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第6話 望まれた平和なんかじゃないけど

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本作品の内容はフィクションです。

登場する人物・団体・地名等は架空のものであり、実在する人物・団体等とは一切関係がありません。


また本作品には過激な表現が含まれておりますが、犯罪にあたる行為など実際に行われますと、刑法により厳重に処罰されますので絶対に真似しないでください。


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光一「博士ぇぇぇぇぇぇ!」


俺が雄叫びをあげると空から全長10メートルはある巨大なコンテナが落ちてきた。ドーンと轟音ならせ土煙を振り撒く。


光一「お前を倒す秘密兵器の登場だ」


コンテナから剣の柄が顔を出している。俺はそれを握りコンテナから剣を抜刀する。剣の大きさは全長は6メートル超である。アニメとか漫画に登場する大剣そのものだ。ただ博士も俺も想像力が乏しいためデザインは無骨だ。


光一「お前に素手で挑むのは危険極まりないのでな。正義の味方らしく王道の剣を用意した。だが普通の剣じゃない。あり得ないほど大きく重い剣だ」


ゲイシー「お荷物の間違いじゃないですカ~? 好きだらけ」


急接近からの横ばいに一閃。


ゲイシー「ギャ」


吹き飛んだゲイシーを思いっきり足を前に動かし追撃の袈裟斬りを放った。俺の能力の限界値はこの剣の素振りでかなり向上されている。


ゲイシー「アアアアアアアアッ」


やはり一撃、二撃当てても体は真っ二つにはならない。俺も多分ならないだろう。人間離れしてるからな。


先手必勝の俺の作戦をもろに食らったゲイシーは血を吐いている。


ゲイシー「やりますネ。あなた相手に人形も無意味でしょウ」


許容範囲オーバーを気を付けなければならない。連続攻撃は危険だ。


光一「なんでもしてこいよ。切り伏せてやるよ」


虚勢を張る。ゲイシーがどんな手札をきってくるのかわからないのだ。


ゲイシー「正義の味方さン? 少し話しませんカ? まぁわたしは聞かなくてもわかるんですがネ~」


何をいってんだこいつは。


光一「殺人鬼に語ることなんてねぇよ!」


ゲイシーに攻撃すべく俺は真っ直ぐ走った。


ゲイシー「確かにわたしは人を食べましたネ。けどそれとあなたになんの関係があるのでーすカ? あなたはこの国の法の番人でもないでしょウ」


ゲイシーを向かって剣を垂直に構え突きを放った。だがそれは虚空を突いた。


ゲイシー「あなた以外はキャーキャー騒いでるだけでしたヨ? 滑稽にも程がありますネ。まぁそれに比べあなたは勇敢と言うことでしょうカ」


思いっきり突きをしたせいで次の動きに繋げられない。ゲイシーに腹を蹴られた。俺は吹きとばされる。意識が飛びそうになった。剣を手放してしまう。


ゲイシー「ですガ、無謀とは思わなかったのですカ? 人を食べる化け物が相手ですヨ? あなたには力があるようですガ。おごりはよくありませんネ」


光一「ゴホッゴホッまずいなこりゃ」


剣を手放してしまった。唯一の活路と思われる剣を。


ゲイシー「面白くありませんネ。剣なら返しますヨ。はやく絶望してくださいヨ」


ゲイシーが剣を持ってこちらに投げてきた。あいつこの剣が持てるのかよ。博士オリジナルの特殊合金使ってるんだぞ。なんトンあると思ってるだ。剣をキャッチした時目の前が光に包まれた。煙が立っている体が炎に焼かれている。


光一「あああああああくっそぉぉぉぉぉ」


持っている剣を振り回し煙と炎を立ちきった。


光一「はぁはぁ何が起こった」


ゲイシー「正体はこちラ」


ゲイシーが手に何か持っている。


ゲイシー「上手く避けることをオススメしまス」


ゲイシーが何かを投げつけてくる。速すぎる! 弾丸並みに速い! けど俺の動体視力も能力の経験で上がっている。高速移動出来るのに目が追い付かないってなことはない。だがこれは剣で防ぐしかない。俺は剣で何かを切った。のは選択ミスだったらしく何かは爆発した。


光一「あああああああ」


また爆炎の餌食になった。熱い。必死で剣を振り回し炎を吹き飛ばす。


光一「爆弾かよ」


ゲイシー「大当たリィィィィ! ご褒美がほしいですカ? アッハハハハハハハハ!」


ふらついてきた。本格的にまずいな。


ゲイシー「下らない正義感なんて振りかざすからそうなるのでス。ただの傍観者であればこんなに傷つくことはなかっタ。諦めなさい」


こいつの話にも付き合ってやるか。イライラする事ばっか口走りやがって。


光一「確かに俺は政治家でも警察でもねぇよ! だがな悪いことしたやつを次悪いことをさせないために俺が出来ることがあるなら可能性が少しでもあるなら俺は動く! 勇敢とかそんなのどうでもいいだよ! ただ力があるのに傍観者にはならねぇ。口ばっか達者で人を傷つけるやつにはならねぇし暴力で傷つけたりはしない。俺は絶望しないぞ。こういう人間がいるんだ。お前が食った人類を舐めるなよ」


許容範囲オーバーなんて考えていたらこいつは倒せねえ。全開でいく!


ゲイシー「この世界は平和なんでしたネ。殲滅兵器がなイ。あぁぁぁぁぁぁぶち壊したいですネぇぇぇぇぇ! こんな偽りの平和! 気持ち悪イ」


光一「平和で何が悪い! 殲滅兵器が無くなって人類は大きな戦争をやめた。でも小さな戦争は何処にでもある。俺は偽りの平和でも人が手を取り合って、笑顔がたくさんあってさ、優しい人が苦しんでいる人に手を差しのべてる。そんな世界のどこがいけないっていうんだぁぁぁぁ!」


ゲイシー「キモチワルイ。オマエキモチワルイヨ。平和なんて私が許さなイ。壊しますヨ」


光一「お前が何度平和を壊そうとしても俺が守ってやる。絶対になぁぁぁぁぁ」


全身全霊の踏み込みをかける。もうそれだけで意識が飛びそうだ。だが前進はしない剣を振りかぶる物体は音速を越えると空気の壁に衝突する。この壁をぶち壊した時に発生する爆風をソニックブームというらしい。博士のお手製のこの剣なら破壊出来るだろう。俺も能力さえきらさなければいける。


光一「これは避けられねーだろ!」


文字通り全力で袈裟斬りを放つ。


瞬間。足場が無くなった。空気の爆発により発着場が吹き飛んだのだ。


ゲイシー「アハハハハハハハ! なんと楽しいのでしょウ! 腹痛イ! 名前お聞かせ願いますカ」


光一「光一だ! くそやろう!」


ゲイシー「あなたが……覚えましたヨ。コウイチ! あなたの絶望はまた今度に取っておきましょウ! ヒャハハハハハハ」


光一「ゲイシィィィィィィィィ!」


足場がない。おまけに空気の爆発で俺の体は吹き飛ばされてる。キャパシティオーバーの一撃を放ったせいで意識も飛びそうだ。


そんなときに俺はこう思った。


光一「星が綺麗だ。街も街灯のおかげかキラキラしてる。絶景だな。これを守れただけでもよしとしよう。咲希はみたことあるのかな? こんな絶景を……。あるわけねぇか」


なんでこんな時にあいつの顔なんか浮かぶんだろうな。ああもうダメだ。


俺の意識はそこでプツンと切れた。





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