第1話(その2)
異世界転移したカイだけど、ハーレムよりもサッカーが欲しい!? ちょっと変わった異世界コメディが始まる。
どれくらい経ったか、目が覚める。
まだ日が高く、それほど時間は経ってないようだ。
まばたきをして──
「うわああ!ここどこ!?誰が拉致した!!」
縄で柱に縛られていた。薄暗い汚い路地裏だ。
激怒して大声で叫ぶ。
「誰だ!こんなことしたやつは!!ぶっ殺──」
突然、口を塞がれる。
「うるさいわよ!助けてあげようとしてるのに!」
もがきながら、相手が喋らせない。
「いいから聞きなさい!話があるの!」
右側を見ると、さっきの少女だ。
白人で、巨乳、長い脚、くびれたウエスト、ストレートの腰まで届く銀髪、前髪と青い瞳。
白いTシャツに紺のノースリーブコート、白いスカートと紺のブーツ。
普通なら「美人」と言うところだが、ただうるさい女だ。
「助けてあげる代わりに、話を聞いて...重要なの...」
うんうんと頷く。手を離される。
「誰だお前!?悪党か!?俺は──」
「黙れ!!」
頭を殴られる。痛い。大人しくするしかない。
かなり怒ってる。
「聞こえないの!?静かにしろって言ってるでしょ!!」
睨み返すが、逆らえない。
「もう...わかったよ、でも縄解け!」
「後で解いてあげるから、今は──」
「いや今すぐ!縛られるの大嫌いなんだ!あああ早く──」
「わかったわかった!だから静かに!」
縄を解いてくれる。
「ほら、満足?」
伸びをして解放感に浸る。
「はー、きつかった...で、お前は?」
胸に手を当てて得意げに。
「ふん、聞きたくなかった?私はアマ──」
「あーどうでもいいや」
呆然とする。
「は!?」
「用事があるんだ、追っ手がまだ──」
「バカ!みんなまっすぐ行っちゃったわよ」
「あ...そう」
どうやら匿ってくれたらしい。
笑顔で感謝する。
「ありがと!」
まだイライラしてる。
「礼なんていいから...私にも用事があ──」
「じゃあな!」
出口に向かう。
激怒して肩を掴む。
「待ちなさい!話があるって言ってるでしょ!」
「用事ないし、探索しなきゃ──」
「あなた別世界から来たでしょ!?」
その言葉が頭に響く。
「わ...どうして...」
凍りつく。
彼女はため息をつく。
「私もよ。服装と行動でわかったの...」
振り向く。
「よし、話そう!で、お前は?」
再び胸に手を当てて。
「あー、やっと聞いてくれるのね...私はアマリ、17歳。よろしく」
「変な名前だな」
「うるさい!...あなたは?」
鼻を掻いてから笑顔で答える。
「へへ...俺はカイ!...カイだ!」
「で、年は?」
「年?」
少し考える。
「性格なら5歳!見た目は14歳くらい...足して12歳!それで決まり!」
顎に手をやり、頭をひねる。
「年齢年齢...くそ!母ちゃん教えてくれなかった!」
冗談としか思えない顔で見られる。
「マジで言ってるの?」
「俺のせいじゃない!教えられてないものをどうしろってんだ!」
「あんた...マジでどうかしてる...」
必死に考え、ひらめく。
「あ!待てよ...年齢って生きてきた日数だよな?日数を31で割って月数、12で割って年数...16年4ヶ月21日だ!」
信じられないという顔。
まあ、名案だと思うんだがな!
「え...生きてきた日数を数えて計算したの!?毎日覚えてたの!?」
「ああ!なんで驚くのさ!」
「16歳!?子供みたいな見た目と中身だわ!」
傷つく。
「おい!失礼だぞ!...俺、しっかりしてる方だ!」
「絶対違うわ...」
話題を変える。
「出身は?」
「出身?...ああ、両親と住んでる町だよ!」
「国を聞いてるのバカタレ!!」
「あー...国?...誰も教えてくれなかった」
本気で怒ってる。ふざけてると思われたようだ。
「あ、あんた、あんた...どんだけアホなの!?」
俺も怒る。
「教えられてないものを知ってるわけないだろ!あ、遠くに海があったな」
「それじゃわからないわ!!」
ため息をつく。
「もう...私のを言っても無駄ね...知らないだろうし」
話題を変える。
「で、どうやって帰る?友達が待ってるんだ、サッカーしなきゃ!」
「ああ、サッカーの格好なのね...この世界にサッカーはないわよ」
信じられない。
「え!?じゃあみんな何で遊ぶの!?」
「中世の世界よバカ!あるわけないでしょ!」
壁を叩く。
「最悪だ!!...でも家に帰ればいい」
「それが...ほぼ不可能なの」
「え!?やだ!帰りたい!友達が待ってるんだ!俺──」
遮られる。
「落ち着いて!方法はあるの...難しいけど」
希望が湧く。
近寄る。
「本当!?教えて!」
腕組みして手で遮る。
「待って、まず私の話を聞いて」
「え!?いいから早く──」
激怒する。
「黙りなさい!話さないわよ!」
仕方ない。
「くそ...わかった...早く」
勝ち誇ったように笑う。
「いい子ね...私がここに来て1週間。寝て起きたらこの街の真ん中にいたの。最初は夢かと思ったけど、時間が経って現実だと...あんた本物?」
頬をつねってくる。
「痛い!バカか!」
手を離し、指さす。
「あんたのアホさ加減が夢かどうか疑うレベルよ!」
「お前の方がアホだ!」
「...で、どこまで話したっけ?ああそう」
上品に話そうとするが、うまくいってない。
「ここに来てから、食べ物を探して盗みばかり...一人で」
「は!物乞いみたい!」
カチンときたようだ。
「し、失礼ね!仕方なかったの!」
今のはちょっと悪かったか。友達もいないのか。
「あ、ごめ──」
「あんたもすぐ物乞いになるわよ!」
挑発的に言う。
「な、なんだと──」
「この世界は魔法や特殊能力が溢れてるの。私は──」
「やったー!!」
大喜びで叫ぶ。
「最高じゃん!戦士になれる?魔法使いも!?夢みたいだ!」
驚いた顔で見られる。
「え...嬉しいの?」
興奮してる。
「もちろん!RPGみたいでカッコいい!」
「RPG?...」
絶句する。
「知らないの!?」
首を横に振る。聞いたことない。
「ど、どんだけ無知なの!?未開の地の出身?でも服装は現代だし、サッカーも──」
「うるさい!早く話せ!」
目をピクピクさせる。
「わ、わかったわよ...ところで、この世界で同じ世界から来た人に会ったのは初めて。昔祖父と同じ名前の人が死んだって話は聞いたけど、偶然でしょう」
せかすように。
「はいはい...で、どうやって帰る?」
「私たちの世界ね...この世界には『神の王冠』ってものがあるの。10個に分かれた王冠を集めると『世界の皇帝』になれて、神に会えるの。どんな願いも叶う」
「願い!?車が欲しい!でっかいのがいいな──」
「バカ!帰還を願うのよ!」
「あー...そっか」
ため息をつく。
「だから──」
「で、その王冠どこ!?」
怒鳴り返す。
「バラバラになってるって言ってるでしょ!...それに、王族や超大組織が追ってるのよ」
ほとんど聞いてない。
「はいはい...王冠集めて帰るぞ!」
「頑張ればね...」
路地の出口へ走る。広がるファンタジー世界。
風が頬を撫でる。太陽の光を浴びた人々。
くすくす笑い、両手を広げて宣言する。
「友達にはちょっと待ってもらうぜ!俺カイは、この世界の皇帝になる!!!」
横のアマリはあきれた顔。
「聞かれてなくてよかったわ...」
そして彼女を指差す。
「お前も手伝うぞ!」
驚いてる。
「え!?何の約束!?」
俺も同じく戸惑った。あいつは一体何を考えているんだ?
「え?一緒に行くんだよ!友達だろ!?」
顔を赤くして手で覆う。
「友、友達!?いつから──」
「約束する!神に会ったら、お前も帰れるように願ってやる!!」
その言葉に彼女の表情が変わる。本当の笑顔で、少し尊敬まじり。
「...いい人なのね。わかった!手伝うわ!」
笑って前を見る。
「いくぞーーー!!!」
外国人(日本語、マジでゼロ。)が書きました。誤字・不自然な表現があったら教えてください!
正直なところ、日本語に訳すより英語で第一巻(5万字)を完成させる方が優先なんです。なので、新しい章の公開には少し時間がかかるかもしれません……。




