喜怒哀楽の向こう
小さいときから、四六時中一緒にいたあいつと俺は、お互いの喜怒哀楽の癖もなんとなく分かる。
あいつは
嬉しいときは、ニヤニヤだらしない顔をして、三日月になった目を向ける。
怒っているときは、右眉が少し上がり、拗ねるときは唇を尖らせる。
哀しいときは、無理に笑って、膝の上では指先が白くなるぐらい手をぎゅっと握る。
楽しいときは、子供みたいに、はしゃぎ、声がいつもよりワントーン上がる。
それを見るたびに俺は
嬉しいそうなときは、あいつの両頬を抓りながら、笑いかける。
怒っているときは、あいつの文句や愚痴を聞いてやる。
でも、相槌しかしない俺に、あいつは拗ねたように唇を尖らす…それを見るたびに俺は、不謹慎だと思うが、その唇にキスをしたくなる。
哀しいときは、寄り添いそっと、震えている手を上から包んで大丈夫だと言ってやる。
楽しそうなときは、周りが見えなくなるから、危ないぞと言いながら怪我をしないように後ろからついて行く。
1つ1つの仕草が愛しく感じる…
だからなのか、すべての物から守りたくなる。
そんな仕草、すべてが愛しい。
今日も明日も明後日もこの先も喜怒哀楽の表情で恋の話をする、あいつの親友のふりをする。
一生言うことがない、捨てても捨てきれない想いを奥底に隠して…。
いくら知り尽くそうと
あいつの喜怒哀楽の先には俺はいない。
女々しい氷、兎のタイムリミット、喜怒哀楽の向こう、この三つを中学生のときに違うサイトの方で上げました。
この作品が1番ボーイズラブ度が高いと思います。中学生で書いてたと思うと少し恥ずかしいです(笑)
拙い文章を読んでくださりありがとうございました。




