時表彰されなかったことを悔いて今年こそはと息巻いていたが、統也の死と勇の退部で追い詰められ、勇を引き留める為に必死になる。
しかし、結局自分の実力とその他のメンバーの実力が無かった事に気が付き、その後勇達抜きで大会に挑む事を決意する。
結局団体戦ではまさかの地区予選敗退を喫すが、個人戦で関東大会で辛くも3位に入賞し、本人の言う夢は叶った。
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アキ
本名は清水 愛希。ちゃなと同じクラスで元いじめっ子。ちゃなとの面識は高校から。
身長162cm、そこそこスタイルが良く、いわゆるギャル系。明るさもあり、クラスでも人気者。
ただし割と陰湿な所がある所為か、自分達も嫌われたくない・・・そんな気持ちを持って接する子も少なくない。
陰湿な面があるが逆に気が合えば非常に明るく頼りになる子。
なんだかんだで人情深い所もあるのが人間らしい。
ちゃなをイジメていたが、勇に諭された結果自分のした事を悔いてちゃなと和解する。
その後はちょくちょく日常面でちゃなと絡んでいき、ちゃなの心の支えの一人になっていく。
ちなみに取り巻きの二人は尾上 風香、佐々木 藍という名前。
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福留 晴樹
国の代表として国土変容問題や魔者問題に対して全権を任された謎の老人。
歳は68歳ですでに14才の孫娘がいる。
勇達に出会ったのを機に、彼等に協力を仰ぎ諸問題を解決するための窓口となって働いている。
その顔はとても広く、日本の政財界だけではなく、世界においても彼を知らぬ大企業の重役・政治家は居ないとされる。
彼に師事を仰げば昇進するというジンクスがある程。数々の謎を秘めたミステリアスダンディである。
ただしそんな彼も孫娘だけには頭が上がらないらしい。
趣味は言葉遊びで人に冗談を言う事。
頭の回転が速い彼だからこそ出来る冗談であり、大抵の人は騙される。
なお彼の言動等が本物の政治家と比べて逸脱している等と思うかもしれない。
彼と違って作者は政財界に知り合いなどいる筈もなく、そういった矛盾点はフィクションという事で軽く受け流していただきたい。
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アルファーダ
日本が誇る自動車メーカートトダ社製の大型LLクラスのミニバン型高級車。
一般人向けの中ではかなりの高級・高価格を誇り、一部の車好きから憧れられる車。
乗用車としては最大級の最大8人乗りが可能であり、内装も様々な高級装備で揃えられており、ドライブ時にはその楽しみを満喫出来る事であろう。
勇の父親にとってもこの車は憧れであり、いつか落ち着いたら買おうと思っていたらしく、今回の出来事で降って湧いてきた為その喜びは計り知れない。
今後の運用を考えるとこれくらい大きい方がいいだろうという福留の配慮もあり、この車が選ばれたのは彼にとっての幸運であろう。
なお提供された当日に早速こすってしまい、これを機に駐車場を広げる決意をする勇の父親であった。
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ザサブ族
阿蘇山麓に転移してきた魔者の一派。赤黒い鱗が全身を覆うトカゲの様な形をした様相が特徴の魔者。
だからといって爬虫類という訳ではない。ダッゾと同様、非常に獰猛な種族。
転移してきた数は今までの中で一段と多く、麓周辺一帯を陣取れる程の数であった。
またその戦術も対魔剣使いに特化しており、相手に王の存在を悟られない様に行動する作戦で勇達を追い詰めた。
この作戦はちゃなの様な遠隔攻撃を行う魔剣使いに対して特に有効で、大きな一撃を好むこの手の魔剣使いにとっては非常にやりにくい。
単体で突っ込めば全周囲からの攻撃は免れず、またその隙に近づいてきた王の雷攻撃を食らえば魔剣使いと言えど大ダメージは免れない。
今回勇達が勝てたのは、ちゃなが一般的に考える魔剣使いの常識を遥かに覆す能力を持っていた事が要因の一つと言える。
なお、王の使う雷攻撃は彼等の一族に伝わる秘伝の技で、性質はちゃなの魔剣攻撃に非常に似ている。
魔者は魔剣に関わらず強い命力を誇っており、魔剣無しでも才能が有る者であれば彼の様な攻撃が出来るとされている。
ただし、いわゆる魔法の様な攻撃は命力の消費が激しく基本的には使い勝手が悪い為、人間・魔者どちらにおいても習得者は少ないとされる。
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