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第2話 貧乳用ブラはサラシの進化系

女体化系の物語の妄想はいろいろしてますが、下着事情はどうにも微妙に難しいですね。

貧乳がコンプレックスの方、気に触ったらすいません。

 予想外のダブルブッキングから始まった春馬と真琴の同棲生活。

 あれから3日が経ち、春馬は今日が初出社の日。




「高校でブレザーは着慣れてたつもりだったけど、スーツはスーツでまた違うもんだな」


「ほぉ〜。割と似合ってるじゃん。正にビジネスマンって感じ」


「そうか?スーツに着られてる感ないか?」


「いやいやいや。意外と似合ってるよ。いいんじゃない?超新星」


「新成人って言いたいのか?」


「あれ、違ったっけ?」


「超新星は星の爆発の話だ。新成人は20歳になってからだ。俺はまだ18。ここは普通に新社会人だろ」


「じゃあまあとりあえず、ニューカマー行ってらっしゃい!」


「なんだそれ?……まあいいか。行ってきます」


 そう行って春馬は新社会人として旅立っていった。



 ❨真琴サイド❩


 春馬との予想外のルームシェアが始まり、始まったその日の内に何故か女体化してしまった僕。

 本来の一人暮らしだったなら、多少パニックに陥ったりもしただろうけど、そこは一人なんだから、誰にも気兼ね無く、何の問題もなかったはずだった。しかし、風呂場で女体化した僕の体を見た時の春馬のあの反応は、どうしたものか……?完全に異性に対する反応だった。相手がこの僕なのに。

  

 2日目の夜。

 僕は今後の同棲生活を円滑且つ平穏に過ごすため、春馬にいくつかの実験を試みることにした。


 一つ目。お風呂事情。


「春馬ぁ〜、次お風呂空いたよぉ〜!」


 上半身裸で(下はボクサーブリーフだけど)、胸だけ隠れるようにバスタオルを首にかけてリビングにドーン!(胸なんて男の時と変わらんけど)一人暮らしだったらこれが僕のプライベートスタイル。


「おぉ。んじゃまゆっくり入って……」


 ガタンッ!!


「お、おまっ……、上半身裸って……!?上着ろ、上!」


 鼻血でも出たのか口元を押さえて動揺全開の春馬。顔も真っ赤だ。下は良いのかよ!?

 うん。やっぱこいつ童貞だった。まあ、昨日までなら僕も他人のこと言えなかったんだけど。


「あ、ごめん。エロかった?」


「そ、そういう意味じゃなくてぇ!」




 2つ目。女の下着事情。


 春馬がお風呂から上がるのを待つ間、僕は自分の部屋でとある仕掛けを準備する。と言ってもやる事は簡単。乳首に絆創膏を貼るだけ。昨日突然女体化してブラジャーなんてもの持ってるわけないし、仮にもしあっても着ける意味なんてあるのかこれ?……というわけで、とりあえずここは絆創膏というわけだ。


 ………で、貼ってみたものの……。

 鏡で見た己の姿を見て、僕は頬が引きつるのを感じた。いや、実際引きつってたんだけど……。我ながら実に滑稽だ。どこがどう滑稽かはみなさんのご想像にお任せします。



 程なくして春馬がお風呂から出てくる音がした。

 もう一度鏡を見て、やっぱやめようかなとためらう。


「何やってんだろ、僕?」


 つい独り言が漏れた。すると、


「真琴ぉ〜、一緒にアイス食う?」


「………」


「真琴〜?」


 迷っていたせいで反応が少し遅れてしまった。


「真琴?」


 春馬が僕の部屋のドアを開けた。僕はそのすぐ目の前にいた。咄嗟に絆創膏を剥がそうとしたけど、


「…………」


 春馬と目が合ったまま静止。その後春馬の目線が下に下がるのが分かった。


「……え?」


 春馬の顔がみるみる赤くなり、同時に引きつり出す。


「あ……いや……これは……」


 何をどう弁解していいのか分からない。本当はドッキリをしかけるはずだったのに。


「春馬違うんだ。これは……!」


 焦って弁解しようとした時、


 ペロン……。


「あ……」


「っ………!?」


 急に変な汗をかいたせいか、絆創膏が片方剥がれてしまった。

 別に絆創膏が剥がれただけで、大したことではなかったはずだった。でも、その時の春馬にとっては……、


「ブフォッ!?」


「えっ、ちょっ……なんで鼻血出してんの!?」

 

 ……で、その後、

 女体化したばかりとはいえ、恥じらいだとか、慎みの無さだとか、女の体になったことをもっと自覚しろとか、鼻に止血のティッシュを詰めた姿の春馬にダラダラとお説教をもらった訳です。


 場面は冒頭に戻り……。


 春馬を見送った後、真琴は明日からの大学生活について少し考えることがあった。

 まず、大学に登録された戸籍は言うまでもなく男なわけで、でも明日から行く自分は女?なわけで。でも、脱がなければ決して女だとは誰も思わないであろうこの外見。でも、せっかく女になったんなら、服のオシャレもそっちに寄ってもいいのでは?つまり大学デビュー?的な?


「う〜ん……。でもまるっきり女物の服着るのは無理だな。ムリムリ。中性的?ボーイッシュなイメージか。だいたいのお気に入りの私服は家から持って来てるけど……。小遣いまだあるし、ちょっと買い物に行ってみるか」




 3日ぶりにアパートの外に出て、着いたのは市営バスで30分ほど移動した、弘前駅。駅周辺の街には百貨店の他、様々な商業施設がある。真琴が好きなアニメイトや大型書店、カフェもある。


「とりあえずぅ〜……、ビックリホーテーならなんでもありそうだし。衝動買いで何か意外なのも買えるかも。ひとまず服系だな。よし!」


 全国チェーンの総合ディスカウントストア『ビックリホーテー』。

 真琴はそこで意外なアイテムを手に入れることが出来、休日を満喫するのだった。



 その夜。


「どーだ春馬!」


「そ、それは……ぶ、ブラ……なのか?」


 昼間、真琴が買って帰ってきた物とは、胸を小さく見せる、ストレッチなどにも使えるトレーニング用のタンクトップだった。昔でいうサラシのようなものだった。


「ストレッチ素材で意外に締めつけ感無いし、タンクトップだから、男でも女でも関係ないんだ。下着っぽくもないだろ?」


「たしかに」


 確かに下着には見えない。見えないが……、正直出来ればサラシの方が良かった。でもこれはこれでなんか……エロいかも。ダメだ!真琴のことをもう男して見れない!


 いかにも真琴の服装に関心している風に見せて、内心では抑えきれない下心と葛藤する春馬だった。





 朝。

 今日から遂に真琴も大学初登校日。


「じゃあ、行ってきまーす!」


「気を付けてな」


「春馬もな。新入社員頑張れー!」


「真琴も講義中に寝るなよ」


「初日からはまだ講義とかないから!」



 真琴は自転車で大学へ。春馬は最寄駅から会社へ。住む部屋は一緒だが、二人のそれぞれの日常がこれから進でゆく。





 誰一人知り合いがいない大学の入学式で緊張に耐える真琴。対して春馬もまた、入社二日目の緊張と覚える事の多さに息が詰まりそうになっていた。しかしそんな中でも、


 真琴大丈夫かな……。女子だと勘違いされてチャラい先輩とかに変なちょっかい出されてないだろうな……?


 真琴のことが気になる春馬。


「チョイチョイチョイ。まだ説明の途中だぞ?櫻庭くん聞いてる?もしも〜し?」


「ふぇいっ!?」


 新人教育担当の女の先輩に頭をポンポンと叩かれる春馬だった。


 


 続く……



さてさて、真琴は大学。春馬は会社員。これからどうなるのやら。因みに僕は高卒でしたので大学のイメージは完全に妄想です。

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