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ケイオス・イーラ  作者: アメジスト
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ケイオス・イーラ 3

なんで、こんな世界になっちゃったのかなあ。よく分らないけど、あの日以来、人類は、ただ生き残る為に必死に、頑張り始めた頃の追憶です。

追憶

 あれは確か、私が高校1年生で、夏休みが終わった頃でしたね。西暦2050年9月9日でした。異変はちょうど日本とは反対側に近い、米国の大西洋側から、始まりました。現在でも研究中ですが、私達と同じ様な、平行次元世界とか言う、妖魔が、支配と言うか、地球の恐竜時代のように、力で支配している丁度地球サイズの惑星と、シンクロしてしまって、離れなくなってしまった。らしい・・・私は戦闘専門なので、良く分りません。けど、研究は、未だに続けられています。でもねえ、向こうの世界に反攻作戦なんて立てられたら、いやですねえ。

 ただ、日本にとって幸い?だったのは、異世界との重複だか、シンクロだかが、日本の反対側から起こって、じっくり半日以上、対策を練る時間が有った事。そして不幸な事は、政府が全く機能しなかった事でした。

 当時の高校生は、教科書など一切持って居りません。全員学校支給の、ノートパソコンを、一台ずつ持っています。ですから、余計に生徒は混乱したのです。ネットで丸分りですものね。

 向こうの世界では、事前に知っていたのか、上位種でも、ランキング級が、いきなり米国南東部から南アメリカを襲ったのでした。対して、人類側は、遂に戦術核兵器を投入、さすがに、これには、最上位種も消滅~大ダメージを受けたのですが、それは、人類にとっても両刃の剣でした。しかし、現在では、その攻撃が正解だったと言う意見の方が大勢をしめています。何故なら、それ以前の通常攻撃によって、妖魔にあまりダメージを与えられず、逆に壊滅に近い被害を、軍民関係なく出していたからでした。特に世界中の警察官の武器は、通用せず、被害を拡大させる結果となっていました。

 そして、地球側では、単なる信仰として存在していた神々、宗教、宗派など関係なく、精神的信仰の対象から、実在感を持って行きました。あらゆる宗教の神様達が、自らを信仰する人々を守るべく、あらゆる神官達に、聖結界、神結界を創らせたのです。ただし、その絶対数が決定的に足りませんでした。日本でも、神官、巫女、僧侶が、全力でより強いお札を書いておりました。自衛隊や警察も、この難局に全力で当たる決意でしたが、戦力的に、一撃で全滅させられる事が、報道され、逆に神結界の中へ、集合すると言う、情け無い状態となっていました。それでも、一部の航空自衛隊が出撃して、ある程度の戦果を上げたと、報道されると同時に、壊滅的損害を出した事も、ネットに流されていました。

 その時、私の学校にも、下位種、黄蟻戌・オウギケン(後から名付けられました)の群れに襲われていました。飛び抜けて素早い、黄蟻戌に対して、学校の皆は、成す術が無く、一部の教員、生徒が持つ練習用の木刀や竹刀では、全く役に立たなかったのです。カチンと来た私は、愛刀、関の無銘神を抜いて、黄蟻戌の3倍のスピードで、普通の人間の6倍の素早さで、同級生や、先生を殺して喰らっていた黄蟻戌16匹、これを私一人で、全滅させたのでした。返り体液を浴びてしまった私は、重傷患者として、入院させられました。そして、何故か三週間かかって退院できた私は、陸上自衛隊対魔師団の臨時三尉にされていたのでした。あれには、マジで面喰らったものですよ。女子高生の一年生が、いきなり陸上自衛隊の士官でしたからねえ。

制服がカッコいいから入学した訳ではありませんが、流行の防暑素材のロングジャケットに、動き易い、部分プリーツの入ったスカート。ブルーを基調とした。今様の制服でしたよう。それが・・・ダサイ、時代遅れの陸上自衛隊士官の軍服ですからねえ~。しかも、役に立たないと、私ですら知っている、拳銃、榊3型付き、って危ないだけですよね。ネットは見てましたし、まあ、覚悟はしてましたけどね。

女子高生が、故有って、陸上自衛隊に、強制入隊しかも士官ですと。世の中無茶苦茶になりつつあった頃のお話でした。次回はもう少し、分ってきます。・・・多分

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