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第二十三話

またしても予約投稿の時間を間違えました。申し訳ありません

「ねぇねぇ、ここはー?」


「……うたのん、教えて」


「むー、なんで私が一人なんですかぁ……」


 どうしてこうなった、と声を大にして言いたい。円形のガラス製テーブルを四人で囲んで勉強しているのだが……。


 向かい側には葵衣がいて、両脇に、大事かもしれないからもう一回。両脇に、緋彩と叶恵がぴったり俺にくっつくように座っている。


「えーと、いつまでこうしてるの……?」


「学年一位が取れるぐらいになるまでー」


 それって俺の全てを教えろってこと? てか地力なら絶対二人の方が上だから教えたら俺じゃ絶対勝てなくなるじゃん……。俺だって全部百点なわけじゃないし、悪い教科は七十点代とか取るし……。


 緋彩もこくこく頷かないで。勉強会の醍醐味っちゃ醍醐味だけど、ゴリゴリに指導し続けるとかやだわ。折角葵衣だけじゃなく二人もいるのにさぁ……。


「てか三人をまとめて俺が教えるんじゃダメなのか?」


 俺は今回の範囲はそれなりにやってきたから分かるし、人に教えることが出来なきゃ身についてるとは言わないらしいしな?


「えー……」


「……わざわざ泊まった意味」


 ……お二人は不満があるようで……。みんなで一緒にじゃダメなの?いいじゃん、仲良くやろうよ。てかそれに不満があるならそれこそ泊まりに来た意味ないでしょ。


「そもそも何故そんなに取り合うのに個人で頼まない……」


「「………………」」


「え、思いつかなかったとか言う?」


 あ、顔逸らした。こいつら……! こっちは三人分の勉強を教える手間プラスこんな天国と書いて地獄と呼べるような空間をまとめなければいけない心労まであるのに……! 逃がさん……!


「にゃん!?」


「……にゃじぇ、ほっぺた」


あまり反省してなさそうな二人のほっぺたを掴んで強制的に俺と目が合うようにする。


「……取り敢えず、謝ろっか?」


 俺と、葵衣困らせたことについて。別に、喧嘩するために勉強会開いた訳じゃないしね? 慣れてきちゃってるけど、なんなら毎回言い争いしてるのもあんまり良くないよ?


「「……………………」」


「謝ろっか?」


「「ひゃい……しゅいましぇんれひた」」



 ──────────



「んじゃ、休憩するかー」


 お昼挟んでさらに四時間ぐらいやったし、十分だろ。さてさて朝作ったやつ出しますかねー?


「……つ、疲れた」


「休憩ってことは、まだやるんですか……?」


「あは、あははぁー……」


「…………いや、終わりにする、ぞ?」


 ……なんか三人とも今にも死にそうな感じなんだけどどうした……?


「……わかりやすいって怖い」


「絶対容量越えてるのに頭がスッキリしてるのが気持ち悪いです……」


「あははぁ……」


 褒められてんのか貶されてんのかわからんけど、なんかすまん……。確かに今日一日で高校入ってからのやつ全部詰め込んでさらに予習はやりすぎだったかもしれん……。特に叶恵……帰ってきてくれ……。


「葵衣、叶恵をどうにかしといてくれ、朝作ってたやつもってくるから」


「分かりました、救ってみせます!」


 うーんその言い方だと勉強が敵になるから戻ってきたら全部抜けてそう!


「おまたせ、いつもより手抜きだけど、多分美味しいはずだ」


 テーブルの真ん中に、フルーツたっぷりの巨大ゼリーを置くと、三人の目が輝く。


「「「おおお!」」」


 はいはい切り分けるから落ち着いてね、てか三人とも昨日からおかわりとか結構してるし、なんなら葵衣は……。


「なんか失礼なこと考えてますよね? 私、体重変わってないですから!」


「……女の子には、別腹がある」


「美味しければカロリーなんてないんだよー?」


「あっはいすいませんでした。そうですよね、あははー、なんで俺そんなこと考えちゃったんだろうなー」


 こっ、怖ぇぇぇぇぇ!! なんか、冗談みたいに言ってるけど目がやべぇ、特に叶恵、なんかブツブツ言ってるし……。


「ま、まぁ美味しく食べてくれるのが一番だから、遠慮せず食べて欲しいなぁ……なんてな?」


 これでちょっとでも機嫌をなおせたりは……しないっすよね、葵衣と緋彩は大丈夫そうだけど、叶恵は無理そうだなぁ……。


「「「「いただきます」」」」


 四人で手を合わせて食べ物に感謝!


 あ、ちゃんと美味しくできてる。よかったぁ……普段こういうのは作らないから、ちゃんとできてよかった。


 あ、はいなんでしょうか叶恵さん。耳貸せって?


「次言ったら覚悟してねー?」


「……了解しました。以後気をつけます」


 仲良いからって地雷を踏みに行くのは辞めようと思います。

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